~迷いの竹林~
スイーツスライムとの対決当日。
私は即死対策に身代わりの護符をいくつも用意して迷いの竹林の開けた場所に来ていた。
ただ迷いの竹林に入った辺りから感じていたのだが………
「見られてるわね………紫?出てこないなら人里にあんたの実年齢ばらすわよ?」
すると目の前にスキマが開いて慌てた様子の紫が出てきた。
「ちょっと霊夢!?それはシャレにならないから!?」
「うるさいわよ、こそこそ覗き見しようとするあんたが悪い。」
「地味に言い返しにくいことを………。
それで霊夢、貴女は即死に対する対策はきちんとしてきたのでしょうね?」
「当たり前よ、流石に即死なんかは貰ったら即アウトだから身代わりの護符をそれなりに作って持ってきたわ。
それで?あんたはどうなのよ?」
「私は幽々子に即死避けをして貰ってきたわ。
あの子死を操る能力だから逆に即死とかに対する保護も出来るみたいなのよ。
まぁ基本やらないみたいだけど。」
なるほど………あいつそんな器用な能力の使い方出来たのね……
でも後は………
「やっほー、来たわよー。」
「輝夜………一応聞いておくわ。
即死対策は?」
「即死対策?する必要ないでしょ?
どうせ死んでも生き返れるし即死といっても確定じゃないでしょ?」
……………私はもうしらないわ。
これはどうにもならない。
この時点での霊夢達のザキ耐性をゲーム的に表示するとなると………
霊夢:ザキ無効
紫:ザキ無効
輝夜:ザキ軽減
となる。
だが………
「あんた………あいつらの能力聞いてなかったの!?」
「へ?めちゃくちゃ素早くて踊り系の攻撃や即死とか使ってくるってだけじゃないの?
あと生き返るってやつ。」
「あぁぁ………頭が痛くなってきたわよ。」
「なによ!?私は蓬莱人だから死なないし簡単な即死程度なら退けられるわよ!?」
「『神の踊り手』の効果……あんた聞いてないでしょ?」
「『神の踊り手』?ただ踊りがめちゃくちゃ上手くなるってだけじゃないの?」
霊夢と紫はその様子に呆れていた。
この戦いにおいて確かに素早さを生かした攻撃は厄介だ。だがそれ以上に『即死』や『バインド』、『こんらん』はこの戦いにおいて致命的過ぎる弱点となり得てしまうのだ。
何故なら『即死』してしまえばそれまででもう戦いに参加は出来なくなり、『バインド』を受けてしまえば身動きを封じられて一方的にやられてしまう。
さらに厄介なのが『こんらん』であり、これは敵味方の判断もつかなくなり、自分がなにをすれば良いかすらも分からなくなって味方や自分を攻撃するパターンが多くなってしまうのだ。
そして『神の踊り手』は…………
「『神の踊り手』は踊りに関する特技の相手への耐性を下げる、つまり実質的に状態異常や即死への耐性を削られて受けやすくなるのよ?」
「それが?元からある程度耐性あるんだから少し下がった程度で問題無いわよ。」
「ハァァァァァアアアアア………………紫、あんたと二人でどうにかするわよ?」
「ええ…………早速一人脱落ね。」
「ちょっと!?なんなのよ!?
いきなり失礼にも程があるんじゃないかしら!?」
「戦力外よ………恐らく貴女は一度でも即死すればあとはずっと動けないわよ。」
「いくら復活出来ても復活直後に死んだらどうするのよ……それになんの代償も無い訳じゃないでしょそれ……」
「なによ!?受ける前に倒せれば問題ないでしょ!?」
「はぁ………もう良いわ、とりあえずスキマを紅魔館に繋いで観戦してるやつらに戦闘を見れるようにしてっと……
じゃあ呼ぶわよ?」
「えぇ………こいつは何言っても聞きそうに無いからさっさと始めちゃいましょう。」
「そうね………それじゃ……スキマボッシュート♪」
「うわキッツ……」
紫に軽く睨まれるが紫も自分の歳を考えなsスミマセン。
そして紫が開けたスキマから8匹のスライムが落ちてきた。
「「「「「「「「ピキーーー!?!?」」」」」」」」
全員が頭頂部の角?の部分から落ちて地面に刺さる。
「あれって柔らかそうな見た目なのに地面に刺さるくらいには硬いのね………ちょっと残念。」
「「「「「「「「ピキー!ピキー!」」」」」」」」
ものすごい頭部?が伸びたり曲がっているがスライム達は必死に抜こうとしている。
あ、抜けた。
「「「「「「「「ピキィィイイ!?!?」」」」」」」」
すると全員が一斉に後ろにコロコロと転がっていった。
ずいぶんと可愛いわね。
「あーそのー………大丈夫?」
「ピキッ!」
紫は軽く心配して声をかけるがスライム達はやる気に満ち溢れている様子で返事をする。
「ピキピキッ!ピキ!ピキッ!」
「え?なんて?」
するとスキマから声が聞こえてくる。
『大丈夫だけど寝てる時にいきなり落とすのはやめて欲しい、驚いて固まった状態で落ちて地面に刺さって抜けにくくなってしまった。
と言っているでござる。』
「えっと………ごめんなさいね?
それと翻訳ありがとう、結構それ助かるわ………。」
『大丈夫でござるよ。
それでは健闘を祈るでござる。』
今第二の刺客との戦いが始まろうとしていた。