スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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妖と魔の違い。

 

 

~スラバッカ王国~『闘技場』

 

 

「夢想封印!!」

 

危なかった………夢想天生を使っていなければ確実に私も死んでいた。

紫達妖怪ですら一撃で殺しかねない威力の攻撃………

いくら蘇生して貰えるとはいえ知り合いが目の前で本当に死ぬのを見るとゾッとした。

 

………ホントに蘇生して貰える………のよね?

 

私は実際に死んだあいつらを一瞬見て不安に駆られてしまう。

 

だがそれよりも………

 

「あんたを倒す方が先!!」

 

『ピッ!博麗 霊夢 の 霊符『夢想封印』!

かいしんのいちげき!!

グランスライム に 500 の ダメージ!

グランスライム に 500 の ダメージ!

グランスライム に 500 の ダメージ!

グランスライム に 500 の ダメージ!

合計 2000 の ダメージ を 与えた!

グランスライム は 息絶えた!』

 

 

『き…………決まったァァァァァアアア!!!

勝者!幻想郷!!!!

ってか蘇生班急いで~!!』

 

するとどこからともなくホイミスライムの群れが現れて死亡した者全てへと『ザオリク』をかけていく。

 

死者蘇生呪文『ザオリク』によって今回死んだ全員が光の球に包まれて宙に浮かぶ。

光の輝きが更に増してみるみる内に死んだ全員の肉体が再生して目を覚ます。

 

だが…………。

 

「あいた!?」

「あべしっ!?」

「いってぇ!?………酒酒………」

 

蘇生された三人は意識を取り戻した瞬間いきなり浮力を失って地面に叩きつけられる。

 

しかし感心のメタルカイザー達はと言うと。

 

「ふぇっふぇっふぇっ」

「ふぉっふぉっふぉっ」

 

地面に叩きつけられることもなく慣れているように普通にしていた。

というかなんなら愉快そうに笑っているようにも見える。

 

「Dランク撃破おめでとうと言わせて貰おうか。」

 

すると上からスィラの声がしたので全員が振り返ったのだが………

 

「えぇ、ありがぶふぅ!?」

「撃破ってことは霊夢がやったのね………とりあえずありが…………ぶふっ!?」

「いやぁ不覚を取りました。

とはいえ死んで蘇生されるという貴重な体験をぉぉおぶふぉ!?」

「あっはっはっはっはっは!!!ないだいそりゃ!?

アタシ達を今度は笑い殺すつもりかい!?

あっはっはっはっはっはっは!!!!」

 

そう、降りてきたスィラの服装は…………

頭は大きな緑色のスライムの被り物。

服は橙色のスライムとそのしたに普通の水色のスライムの着ぐるみ。

さらに片手にはスライムの形のトレイが盾のように取り付けられ、もう片方には光るスライムの棒を持っていた。

更に靴にはスライムのスリッパを履いており、その体を支える玉座となるような形で無数のスライムが集まり、スィラを自分達の上に座らせて世話をしたりしていた。

 

もはや全力で笑わせに来ていた。

 

「ぶふ………なんで……くく………そんな………状況に………もうダメ……あっははははははははは!!」

「ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!」

「ヒー!?ヒー!?」

「あつははははははははげほっ!?げほっ!?」

 

全員が笑いによって悶絶しており、生き返ったばかりの三人に至ってはもはや呼吸すら難しくなってまた死にかけていた。

 

「ん?あぁ、こういうスライムの服みたいの着てる時はスライム達がより仲間意識を感じるみたいでな。

やたらと世話をしに来るのだよ。

私としては無くても良いのだが着なかったら着なかったで凄く残念そうにされるのでな。

たまに着ている。」

 

「ヒー!?ヒー!?ヒー!?げほっけほっげほ!?

ふぅ…………と、とりあえず蘇生については礼を言わせて頂戴。

本来私達の世界なら死んだらやり直せないから貴方達の決闘の常識が通用しないのよ。

でも死んだら死んだで復活出来るとなればここで力を付けようとする者も多くなるでしょうね。

ただ出来ればこの事は口外しないようにお願いしたいのだけれど………良いかしら?」

「構わない。

私達は確かに蘇生を頻繁に使うが蘇生の無い世界でそんなことをすればどうなるかは目に見えているからな。

さすがに私達はその辺はわきまえているさ。

 

だが中にはそれを平然と破るバカもいる。

そういう奴らを成敗するのも私達の役割だ。」

 

「助かるわ………しっかしさっきのはなんだったのよ………スキマに逃げて結界を何重にも用意して守ったのに根こそぎ破壊されて文字通り『八つ裂き』にされたわよ…………」

 

そう、八雲 紫 はスキマに戻り、その入口を何重にも用意した結界によって己を守っていたのだが『マダンテ』がそれを悉く破壊して紫の体をバラバラにする程破壊していた。

 

実を言うと紫達は完全に息の根が止まっていなかったりしたさ。

そう、妖怪にとって肉体とはただの器に過ぎず、大事なのはその魂の方だったりする。

とはいえ器が無いのでは妖怪はその世界で顕現することが出来ずに結局死に至るので体が真っ二つ程度なら自力で復活出来ないわけでもないのだ。

 

だが今回は割と命の危険だったので蘇生して貰って助かったようだ。

 

「ふむ、まぁ八雲 紫はちゃんと八つ裂きになったようだし私としてはこれで文句はない。

とはいえ霊夢殿、貴女にはまだ戦いを挑ませて貰うがな。」

 

「うぐ………の、望むところよ!」

「はぁ………出来るだけ私が一度殺された事実を知られないようにしないと…………」

 

紫はこの全員の中で唯一胃に穴が空きかけていたのだった。

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