~幻想郷~『博麗神社周辺』
「ゴラァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!!私の大事なだいじなダイジな賽銭箱をよくもぶっ壊してくれやがったわね!?!?」
「ぬぉぉぉおおお!?!?霊夢!?悪かったからそれ止めろぉ!?!?」
朝から霊夢と魔理沙の叫び声が響き渡る。
魔理沙はいつも霊夢の家にいく時は襖を粉砕しながら箒で突撃することが多く、いつもの事でなれていたので軽く説教する程度で済ませるのだが、今回はマジギレしていた。
理由としては今回は魔理沙が粉砕☆玉砕☆大喝采をしてしまったのは霊夢の唯一の収入源であり、この世で一番大切にしている博麗神社の賽銭箱。
通称サーセン箱である。
これを魔理沙が突撃して粉々にしてしまい、修復不可にまで追い込んでしまったのが原因である。
ただ目の前で起きているのは霊夢と魔理沙の弾幕ごっこではなく…………
真っ黒なボディに金や赤の装飾が施され、背部には巨大なメタルキングの剣を四本背負っている。
サイズとしては霊夢がギリギリすっぽり入る程度の大きさであり、魔物達風に言うならばスタンダードサイズに分類される鎧。
そう、霊夢はスタンダードサイズまで小さくしたスライダークロボに搭乗していた。
ちなみにこれはスィラが何度も挑みに来る霊夢に対して楽しませてくれた礼として霊夢用に調整した魔物であり、自我は霊夢をサポートするために最低限だけ残している。
基本的にボディの主導権は霊夢に任せられており、己の霊力を魔力に変換して攻撃を行う。
ただ変換をする際に一緒に増幅までするために霊夢の弾幕は大幅な威力アップをしていた。
霊夢はアーム部分を回転して砲身から一発で木をへし折る威力を持った弾幕を放つ。
「うぇ!?あぶねっ!?ちょっ!?うぉ!?」
魔理沙は霊夢と同じように異変解決にも何度も赴いており、実力はかなり高く、霊夢の放つ弾幕をことごとく避けていた。
だが霊夢は容赦しない。
「お、おーい、霊夢?
その………なんだその光る剣は………」
霊夢はスライダークロボを通してメタルキングの剣に自分の霊力をたっぷりと注ぎ込む。
「『夢想封印・斬』!」
マジギレした霊夢は本来七色の巨大弾幕を複数放つスペルだが、今回はそれをメタルキングの剣四本にすべての集約していた。
その威力は…………
「ちょっ!?」
剣を振るだけで風圧が全てを切り裂く刃となって魔理沙の箒を真っ二つにした。
「霊夢っ!?ちょっ!?誰か助けて欲しいんだぜーーー!?!?!?」
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~マヨヒガ~
「よし、隔離完了。
まどうスライム達もお疲れ。」
「悔しいけどその手の隔離結界の腕は勝てそうにないわね。
戦ってる本人達が気がつかないように外見だけそっくりにした異空間に閉じ込めて勝敗が着いたら戻すタイプの結界ね………」
「これがないと巨大な魔物を暴れさせるのに周囲への被害がとんでもないことになるからな。
ギガボディ以上の魔物を仲間に加えたモンスターマスターにはこれの習得が義務付けられている。」
八雲紫が隠れ家として用いているその拠点にはスィラとまどうスライム達、紫一行の姿があった。
「それにしてもごめんなさいね、うちの幻想郷側の者がバカやらかしたせいで貴方に負担をかけてしまって。」
「問題ない、霊夢にスライダークロボを私たち私にも責任はあるからな。
それに今は同じ地に住まう者同士ではないか、海一つで隔てられてはいるがな。」
「そう…………ねぇ、貴方はこの幻想郷をどう思うかしら?」
紫は嬉しそうに呟いた後にスィラへと問う。
「………良い意味で歪だな。
この世界はバランスとしてはかなり極端な世界だ。
だがその極端さは私達の居た魔物の世界と似通う物も多い。
それにこの地は全てを受け入れるそうじゃないか、それが残酷な物だとしてもお互いに受け入れ安いこの地を私はとても気に入っている。」
「そう………それは良かったわ。」
紫はそれは嬉しそうに頷いていた。
「だがそれはそれとして個人的な恨みもあるから霊夢は一度しばきたおす。」
「あら?八つ裂きじゃなかったの?」
「死なれては困るのだろう?ならば9割殺しで勘弁しておこうと言うことだ。」
「それもそれで十分困るのだけど………まぁ死なれるよりマシね………」
スィラはキレると周りが見えなくなり、まともな判断をする余裕など皆無なのだが、一度冷静になると現状をしっかりと理解し、他の者にとって利益になることはなにかを先に考える為に紫とは意外とあっさり和解していた。
更に言えば基本的にスライムをバカにしたり、悪事を働いてたり等しなければスィラは普通に好青年な為に紫としてもスィラをあっさりと受け入れられたのだ。
とはいえ一度殺されていたので一発弾幕をゼロ距離で当てて仕返しはしたのだが……………
スィラのその時の服装はメタルキングのローブだったので普通に無傷だったりする。
そんなこんなで幻想郷には新しい勢力がどんどん受け入れられていたのだった。
なお背後には嫉妬の視線を向ける者が数人いたとか居ないとか………
「この美しくも残酷な楽園に……」
「新しく受け入れたこの素晴らしい国に……」
「「乾杯」」
スィラと紫はお互いのグラスをぶつけ合い、乾杯するのだった。
一旦この話でこの作品は完結とさせて貰います。
次の作品は
ポケモン世界にモンハンのモンスターで旅する作品を予定しております。
タイトル等はまだ未定ですが明後日には投稿予定となります。
それと流石に明日は更新を休ませていただきます。
ここまで御愛読頂いた皆様、ありがとうございました!