~スラバッカ王国~
「さて、ちょっとした挨拶も終わったことだ。
次の対戦相手を紹介しておこうじゃないか。」
「次の相手ね………一体何が来るか………」
「今回は二体だけだ。
だが生半可な実力では倒せないぞ?」
「たったの二体………今までは数で来ていたけど今回は質ってことね。」
「概ねその解釈で問題ない。
だが事前情報無しだと恐らく詰むからな。」
「成る程………それだけ自信があるのね。」
そしてスィラは口笛を吹いて合図を送る。
すると遥か上空から二体の大きなスライムが落ちてくる。
地面に激突するすれすれの所で二匹は"浮遊"しており、地面にぶつかる事はなかった。
そしてその姿にパチュリーは驚愕する。
「なっ!?『グランスライム』に『メタルカイザー』!?メガボディの中でも強力な魔物を………」
「パチュリー貴女やっぱり分かるのね……どれだけ調べたのよ………。
それで?メガボディって?」
「……モンスターには5段階のサイズが存在していて『スモールボディ』、『スタンダードボディ』、『メガボディ』、『ギガボディ』、『超ギガボディ』が存在するわ。
基本的に後者になるに連れて強大な力を持つようになってギガボディ以上はただ殴るだけで周囲を吹き飛ばす程の衝撃波を放ってしまう程よ、ただの攻撃ですら全体攻撃になるほどの大きさなのよ。
一応『スモールボディ』と『スタンダードボディ』は同じサイズとして扱われるのだけれど後者になるにつれてモンスターマスターが扱う制限が増えるわ。」
「ほう、よく知ってる見たいだな。もしかしてモンスターマスターと戦った覚えが?」
「えぇ、苦い経験よ…………とりあえずその制限っていうのがモンスターマスターのパーティーに入れられる数の制限よ。」
スィラは肯定するように続ける。
「その通りだ。
私達モンスターマスターは最大4匹までを戦闘に同時に参加させられるが『メガボディ』、『ギガボディ』とかに関しては入れた場合使えるモンスターの数に制限がかかる、なぜなら『メガボディ』は二匹分、『ギガボディ』は三匹分、『超ギガボディ』は1パーティー分にカウントされるからだな。
だがこれは制限がかかる程強いという証しでもある。
サイズが上がるにつれてモンスターの能力は大きく上昇し、覚えられるスキルの数も増えてサイズが上がるにつれて特性も増えていく。」
「これによってモンスターの評価が大きく変化する魔物も多いわね………大きくなることで化物みたいな強さになる魔物は多いのよ。
………うげ」
すると一匹のスライムを見て青い顔をし始めたパチュリーに対してスィラはなにかを悟ったのかパチュリーに聞き始める。
「さては『ぶちスライムベス』と戦ったな?」
「…………………………………えぇ。」
パチュリーは、思い出したくも無いのかすごく嫌な顔をして肯定する。
「『ぶちスライムベス』?どんなモンスターなのよ?」
「この子だな。」
「~~♡ピキッ?」
レミリアは友人であるパチュリーがここまで嫌な顔をする魔物が気になったのか質問する。
するとスィラは足元で甘えていたスライムの一匹を抱える。
そしてその時に気付いたのだが…………スィラの足元がスライムまみれになっていた………。
「…………可愛いわね。」
「プニプニしたいわね………」
「…………ゴクリッ」
レミリア以外は『ぶちスライムベス』より、むしろそっちが気になっており、スィラの足元に群がって甘えるスライム達に物凄く萌えていた。
「それで………その子の何がパチェのトラウマになってるのよ?」
スィラが抱えているのは、以前見たスイーツスライムよりちょっと大きく、青い身体にピンク色のまだら模様というなんとも言いがたい色合いをしたスライムだった。
「この子はの強い所はその異常耐性の優秀さとサイズが上がるにつれて覚えるとてつもなく強力なスキルな数々だな。
耐性はザキ、マホトラ、マインド、麻痺、毒、眠り、等即死含めた各種状態異常を根こそぎ無効にしており、大きくなれば行動がとてつもなく早くなり最大三回まで同時に動く。そして最大の強さこそ………」
「『ノリノリ』でしょ?」
「正解だ。
この特性『ノリノリ』は戦闘開始した後定期的に発動さて条件は自信の体力が最大、つまり無傷であることな。
効果としては発動すると自信に『魔法強化』呪文『インテ』と『筋力強化』呪文『バイキルト』が発動してSP特性にしていた場合さらにテンションが上がるからまぁちょっとした魔王くらいなら一撃で倒せるぞ?」
「なんなのよそれ……………」
「サイズというのの違いはそこまで戦況を左右するんだよ。」
「成る程………ならそいつらを倒せばGサイズ………
もしかしてあのカニ擬きもそうかしら?
それになるのかしら?」
「まぁアタリだな。スラキャンサーは確かに『ギガボディ』であっているよ。
そして私が『ギガボディ』を使うかはお前達次第だな。
よき戦いを期待させて貰おう、戦いの準備が出来たらまた訪れるといい。
それまでは回復に専念しておいたほうが良いだろう。」
「ええ、望むところよ………」