スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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星降るスライム  その5

 

 

~迷いの竹林~

 

 

「とりあえず踊りによって放出された魔力を解析する必要があるわ。

私が二重弾幕結界一時的に解除して解析に集中するから輝夜は能力使って動きを止めて頂戴。

あと『死の踊り』だけは絶対に阻止しときなさいよ?」

 

「分かっているわよ。

さすがにあんだけ殺されたらどれが『死の踊り』なのかは分かるわよ。

だけどそれ以外はまだ把握しきれてないからバインドとかはたまに貰うわよ?」

「それは私も喰らうから問題しかないけど問題ないわよ。」

「どっちよそれ………まぁとりあえずできる限り動きは封じるけど多分そこまで阻害は出来ないからそこは勘弁してよ?ってやば!?」

「ピキッ!?」

 

輝夜はスライム達の中で一匹だけ『死の踊り』を使おうとしていたのに気付き能力を全開にして全力で防ぐ。

だが踊りはまだ9回分飛んでくる。

 

「うげ!?バインドと呪い貰った!?」

 

「……………ピキッ?」

「あら?一匹だけ首を傾げてるけど………」

「魔力の動き的に輝夜に向かって3つ目の踊りが飛んでたけど直撃して効果が無かった感じよ?効果自体は発動してるわ。」

「………確か輝夜霊力カラで戦ってたわよね?」

「…………あぁ………『マホトラ踊り』が飛んでいったけどそもそも吸収するものが無いから発動しても効果無いのね。」

「そういうkぎゃぁぁぁぁあ!?!?!?」

 

輝夜は会話により一瞬油断してしまい『ゆうきの斬舞』によって首を斬り飛ばされる。

だが首だけになっても普通に喋ってる辺りもはや『ゾンビ系』にしか見えなかった。

 

輝夜は斬り飛ばされた首を何故か動く身体の両手で掴み首にパイルダーオンする。

一瞬輝夜の目が光ったような気がしたが気のせいだろう。

気のせいだと…………思いたい。

「ピキィ!?」

 

そして首を斬り飛ばしても胴体側も頭部もちゃんと動くという驚異にスライム達が軽くビビる。

まぁ見た目は普通の人間とわからないのに『死の踊り』により即死してもミンチになっても首を斬り飛ばしても平然と生き返ってくる上に腕だけや身体だけ、首だけになったとしても普通に動いてくるのだ。

ここまでくるともはや『くさったしたい』や『がいこつ』よりもゾンビしているのだ。

 

すると紫の雰囲気が代わり始める。

新たに結界を構築し始めたのだ。

それに気づいたレモンスライムが阻止するべく超さそう踊りを始める。

結界を構築する途中でバインドを貰って動けなくなってしまえば折角構築した結界も破綻してしまう。

完成後であれば術者が拘束されても解除しない限り自動的に発動されるのだが今このタイミングでバインドを受けてしまうのは致命的になりかねなかった。

 

「そこの黄色いの!やらせないわよ!!」

「ピキー!!!」

 

レモンスライムは思わず踊りを中断して『攻撃』による反撃を行おうとするが……

 

「遅いわよ!!」

「ピキッ!?」

 

能力を全開にした輝夜の方が僅かに早かった。

確かにピオラが発動していれば輝夜がスイーツスライムに追い付くことは出来ず、一瞬で離れて踊りによるカウンターを受けていただろう。

だが今はそれの効果が切れており、素早さがかなり落ちてしまっているのだ。

これによって輝夜の反撃でレモンスライムは捕まれてとてつもない速度でライムスライムに向けて投げられる。

 

「「ピキィ!?!?!?」」

 

二匹はとてつもない速度で激突したことによって大ダメージを浮けてしまう。

とはいえ仕留め切れているわけではなくまだピンピンしており、また踊りによって動きを封じ、妖力、霊力を吸い付くして妨害をしようとするが………

 

「間に合ったわ!『舞踏反射結界』!!」

 

紫はついに踊りを反射させる結界の構築に成功した。

とはいえ完全した事に油断した輝夜が即死を貰って残りの踊りが飛んできたのだが…………

 

「「「「ピキッ!?ピキィ!?」」」」

 

四匹全員が拘束され、さらにリザオラル状態のスライムが全員即死して残ったスライムは魔力を吸われて紫の妖力へと変換された。

 

「まず!?霊力が切れた!?」

 

だが同時に霊夢の大結界『博麗弾幕結界』が解除されてしまう。

 

「霊夢!私の結界は使える?」

「これね…………霊力的にはギリギリだけど足りるわ。

でももう弾幕すら使えないわよ?」

「とりあえず踊りさえカバー出来れば十分……よっ!!」

 

「「ピキッ!?」」

 

紫はリザオラルによって復活したスライム達へと弾幕の雨を浴びせる。

スライム達は復活直後を狙われてすぐに倒されてしまう。

さらに輝夜が最後の一匹にトドメを刺してスイーツスライム達は残すはプリンスライムとホイップスライムだけとなった。

 

プリンスライムの上にホイップスライムが乗っており、ちょっと可愛いが霊夢達は油断しない。

何を使ってくるかわからないからこそ警戒しているのだ。

例え踊りのみだとしてもあの速さでの通常攻撃は霊夢や紫では避けるのは不可能だからだ。

 

だが最後に三人は意表を突かれることになる。

 

プリンスライムが2本の紫電を纏った剣携えて力を貯めており、ホイップスライムがまるで太陽と見間違う程巨大な炎を貯めていたからだ。

 

そう、この二匹は最初からスタンバイから出てきて戦闘することを想定して配合されていたのだ。

 

 

"轟"く"雷"によって相手を"滅殺"する"剣"と

世界に"終末"を告げる為"の炎"が今、霊夢達へと襲いかかる。

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