スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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轟く雷と終末を告げる炎

 

 

~迷いの竹林~

 

全てを滅殺する威力を持った紫電が轟く雷の剣が今振り下ろされる

 

 

「まずっ!?『八意ののみぐすり』!

神宝『サラマンダーシールド』!!」

「なにこれっ!?輝夜が相殺してる余波だけで……結界が!?」

 

さらに天より終末を告げる太陽が地面へと降り注ぐ。

 

「やらせないわよ!スキマ転移!!霊夢!貴女は離脱しなさい!」

「ちょっ!?」

 

 

 

咄嗟の判断でスキマを開いてここから少し離れた地点へと攻撃を転移させ、霊夢をマヨヒガへと送る。

 

だが………

 

「っ!?結界が!?うぁぁぁあああああ!?」

「嘘!?距離を離したのに私の結界が余波だけで壊されるなんて!?」

 

世界に終末を告げる太陽はスキマにより少し離れたところに落ちたが、地面と激突した瞬間全てを焼き付くすかのようなとてつもない熱波と共に竹林を焼き付くし、なぎ倒していった。

紫の結界が中への攻撃を防ごうとするがその威力は凄まじく、簡単に結界が破られてしまう。

 

「スキマに体の殆どを隠してたからある程度大丈夫だったけどそれでも全身火傷ね………輝夜は………炭になってるじゃないの………」

 

『轟雷滅殺剣』

 

『マジェス・ドレアム』と呼ばれる全ての配合の頂点に君臨する最強のモンスターのスキルによってのみ習得可能な最強クラスの斬撃である。

 

敵全員へ全てを滅ぼす雷の剣を振り下ろし、属性のない純粋な物理ダメージを二回与える攻撃である。

この特技の真に恐ろしい所はこれがほぼ固定ダメージであるということである。

絶大な威力を持った固定ダメージであり、威力上昇系の特性の効果を受けることが出来る。

さらに属性がない純粋な物理攻撃でありながらアタックカンタを貫通し、メタル系すらも貫く事が出来る。

ただしメタルボディによるダメージ軽減は有効な為その分与えるダメージは減るが十分即死する威力である。

 

特に恐ろしい点としては固定ダメージゆえに攻撃力、賢さに関係なく超高火力を出せる事と、防御力を完全に無視するという点にある。

 

ただしここまで強力過ぎる特技に何も欠点が無いわけがなく、一つ目の欠点として一度力を溜める必要があるため、すぐには使えないという点にある。

だが二回以上の行動を同時に出来る者であればすぐに使うことが出来てしまう。

そして最大の欠点は………

 

使用する度に己の体力の1/4を生け贄に捧げる必要があるということだ。

 

「ピキィィイイ!?!?」

「っ!?使用者側にも大ダメージが入るなんて!?

どれだけ反動が大きいのよ!?」

 

「ピキッ!」

 

さらにホイップスライムによる『終末の炎』が準備される。

それに引き続きプリンスライムまでまた紫電の剣を構えて力を溜め始める。

 

『不味いわね………紫電の走ってる剣の方は多分溜めなくても凄まじい威力になるわ。

下手に近付いて止めようとしたら真っ二つ……いえ、三枚おろしか四分割にされるわね。

なら………』

 

「さすがにもう一回は使わせないわよ!

廃線『ぶらり廃駅下車の旅』!!!」

 

 

「ピキッ?」

 

ホイップスライムの横からとてつもなく大きなスキマが現れる。

ホイップスライムは『終末の炎』を溜めているために動けない。

 

 

『終末の炎』

 

ロトゼタシアと呼ばれる世界にて『大いなる暗黒の力』として代々語り継がれてきた邪神の用いる特技だ。

頭上に火炎系最強の呪文であるメラガイアーを大幅に上回る程のとてつもなく巨大な火球を生み出し、それにさらに力を溜めて放つ最強の炎属性体技である。

本来『邪神ニズゼルファ』がその両腕を天に掲げ、魔王すらも滅ぼす威力を込めて使うのだが、配合によって習得可能な物はそれの簡易版であり、威力こそ下がってはいるが溜めに必要な時間が短くなっていたりする。

そして少しでも貯まれば割とすぐに使えるために中断されたり自爆することはそうそう無いのだが………

 

「ピキィィイイ!?!?!?!?」

 

スキルから巨大な鉄の方舟、電車が現れて凄まじい速度でホイップスライムを引いていった。

これによりホイップスライムは『終末の炎』の制御に失敗してコントロール不能となった。

 

もうひとつ現れた巨大なスキマを通って完全に電車が姿を消した頃には頭上にある巨大な火球は地面に降りてきており………

 

「ピキィィィィィィィィィイイイイイ!?!?!?!?」

 

案の定ホイップスライムへと激突して盛大に自爆したのだった。

 

 

なお、件の『邪神ニズゼルファ』も、勇者との戦闘にて終末の炎を溜めている間に腕を破壊されて支えきれなくなり自爆させられ、致命的な隙を見せてさらに大ダメージを負うドジをやらかしている。

 

『終末の炎』は色々とネタとしてしか使われない特技となっていたのだった。

 

プシュゥゥゥゥゥゥウウウウウ

 

 

さらっと炭になっていた輝夜を巻き込みながら自爆したホイップスライムはさすがの威力に耐えきれずに戦闘不能となっていた。

ただ輝夜は炭から灰へとランクアップしていたが、それでも煙を出しながら再生している辺り下手な魔王やどこぞの破壊神よりも不死身なのではないかとスライム王国で観戦している全員から思われていたのだった。

 

普通は全身が灰になるまで燃やされれば魔王ですら普通に死ぬのである。

 

 

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