~博麗神社~
甘味所で団子を食べ終わったスライム達は霊夢の後に付いていき博麗神社へと訪れていた。
「はい、お疲れ様。
着いたわよ、ここが私の住む場所であり、この世界の結界の一つを維持していて現代と幻想郷の狭間に位置する博麗神社よ。」
霊夢は"割と後から到着"したスライム達を見てそう声をかける
「「「「「「「「ピキー……ピキー………」」」」」」」」
そしてスライム達は既に満身創痍になっていた。
本来博麗神社は人の足で来るには筋肉痛を覚悟する量の階段を上り続ける必要がある。
そしてスライム達は………基本的に飛行能力を持たないのだ。
勿論空中への攻撃手段はいくらでもある。
だが飛ぶことはそもそも出来ないのだ。
つまり人の足で筋肉痛を覚悟する量の階段を一段ずつ飛び跳ねて移動する必要があるわけだ。
つまり……………
「スライム殿達全員が死ぬかと思ったと言っているでござる。
というか拙者もかなりキツかったでござるよ………。」
スラ忍イエローは人の形をしているので比較的マシだったようだ。
「しかし、それにしても確かに神が居たというだけあってかなり神聖な気配が強いでござるな。」
「ピキ~!」
「あぁ、確かに『ダーマ神殿』に近いと言えば近いでござるな。」
「ダーマ神殿?なによそれ?」
「あぁ、ダーマ神殿とはこことは違う世界にある大きな神殿で、人々はそこで『転職』をして己の『職業』を決めて強くなれるのでござるよ。
例えば『まほうつかい』は魔法に関する知識を得て、魔力を高めることが出来るでござるよ。
とはいえ代償に己の身体能力が大幅に弱ってしまう欠点もあるのでござる。
逆に『せんし』ならば身体能力が大幅に上がり、近接武器が得意となるでござるな。
ただ逆に魔力量が大幅に落ちてしまうため物理攻撃以外の手段がほぼ取れなくなってしまうでござる。」
「へー、便利なものがあるものね。
一応神殿ってことは神を奉ってはいるんでしょ?」
「一応いるには居るのでござるが全く姿を見せないタイプの神でござるな。
職業の試練を与える職業神レオダーマ様と同一の存在なのではないかとも言われてるでござるが結構謎が多いのでござる。
というか転職事態が殆ど神官の仕事でござるしな。」
「身も蓋もないわね。
そういえばあんたらの所の神ってどんなのがいるのよ?」
「そうでござるね。
戦いの神である『闘神レオソード』、そしてそれが肉体を乗っ取られて堕ちた『邪神レオソード』、破壊と創造の輪廻のうち破壊を司る『破壊神シドー』、闇を司る神である『暗黒神ラプソーン』そして同じく闇を司る神であり竜でもある『闇竜シャムダ』。
他にも『創造神グランゼニス』や『精霊神ルビス』、ステテコパンツや一発ギャグが地味に強い『かみさま』、全てを天から見通す竜の神『マスタードラゴン』人間から魔物となり神へと至った『魔界の王ミルドラース』、魔族から神へと存在を昇華させた『創造神マデサゴーラ』、さらに霊夢殿達が軽く説明を受けているであろう『魔界神マデュラーシャ』、破壊と殺戮の神『ダークドレアム』、そしてそれがいくつもの世界を滅ぼし、その魂を糧に進化した魔物の究極形『マジェス・ドレアム』、我らスライムの神である『メタルゴッデス』など上げればキリがないでござるな。
たぶんまだ半分も言ってないでござるよ。」
「それ下手しなくても幻想郷に来ている神よりも多いわね………つか『かみさま』ってそのまんま過ぎないかしら?それに厄介なのがステテコパンツと一発ギャグってなによそれ?
あと物騒な神が多すぎないかしら?」
「まぁ神にも人……というより神それぞれなのでござるよ。
それに神といっても元から神として生まれる者が少ないのもあるでござる。
今となっては魔物から神へと進化した存在が大半でござるな。
まぁ殆ど滅ぼされてるでござるけど。」
「殆ど滅ぼされてるって………」
神ってそんなに簡単に殺されるっけ?
「まぁだいたいの邪神は勇者や他の神に喧嘩を売ってるでござるからなぁ。
それに神が神でない者に滅ぼされるなんて割と普通でござるよ。
天使が堕天して創造神を屠ったりしてるでござるし。
まぁ神は簡単には消滅しないのでバラバラになった部位が魔物になって神の意思を継いで人間を滅ぼそうとして全員封印されたりしてるでござるが。」
「創造神っていうかほぼ邪神じゃないのそれ……」
創造しておいて滅ぼすって………
「まぁ概ね合ってるでござるよ?しかも堕天した天使に至っては裏切られたと思い込んでいる上に最愛の者を殺されてるでござるし。
まぁ堕天使となったその者から世界を救うために天使の理を捨てて人間へと堕ちた者によって一度倒されて魂だけの存在となってまで再会しようとした堕天使の恋人と再会して救われているでござるがな。」
「ふーん………って何でそんなに詳しいのよ?」
「本人……というか本魔物から聞いたでござる。
消滅したり倒されたりした魔物ってその力の欠片が割と残るのでござるよ、その欠片に関係する特定の魔物同士の配合で知識としてその記憶を持った魂が別のその魔物が生まれるのでござる。」
「え……つまりそれ………増えない?」
同じ姿の同じ神が何体もいるってことになるんじゃないのそれ?
なんか嫌ね…………
「増えるでござるよ?
まぁ実際の本体より若干弱いみたいでござるが育てる者によっては本体より強くなるでござるな。
お陰でこの手の話は良く書物等に物語として乗っているでござるよ。」
「「「「「「「「ピキー……zzZZZ」」」」」」」」
そして話に飽きていたスライム達はいつの間にか固まって寝ていたのであった。