~スラバッカ王国~『闘技場』
『ピッ!メタルカイザー の 『イオグランデ』
しかし当たらなかった。』
『あら?今のは?』
『あぁ、解説の紫もやし殿は初めてでしたね。
今のは魔界の決闘で完全決着を決める際に良く用いられるジャッジという機械系の魔物を仲間の『スライムボーグ』が分析し、決闘等での戦況を分かりやすく把握するために新機能として装着したものです。
実際には我々の前にいる審判の『スライムボーグ』が使っております。』
『へぇ、なかなか便利なのね。
あと紫もやし言うな。』
「全くあいつらは呑気に…………にしてもなんつう威力してんのよ。」
霊夢は呑気に解説をしているパチュリーに対して一瞬イラついていたがすぐに状況を把握して次の行動へと移そうとしていた。
だが『グランスライム』の方が"素早く"行動する。
たしかに『メタルカイザー』よりは遅い、だが速さだけで見れば幻想郷の上位陣に迫る動きをしているのだ。
グランスライムは己に電撃が走り、ダメージを受けているが先程よりも力強さを大きく増しており、かなりの威力の攻撃を放とうとしていた。
『ピッ!グランスライム の 『暴走機関SP』 が 発動!
グランスライム の テンション が 5 上がった。
グランスライム の 攻撃力 が 上昇した。
グランスライム に 200 のダメージ!』
『なななんとぉ!?グランスライム選手が本来持たない特性、『暴走機関SP』が発動して攻撃の威力が大幅アップゥ!?』
グランスライムは雷の弓矢を作り出して天へと撃ち小さな太陽を生成する。
さらにその太陽は破裂し………
「っ!?全員上から来るわよ!!避けなさい!!」
「おわっ!?なんだこりゃ!?」
「っ!?あの『スラキャンサー』の使った『シャイニングボウ』!?」
「太陽か真上にあるせいで見えづら………ぐぁぁぁあああ!?!?!?」
「美鈴!?」
『美鈴選手に直撃だぁ!!これは痛いィ!』
ちょうど太陽と重なるようにして放たれた『シャイニングボウ』は霊夢達を襲う。
だがそれに簡単に直撃する程霊夢達も甘くなかったが、美鈴は太陽と完全に重なるように撃たれた矢に気付かず一本だけ直撃を受ける。
『ピッ!グランスライム の 『シャイニングボウ』!
紅 美鈴 の 弱点 を 突いた! 125 のダメージ!
グランスライム の テンション が 元 に 戻った。』
「美鈴ー!!無事!?」
「ええ、すみません。
油断して一撃貰いました。」
「この試合なら死なない限り大丈夫よ。
それで?あいつが弱点って言ってたけどどうなの?」
「私は雷にはある程度耐性がある方なのですが………どうも一撃で耐性を貫いている辺り弱点まで耐性を落とされていたのかと。
紫もやし様の説明にあった『デインブレイク』という特性が原因と思われます。」
『ちょっと!?聞こえているわよ美鈴!?』
『まぁまぁ押さえてください紫もやし殿。』
『戦場に立つ者はこの程度で心を乱してどうする紫もやし!我輩のように精神面め鍛えるのだ!』
『やかましいわ!?ゲホッゲホッ!?』
「っ!?油断しないで!?
次が来るわよ!?」
霊夢はその勘により、『グランスライム』が次の攻撃を行おうとしていることに気付いた。
「ピッ!グランスライム の 二回行動 !
『ギガクロスブレイク』!」
『おおっと!?これはぁ!?
グランスライム選手の両側に強大な雷の剣が産み出されたぁ!?』
するとグランスライムはその剣を振りかぶり十字にクロスさせて放つ。
「あっぶな!?」
「スキマダーイブ!!セーフ………それで?他の皆は!?」
「さっきは受けてしまいましたが今度はそうは行きません!!」
「あぁ!?もうしゃらくせぇ!オルァッ!!」
勇儀は己の拳に全力の力を込め一撃を『ギガクロスブレイク』へとぶつける。
『おおっとぉ!?グランスライム選手な『ギガクロスブレイク』を受けて立ち、まさかの弾き返したぁ!?』
『ピッ!グランスライム の 『ギガクロスブレイク』 !
しかし当たらなかった。』
「オルァッ!!」
「ムォ!?」
勇儀 は そのままの勢いでメタルカイザーを殴りつける。
だが…………………
「ダメージはどう!?」
ピッ!メタルカイザー に
……………………………
25 のダメージ!』
「うぐっかってぇ!?なんつう硬さしてんだよこいつは!?」
だが周囲はざわめく、魔物でもない者がメタル系の防御力を貫いたのだから。
『なななんということでしょう!?
まさかの魔物でもない存在が!?
メタル系の防御力を僅かとはいえ貫いたァァァアアア!?!?』
『あ、勇儀~?メタル系で一番の硬さを持つメタルゴッデスは最低でもそれの1.5倍は硬いと思いなさい?』
「「「「なんじゃそりゃ!?」」」」
そう、力自慢である鬼、その中でも『怪力乱心』で知られる勇儀の一撃ですらほんの少しのダメージしか入っていないのである。
これよりも圧倒的な硬さをしているとなれば霊夢達の反応が重なるのも当然と言えた。
「あれ?そういえば最初ってたしか勇儀が吹き飛ばしていたわよね?
あれはどうなのよ?」
すると霊夢の疑問に審判の『スライムボーグ』が答える。
『ミス!全然効いていない!』
「「「「っ!?」」」」
全員が息を飲む。
今までとはベクトルが大きく異なるその強さに…………
果たして霊夢達は勝てるのか………。