スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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真見無目桃さん。
星5評価ありがとうございます。
これからもどんどん更新するつもりなので是非見ていってください。


第二のスライム  その2

 

 

~スラバッカ王国~『王城ヘルクラウド』

 

 

玉座の間に一匹のまどうスライムが入り、スィラの前でゆっくりと床に降りて口を開く。

 

 

「主よ、スラ忍衆から定時報告です。」

「了解だ、繋いでくれ。」

 

用件がなにかをすぐに理解したスィラは玉座にあるスイッチの一つを押してとある機能を作動させる。

 

すると壁の一部がアームによって飛び出し、それが裏返ってモニターが現れる。

スィラはモニターを作動させるとそこからスラ忍衆がキメポーズをキメながら待っていた。

 

「やぁスラ忍衆達、任務の方はどうだった?」

『殿、申し訳ございませぬ。

我らは敗北致しました。』

「あらま。

あいつらあいつら思ってたより強いのね。

まぁそっちは次の部隊送っとくから情報共有しといて。」

『承知、それと情報収集の件でいくつかご報告が。

とりあえずこの世界、幻想郷と呼ばれているので今後はこれに合わせるでござるが、魔物は確かに居ないのでござるがそれに近い種族が確認されたでござる。

その存在はこの幻想郷では『妖怪』と呼ばれ、人の恐怖によって生まれ、それを得ることにより存在を維持しているようでござる。

さらにある一定の強者となると人の形を持つようになる者が多く、それぞれが異能を持っていたでござる。』

 

するとスィラは興味深そうにする。

 

「へぇ………妖怪に異能ね………。

それに妖怪か………確かに魔物とは異なるけどだいぶ近い存在みたいだね。」

『それぞれその異能は『~程度の能力』と呼ばれており、基本的には己の種族や生まれる際に出来た伝承に合わせた物が多いらしいのでござるが人間でも一部の強者がこれを所持するようでござる。

とはいえ強者でなくても持っている者はそれなりに居るようでござる。』

「成る程ね………まどうスライム、後で全員に相手が人間に見えても人間ではなく妖怪という種族であり、特定の異能を持っている可能性が高いから注意するように伝えてくれ。」

「畏まりました。」

「さて、次の報告を聞こうか。」

『承知したでござる。

パープルが今回敵側に取引をしてこの世界、幻想郷の情報を教える代わりにこちら側の情報をある程度教えるという条件で契約を結んだのでござるが、どうやらこの世界には隣接する異界が複数あるようでござる。』

 

スィラは未知の世界という点でかなり興味深そうにしている。

スィラは不思議な鍵を使って様々な世界を旅していたのもあって新しい世界というのはどうしても知りたくなるのだ。

 

「へぇ………どんなとこ?

それとその契約は問題ないと伝えといてくれ。」

『『冥界』、『天界』、『魔界』、『仙界』、そしてこちらは少々特殊なのでござるが『月』があるでござる。』

「月ってあの月?」

『その『月』でござる。

それぞれに住人が住んでおり、冥界には一度死した者が訪れる場所であり、転生までの間に生前の罪を裁き、その罪に応じた罰を与えている場所との事でござる。

逆に善行が多い場合は天国なる浄土にて転生まで平穏な暮らしが約束されているとの事でござるよ。

『天界』は天人と呼ばれる人の上位種族を自称する者達が住んでおり、基本的に他を見下す傾向が強いそうでござる。

『魔界』は魔界神である『神綺』なる人物が作り出した異界であり、ちょっと特殊な異界になるとの事でござる。

『仙界』は仙人と呼ばれる寿命をなくし、欲を出来る限り無くした者が作り出した世界だそうでござるよ。

最後に『月』は玉兎なる種族と月人なる不老の者達のまう土地のようでござるな。』

 

するとスィラは少し考え込む仕草をして答える。

 

「成る程、報告ありがとう。

引き続き情報収集お願い。」

『承知、ああそれとどうやら最初に現れた三人のうち一人は他二人にただ巻き込まれただけのようでござる。』

「え?そうなの?ならしばく理由は無いけど………あ、それって最後に来た紫色のパジャマみたいなの着てたやつ?」

『それでござるな。』

「分かった、伝えておくとしよう。

さすがに無関係の者を巻き込むわけにもいかんしな。

とはいえ見た感じあいつ………私達の世界の知識を持っているな?」

『左様にござる。

我らの特性もほぼ全て見抜かれていた上にその効果全てを当てていたでござる。』

 

「へぇ………よし、次の攻撃役のモンスター達にカメラマンとしてメタルスライムを派遣する。

戦闘が始まったら私も観戦させて貰おう。

どうもキャンサーとは相性が悪すぎてうまく動けて無かったようだからな。」

 

スィラは自分が相手を見誤っていた事に若干悔しさを感じるが勝負や戦いへの熱意に燃えている。

 

『承知。あの者達にもその事を伝えてもよろしいでござるか?』

「問題ない、むしろスライムが戦い以外に理不尽な理由で傷つけられなればそれで良い。

戦いはスライムの強さを見せ付ける絶好の機会だから逃さないがな。」

『承知したでござる。

して次の攻撃役は………』

 

するとスィラはニヤリと笑って答える。

 

「予想はどのみちしてたんでしょ?

『スイーツカーニバル』だよ。

それとまず月への偵察としてスラブラスター飛ばすからメタルスターとも情報共有しておいてくれ。」

 

 

さーてと、面白くなってきたな………

 

だが八つ裂きは変わらん………一回しばき倒す………

 

 

 

 

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