スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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スライムの国  その3

 

 

~スラバッカ王国~『海岸エリア』

 

 

私達はミイホンと名乗るホイミスライムの案内でまずは一番港から近い海岸エリアと呼ばれる居住区に行くことになった。 

 

「この辺は俺達みたいな『ホイミスライム』型とかあそことかにいる『スライムつむり』、『スライムカルゴ』、『パールスライム』、『アクアスライム』それとこの辺に生えてる木も『トロピカルスライム』っていうスライムの一種だな。

それに加えて『リーファ』とか『スライムツリー』とかも住んでるぞ。」

 

「あの木が全部『トロピカルスライム』なの?」

「あぁ、あいつらの見た目って本来は擬態なんだけど主は全てスライムに植え替えたんだよ。

それとあいつらの根はほぼ足として機能しているから普通に歩いたりして日当たりの良い所を探したりしてるぞ。」

「へぇ………それじゃああの頭の角?の部分が植物になってるピンク色のあの子は?」

「ん?あぁ、あれがさっき言った『スライムツリー』だよ。

あいつらも日光浴が好きでな、基本『トロピカルスライム』と一緒にいることが多いぞ。

それと主に葉っぱを撫でて貰うとよく喜んでるな。」

「へぇ…………うん、あの子達から感じる幸福感、確かにスィラという人物は貴方達を深く心から愛しているようね。」

「ピキー♪」

「ピキッ♪」

 

幽香はとても嬉しそうにしながら『スライムツリー』と『トロピカルスライム』を撫でている。

 

「おお、珍しいな。

あいつらが知らないやつにあっさり懐くなんて。」

「あぁ、あの子は花の妖怪なのよ。

だから同じ植物仲間としてあの子達の声や感情を読み取れてるんだと思うわよ。

確かひまわりとかも会話したり出来るみたいだし。」

「へぇー、あのねーちゃんおっかない気配する割に可愛いとこあんだな。」

「…………貴方やっぱり幽香の実力にある程度気付けているのね。

やはり伊達を配合で強くなってないということなのかしら?」

「ま、そういうことだな。

あんたらの中でもめちゃくちゃヤバい気配を漂わせているのにはすぐ気付いてたよ。

………だが俺達の方が強いさ。」

 

ミイホンの雰囲気が一瞬だけ変化し、力強さを感じさせる気配を漂わせた。

 

「へぇ………貴方も自信があるのね。」

「この国のやつらはどいつもこいつも強いからな………次の刺客には覚悟しとけよ?」

「えぇ………でもまずはここの観光ね。」

「おっと、そうだったな。

つかなんならこの辺の住人とふれあってみるか?」

「あら?良いの?

確かに私達としても気になってはいたけど。」

「大丈夫さ、あいつらは比較的人にも慣れてるからな。

むしろ撫でたりとかしてやれば喜ぶと思うぜ?」

「ふふふ、じゃあお言葉に甘えましょうか。

皆~、この辺のスライム達と触れあっても良いそうよ。

あんまり無い機会でしょうから触らせて貰っときなさい~?」

 

 

 

「……………………(ナデナデピカピカキュッキュツ)」

「ピキ~~~♪」

 

霊夢は『パールスライム』を無言でただひたすらピカピカに磨いている。

『パールスライム』の真珠のごとき美しさを持ち、堅さを兼ね備えたそのボディは更に輝きを増しており、『パールスライム』もとても嬉しそうにしている。

だがなぜだろう……………霊夢の目に宝石が見えるのは。

 

「へぇ………やっぱり繋がっているこの貝殻も身体の一部としてしっかりと定着しているのね。」

「ピキ~~?(ビヨーン)」

「ピキッ♪(ビヨーンピヨーン)」

永琳は『スライムカルゴ』や『スライムつむり』の背中や頭部に存在しるヤドを掴んで持ち上げ、重力にしたがってスライムカルゴとスライムつむりのスライム部分がぶらぶらと揺れている。

なんだか割と楽しそうだ。

 

「ふらふら~♪」

「ピキピキ~♪」

 

船ではずっと寝ていたフランは今では起きており、リーファと何故かフラダンスをしている。

だがなぜだろう…………見ているとすごく殺されそうな雰囲気を感じる。

 

「…………お手。」

「ピキッ!」

「おかわり。」

「ピキッ!」

「ばくれつけん!」

「ピキキキキキキキキ!!!!!」

「ホアタタタタタタタ!!!!!」

 

同じく紅魔館組からフランに付いていた美鈴は一匹のホイミスライムに目を付けてしばらく見つめあい、お手とおかわりをさせる。

ホイミスライムは何故かしっかりと美鈴の手に触手を乗せており、美鈴の『ばくれつけん』の声でいきなり組手が始まっている。

おそらくあのホイミスライムから武道家としての雰囲気を感じ取ったのだろうか?

一緒にとても楽しそうにしながら組手をしていた。

 

「ピキピキッ、ピキキピキィ!」

「へぇ………貴方達の魔法はそんな感じなのね。

本で見るのと実際の術者から聞くのじゃやはり違うわね。

私達『魔法使い』って種族の扱う魔法だと…………」

 

船酔いによってグロッキーになってたパチュリーは復活しており、たまたま海岸エリアにいた『まどうスライム』と魔法談義に話を咲かせている。

何故かピキッ!としか喋れないスライム達と会話を成立させているのが少し謎だった。

 

 

そして紫は…………

 

「皆馴染むの早すぎよ………今の状況ちゃんと分かっているのかしら?」

 

軽く胃にダメージを受けていたのだった。。

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