スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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恋する乙女達  その1

 

 

~マヨヒガ~

 

 

「ぬぉぉぉぉぉぉおぉぉおおおおお゛お゛お゛お゛お゛お゛!?!?!?!?!?」

 

 

とても目の前の少女が出しているものとは思えないうめき声を出して永琳によって引っ張り出された てゐ はあまりの痛みにうずくまっていた。

 

「はぇ?師匠?ってかここどこなのよ………つかなんで私師匠にアイアンクローされたウサ!?」

 

人に幸運を与える能力を持つ彼女だが………何故か彼女から感じるのは幸薄そうな雰囲気だった…………。

 

「えーっととりあえずこいつの能力でなんとか最低値を引きずり出すってことで良いの?」

「異議なしね。」

「はい、というわけでてゐは強制参加ね。

私が許すしてゐに拒否権は与えないわ。」

 

「ちょ!?

ってか誰か説明してウサァァァアアアアア!?!?」

 

 

そして結局永琳によって戦闘強制参加が決定されてしまったのだった。

 

 

 

 

「そういえばパチェってあいつらがここに幻想入りする前からやけにモンスターマスターの事調べていたわよね。

確か召喚した奴らに何度も負けたってのは聞いているけれど具体的にどんな奴らだったのよ?」

 

するとパチュリーは顔を真っ青に染め上げて涙目になって呟く。

 

「子供よ……………」

 

「ふーん……子供………って………へ?」

 

レミリアがあまりの事実に思わず聞き返してしまう。

 

 

「だーかーらー!!子供よ子供!!人間の子供相手にぼろ負けしたのよ!

何度も何度も何度も何度も!!

ゲホッゲホッ!?」

 

パチュリーは思わず興奮して叫びながら答えて喘息を引き起こす。

 

「一人目は青色の服とバンダナ付けた子供!

二人目と三人目は緑色の服に緑の帽子を被った男女の双子よ!!」

 

パチュリーはまだ興奮した様子でまた叫んで話すが、緑の双子という言葉に反応するようにパチュリーの後ろからスキマとは違う綺麗な円形の真っ黒な空間が開き、そこから水色の鱗を持った龍の魔物が覗き込むように顔と手を出して、そこから続くように中からスラ忍パープルも一緒に姿を表す。

 

「うぉ!?どっから出てきてんのよ!?」

「私のアイデンティティーが……………」

「グフッ(吐血)」

「ちょっとパチェ!?」

「はい、胃薬ね。」

「もぐもぐもぐ。」

「はぁ………頭痛くなってきました………」

『(仕事中)』

 

霊夢は素直にいきなり現れた魔物とスラ忍パープルに驚く。

 

紫は数少ない己のアイデンティティーであった神出鬼没なスキマという物が被ってしまい、ショックによって軽く崩れ落ちて落ち込んでいる。

 

パチュリーはいきなり現れたその魔物が何かを理解して胃に穴を開けてしまい吐血。

 

そんなパチュリーを心配するレミリア。

 

そしてそのパチュリーに対して冷静に無駄に回復能力の高い胃薬を無理矢理飲ませる永琳。

 

周囲を気にせず食事を続けている幽々子。

 

あまりにもな惨状と心から流れ込む声に頭を痛めるさとり。

 

本当なら説教の3つや4つしておきたい所だが仕事中でそれどころではないテレワークで繋げている映姫。

 

場は一瞬で混沌とした空間へと切り替わった。

 

「おや?どうしたでござるか?」

「なんで…………なんで『じげんりゅう』なんてもんを………」

「あぁ、『じげんりゅう』殿であれば特殊な空間用の移動手段として殿がスカウトした魔物でござるよ。

あぁそうそう、もしやパチュリー殿が相対した双子とやらはこんな双子ではござらんかったかな?」

 

するとパープルは懐から写真を取り出して笑顔で魔物達と笑い合う双子(なお魔物達の面子と顔面は凶悪な模様。)の写真を見せる。

 

するとパチュリーは既に青い顔をもはや白く染めて答える。

 

「えぇ…………そうよ…………私はかいつらに負けたのよぉぉぉおおおおお。」

 

「あぁ、やっぱりでござるか。

緑の双子と聞いてもしやと思ってたでござるがやはりイル殿とルカ殿でござったか。

そういえば大分前に不思議な体験をしたと言っていたでござったな。」

 

「なによ?知り合い?」

「おお霊夢殿。

あの双子殿は我らがライバルでござるよ。

妹のイル殿は魔王を主に使うモンスターマスターで兄のルカ殿は超大型モンスター使いでござるな。」

 

「へぇ…………ってことはあの時スィラが話していたライバルってのがこの二人って訳ね………。

んで二人からのスィラへの関係は?」

 

「ルカ殿は純粋にライバル兼友人として。

イル殿はそんなルカ殿をいつも心配して付いてくる家族思いな…………というのは建前でスィラ殿への好意を持ってどう関係を狭めようかと頑張る乙女でござるな。」

 

「へぇ……………もぐもぐ…………ちなみにスィラ君はもぐもぐ……………その子の気持ちとかにはもぐもぐ………気付いてるの?もぐもぐ…………」

 

幽々子が野次馬根性で食べながら聞くがその様子に紫が突っ込む。

 

「食べるのか聞くのかどっちかにしなさいよ……………」

「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ………」

 

幽々子は平常運転であった。

 

 

 

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