スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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情報収集  その2

 

 

~紅魔館~『会議室』

 

 

 

とりあえず戦闘が終わり、スラ忍衆の言っていた修繕部隊と蘇生部隊が到着した。

修繕部隊はスライムボーグを中心に編成された機械に詳しい魔物や、ホイミスライム系の触手のあるスライム、スライムファングのよう手を持つスライムによって構成されていた。

 

ただ霊夢達が一番驚いたのが蘇生部隊だった。

 

来たのはホイミスライム系の魔物やエンゼルスライム等回復を得意とするモンスターばかりだったのだが…………

 

「デカすぎやしないかしらあれ?」

「蘇生部隊の隊長である『キングホイミスライム』殿でござるよ。」

 

それは、ホイミスライム系には見えるのだが、豪華な装飾品に身を包み、ヨーロッパの貴族のような髪型をして頭に神聖な輝きすら放つ冠を被っている。

 

そして何よりも…………大きい。

大きさとしては紅魔館と同じくらいには大きかったのだ。

 

「あのカニ擬きと同じくらいの大きさはありそうね……。」

「ちなみにキングホイミスライム殿よりも大きい同胞は何体かいるでござるよ?」

 

「………それ、どう考えてもあの国に入る大きさでは無いわよね?」

「まぁそうでござるなぁ。基本戦わない時は元の大きさに戻るかもとから大きい魔物は地面に潜ったり空を飛んでたり主のスカウトリングの中にいて主と共に過ごしていたりするでござるな。」

 

「ピキィ…………」

 

するとキングホイミスライムがこちらにやってきて紅魔館の中に雨を降らせる。

 

「お?『アモールの雨』でござるな。

体の傷や骨折、体力が治るので浴びとくでござるよ。」

 

「これは………心地いいわね。

だけどこれカーペットに染みない?」

「しばらくすれば消滅するのですぐに乾くでござるよ?」

「便利ね。」

 

 

そして紅魔館の壊れた所を修繕部隊が直しているのを確認して紫は会議室の椅子の上にそれぞれスキマを作る。

 

そしてそのスキマからどんどんマヨヒガに集めていた幻想郷の重鎮達が落ちて綺麗に席についていく…………のだが。

 

ブスリッ!

 

「痛っ!?誰よ!?私の席に画鋲なんて置いてたの!?」

 

レミリアが落ちてきた席にはどうやら画鋲があったようで尻に突き刺さってしまったらしい。

 

レミリアは立ち上がって尻に刺さった画鋲を抜いて捨てていた。

 

「あらやだ。日頃の行いが悪いんじゃないかしら?」

「白々しいわよこのスキマ!これどう見てもあんたの嫌がらせじゃない!?」

 

「ピキィ………」

 

ちょっと可愛そうに思ったキングホイミスライムが『アモールの雨』を降らせるのだが………

 

「ぎゃぁぁぁあああ!?溶ける溶ける!?」

 

だがこの世界の吸血鬼には聖なるものや流水に弱いのだ。

 

「うぉ!?冥界の霧が発生してるわけでもないのに回復特技でダメージとは何事でござるか!?」

 

「あー、貴方達まだ知らなかったのね。

この世界の吸血鬼って流水とか聖なるものに極端に弱いのよ。

ただぶっかけられるだけで体が溶けるほどにね。」

「ふーむ、やはり情報収集に出たのはいいのでござるが情報を得られる場所を知らないでござるからこの辺はどうしても手探りなのでござるよ。」

 

すると紫はスキマを開いて手を突っ込み一冊の本を取り出す。

 

「まぁ貴方達に色々と教えて貰うって言うのもあるから貴方達にはこれをあげるわ。

このくらいなら私としては問題ないと思うし。」

 

これをパープルへと手渡してパープルはその本について聞く。

 

「この本は…………ってか読めぬでござるな。」

 

「あー、文字がやっぱり違うか………

その本は『幻想郷縁起』、まぁこの世界にいる妖怪の情報をまとめてある本よ。

まぁ作者側の偏見もあるから完全に参考になるとは思わないけどね。

それでも無いよりはあった方がいいと思うわよ。」

「かたじけないでござる。

とはいえ文字が違う以上解読は必須、どこか文字を学べる所はないでござるか?」

 

するとぷしゅうううううと煙を発生させながらキングホイミスライムにベホイマをかけて貰って回復させて貰っていたレミリアが復活したのか会話に参加する。

 

「ぁぁぁあああひどい目に合ったわ。

ったくなんでこんな目に…………とりあえず文字なら人里で学べるには学べるけど人里に危害加えたら少なくともしばらく妖怪お断りみたいな感じになるから何も基本的に人には手を出さないで頂戴。」

 

「ふむ、殿に伝えておくでごさるか。

して、その文字を学べる場所に名前はあるのでござるか?」

 

「寺子屋と言うわ。

一応慧音には伝えておくわ。」

「かたじけないでござるな。

とりあえず会話可能で触手に色々と持たせたり出来る魔物である『まどうスライム』の派遣を要請しておくでござるよ。」

 

「とりあえずこの手紙を持たせて慧音の元へと訪ねて見て頂戴。

地図も渡しておくわ。」

 

「いただくでござる。

とはいえ我らが世話になってばかりでは不公平でござるな。とりあえず何か聞きたいことがあればなんでも答えるでござるよ。」

 

「あら?なら私としては聞きたいことがあるので聞いても良いかしら?」

 

すると興味本位から輝夜がスラ忍衆へと訪ねる。

 

「貴方達の中で最強の存在ってどんな魔物?」

 

 

「…………………我らがスライム族最強でござるか…………やはりあの二人でござろうな。」

「そうであろうな。

結論としてはメタル系の頂点にして最強のスライムの女神であり系統の王、『メタルゴッデス』殿と原初の殿の仲間にして全ての原点にして最強の魔物スライムの『スラリン』殿であります。」

 

 

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