スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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決着

 

 

 

~迷いの竹林~

 

 

「いやぁ、見事に自爆してったわね………」

『ゆ………紫殿?

お仲間の輝夜殿も巻き込んで灰になっているのでござるが………』

「ん?どうせ生き返るから問題ないわよ?」

『『亡者の執念』以上に亡者してるでござるな………』

「ピキッ!」

『ん?プリンスライム殿の言葉を翻訳するでござるよ。』

「ピキピキッ!ピキッ!ピキー!」

『私達を相手にここまで追い詰めるその実力にまずは敬意を表する。

そしてホイップスライムは今焼き菓子の香りを漂わせて死んではいるがこいつの油断が原因の上に後で蘇生するので気にすることはない。

さて、私としてはこれ以上泥沼の戦いをしても殿につまらない戦いを見せるだけだ。

メガザルダンスを使えば当然全員を瞬時に蘇生する事が出来るがそれではつまらない。

そこで提案するが………お互いの最高の一撃を持って勝負をつけないか?と言っているでござる。』

 

「お互いの最高の一撃………あなたの場合はその剣ね。」

「ピキー!」

『肯定する。

私の轟雷滅殺剣はすでにチャージを完了している。

お互い同時に撃たないか?と言っているでござる。』

 

「………いいでしょう。

私にも幻想郷を管理する者としての意地もあります。

その勝負、受けてたちましょう!」

「ピキー!!」

『承知したでござる。

プリンスライム殿は拙者にタイミングを任せると言っているでござる。』

「そうね、その方が公平ね。

私からもお願いするわ。」

 

私は己が持ちうるスペルカードの中でも一番の強度を持ち、火力もある最強の結界を用意する。

 

プリンスライムも己が持つ『轟雷滅殺剣』をいつでも撃てるように構える。

 

『それでは双方準備は良いでござるな?』

「ピキ!」

「えぇ!」

『それでは………………開始でござる!!!』

「ピキィィイイ!!!!!(轟雷滅殺剣!!!!!)」

「『深弾幕結界-夢幻泡影-』!!!!」

 

全てを滅ぼす雷の剣が十字に振るわれてプリンスライムの前にあるものを何もかも凪払って滅ぼしていく。

紫の前に何枚もの結界が発生し、そこから無数の弾幕が周囲を囲むように発射されて全てを滅ぼす雷の剣を受け止める。

 

「ぐうぅぅぅうううう!!!!」

 

強い………

なんとか受け止められてはいるけれど結界が軋みをあげている。

 

「だけど!!!」

 

私は結界の枚数を少し無茶をして更に増やしていく。

そこから更に無数の弾幕が飛び出していき、ついには剣を押し返し始める。

だが…………

 

 

ピシッ

 

「っぅうぅぅううううううう!?!?」

 

結界にヒビが入り始める。確かに剣を押し返し始めてはいるがこれでは完全に押し返し切るのと結界が破壊されるのとでどちらが早いかわからない。

 

「けれど!こちらにも譲れない物があるのよ!!!!」

 

そしてついに…………

 

「ピキィィィィィィィィィィイイイイイイイイ!?!?」

 

轟雷滅殺剣を完全に押し返してプリンスライムへと直撃させたのだった。

 

ピシャァァァァアン!?

 

「ごふっ!?」

 

結界が破壊され、無理をした反動で紫は軽く吐血する。

この状態ではしばらく弾幕すらも使えないだろう。

だけど………

 

「勝ったわよ…………かなりヤバかったけどね…………」

 

「ピキッ………ピキィイ…………(バタンッ)」

 

『一本!

お見事でござる!

この勝負の勝者は幻想郷!八雲紫殿にござる!!』

 

すると紫の横から人が出入りできるほどのスキマが開く。

 

「紫様!」

「ゆかりしゃまーー!!」

「おーい、無事なの?」

 

スキマからは紫を心配してきた式である『八雲藍』とその式である『橙』が出てきており、更に後ろからかなり疲れきっている様子の霊夢が出てくる。

更に後ろから幻想郷の住人とのコミュニケーションを任務として受けていた『スラ忍パープル』がメタルブラザーズ型の通信端末で通話をしながら現れる

 

「…………えぇ…………承知…………了解したでござるよ。

紫殿、まずはお疲れ様でござる。

今回復班を呼んだでござるからその者達に治療して貰うとよいでござるよ。」

「えぇ、ありがとう。」

「それにしてもまさか『轟雷滅殺剣』を弾くとは。

威力上昇系の特性を一切使ってない素の威力とはいえすごいでござるな。」

「ふふふ、これが妖怪の賢者の実ry……なんですって?」

 

紫は急に顔を真っ青にして『スラ忍パープル』の言った言葉について聞き返す。

 

「あれが何も威力を上昇させてない素の威力って今言ったわよね…………」

「そうでござるよ?」

「まさか………あれを大きく上回る威力を使える奴がいるというの!?」

「え?普通にいるでござるよ?最大の威力ならば普通に倍近い威力を出すでござる。」

「眩暈が……………」

「ちょ!?紫様!?紫様しっかりしてください!?」

「あぁ、それと殿から伝言でござるよ。

『一度我が国を見ていけ。

貴女方にも譲れない物があるように私達にも譲れない物がある。

我が国を見て……スライム達を見て………私達が譲れない物を一度感じてくれ。

貴女方との次の勝負はしばらく休む事にするため万全の状態にしておくといい。』とのことでござる。」

 

紫達は勝負に勝利し、スライム達の国へと招待されたのだった。

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