スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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妖と魔の違い。  その3

 

 

~マヨヒガ~

 

 

一同は戦いが終わり、次の相手との顔合わせ?が終わった後、幻想郷へと戻ってまた対策会議を開いていた。

 

「じゃあ次の戦いに出てくる奴らの情報共有しとくわよ。

 

まずは『スライダーヒーロー』

こいつは『スタンダードボディ』のモンスターで戦う感覚としてはスラ忍衆と戦うのと同じ感覚で戦えると思うわ。

ついでにスラ忍衆の持っていた常に反射系の特性も無いから比較的やりやすい部類なのは間違いないのだけど……。」 

 

「何か懸念があるの?」

 

するとパチュリーはこめかみをつまんで頭を痛そうにしながら答える。

 

「えぇ、スライダーヒーローには貴女達が痛い目に合わされた原因の一つである特性、『くじけぬ心』がある上に『こうどうはやい』を持ってるのよ。」

 

すると二つとも戦っている霊夢と紫は苦い顔をする。

 

 

「そして新生配合によって追加されるであろう特性はあのスィラってやつのこれまでの傾向から察するに………『ラッキー』ね。」

 

すると霊夢は疑問を口にする。

 

「『ラッキー』?なにそれ?

運でも良くなるというの?」

「えぇ、言葉通りの意味で運がよくなるわ。

発動条件は自身の体力が1/4以下になった時。

具体的な効果としては………

 

・避けられる攻撃は絶対に当たらなくなる。

・すべての攻撃が会心の一撃となる。

・確率で発動する物が全て必中及び確定で発動する。

 

これによって産み出される恐ろしい効果としてはまず即死が完全に無効となって居なかった場合確定で即死させられるわ。

他の状態異常も同様ね。

当たりにくい攻撃は必中になって会心の一撃、さらにこの効果は自分の特性にも作用するわ。」

「結局何がいいt……………まさか!?」

 

霊夢はパチュリーの言おうとしているその事実に気付き、驚愕する。

 

「理解したようね………何が起きてしまうか。」

「『くじけぬ心』が………絶対に発動してしまう!?」

「そう、確率が低いから発動したのなら連続攻撃を加えれば割とすぐに突破できる『くじけぬ心』だけど『ラッキー』はこれを確定で発動させてしまうわ。

ただ『ラッキー』自体は確実に発動する訳ではないからなんとか発動させずに済めばなんとも無いのだけれど………」

 

するとパチュリーは言い淀む。

しかしさとりはそんな彼女の思考を読み取って代わりに告げる。

 

「その確率を上げる手段があるのですね。」

 

「…………えぇ。

確率倍加呪文『バイメリト』これはしばらくの間味方全員の有利になる特性のみの発動確率を二倍にするわ。

もしこれが発動されて『くじけぬ心』で耐えきられたらまず勝ち目は無いわ。

…………でもそこは私が何とかするわ。

今回は多分私しか対処出来るのが居ないから参加させて貰うわ。」

 

「いいの?今回はあんたは巻き込まれた側でそこまで関わる必要は………」

「別にいいわよ、流石に知り合いに何度も死なれるのは寝覚めが悪いのよ。

ただでさえ美鈴が死んだのは生き返るとはいえ心臓に物凄く悪かったのだから………。」

「感謝しとくわ………流石に博麗の巫女として一度殺されてしまえば妖怪達やあいつらへの抑止力が効かなくなる所だもの。

とはいえ全戦力で攻め込まれると確実に勝ち目はないのだけれどね。

 

しかし………妖怪と魔物………似ているようでずいぶんと違うわね。」

 

妖怪とは人の恐怖や信仰、伝承等から生まれ、人の恐怖を糧に生き続ける形無き幻想の具現化。

 

魔物とは魔に属する者達、自然と産まれる者も入れば誰かによって産み出される者もいる。

更には神や邪神、破壊神といった者達も魔物と定義されるため様々な者達が属する形ある者達。

 

妖怪は人の恐怖や認識を得られなければ自然と消滅してしまうが魔物にはそれが必要ない。

彼らはそこに生命として生きているからだ。

 

「ええ………彼らは私達で言うところの動物や人間に近いわ。

もしかしたら彼らの認識を得ることでも私達は糧を得ることが出来る可能性があるわね。

 

さて、脱線したわね。

次は『死神スライダーク』よ。

そうね………特性とかを考えればこいつはスライダーヒーローよりは警戒する必要は無いわ。

とはいえまれに複数回行動する上にギャンブルカウンターという発動確率こそ低いけれど発動した場合通常の二倍の威力で反撃して確実に当ててくる攻撃を持っているわ。

これはたしかバイメリトで確率が増えるはずだから気を付けなさい。

あとは…………恐らく新生配合で『常にマホカンタ』を習得させてカウンターの発動出来る物理攻撃をメインに使わせてくる可能性が高いと思うわ。」

 

「なぁ、そいつってもしかして物理攻撃が元から強かったりするのかい?」

 

鬼の代表として出ている勇儀が気になっていた魔物の物理的な攻撃力について質問する。

 

「えぇ、たしかスタンダードボディだとそれなりに高い部類ね。

その威力が二倍で帰ってきて回避も不可能だから受けるなら貴女達鬼のような強靭な肉体が無ければ無理でしょうね。」

「あぁ、だが私はすでに一回殺されてるからな。

萃香に話を通しておくとするよ。」

「わかったわ。

 

 

それで最後に一番警戒するべき相手…………

 

 

 

 

それは『スライダーガール』よ」

 

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