~召喚用魔法空間~『パチュリー過去』
私は今回幻想郷に入ってきた書物に載っていたモンスターマスター、その存在を従えて魔物という存在に対して研究するため私は自分で作った魔法空間へと移動していた。
情報によると魔物という存在は大きい物だと山よりも大きい存在もおり、それを従えるモンスターマスターも居るらしいので念のための警戒だ。
魔物という存在に興味を持った私はその力を限界以上に引き出せるモンスターマスターを手元に置いておきたいと思ったのだ。
しかもモンスターマスターは異世界を渡り歩く者が多いらしい。
問題は私が勝てるかどうかだがこの世界の戦いの都合上手数の少ない魔物側には有利は取れるだろう。
そして私は用意した召喚魔法陣を起動する。
すると魔法陣が光輝き中から現れたのは…………
「いててて…………井戸に入って地下階層に降りたはずだけど…………なにこのエリア?メタルエリアみたいな異界に繋がっちゃったのかな?」
青い服に青いバンダナ姿の少年であった。
「君がモンスターマスターで良いのかしら?」
「ふぇ?おねーさん誰?」
「そうね、私から名乗るべきだったわね。
私の名前はパチュリー・ノーレッジ。
まぁ魔法使いという種族よ。」
「種族?人間の魔法使いじゃなくてそういう種族の魔物たなの?」
「魔物………まぁそれに近いものと考えて貰えれば良いわ。
申し訳ないと思うけど貴方を私の魔法で呼び出させて貰ったわ。」
「おねーさんが僕をここに呼び出したの?
すごい………召喚って確かわたぼうもあんまり頻繁に出来ないって言ってたのに。」
少年は尊敬の眼差しでパチュリーを見つめる。
どうやら彼らの世界の召喚魔法はあまり発展していないようだ。
「伊達に100年以上生きてないというだけよ。
さて、無駄話はこれまでにしましょうか。
貴方には私に従って貰いたいのよね。
私は魔物という存在、そしてそれの力を限界以上に引き出す貴方達モンスターマスターの存在に興味があるのよ。」
「うーん、ごめんなさい。
僕は姉さんを助けるためにまだ旅を続けなくちゃいけないんだ。
星降りの大会で優勝する為にも、タイジュの国の皆の為にも…………だから………」
少年は覚悟を決めた様子でその指に持つスカウトリングに触れる。
「そう………一つ良いことを教えてあげるわ。
この空間は私が作り出した魔法空間よ。
ここから出る手段は私が自分から出すか私を倒すしかないわ。
私は貴方を従わせたい、貴方はまだ旅を続けたい。
なら答えは一つよ。」
「パチュリーさんに勝って僕はもっと先に進む!
おいで!わたぼう!エグドラシル!!」
するとスカウトリングから二体の魔物が現れる
一体は真っ白な綿の精霊のような愛らしい魔物。
「わたわた………また大変なことになってるね。」
そしてもう一体は………………
「グォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」
まるで世界樹と見間違う程に巨大な樹木の獣だった。
「なっ!?なんつう大きさしてるのよ!?
火符『アグニシャイン』!!」
パチュリーは先手必勝とばかりに炎による弾幕で攻撃する。
植物系の妖怪も魔物も基本的には火が弱点の物が多いため普通なら有効と言えよう。
だが………………
「あっついわた!?」
「…………………………(平然としている。)」
「殆ど効いていない…………いえ、効いてはいるけど耐久力が高過ぎるのね。」
「わたぼう!エグドラシルにバイキルト!」
「わたぁぁあああ!!」
わたぼうが少年の指示によって、補助呪文である『バイキルト』を発動させてエグドラシルを強化する。
「エグドラシル!海破斬!!」
エグドラシルがその顔や足の姿を変えて巨大な一本の世界樹へと変貌する。
そして変貌を遂げたと同時にとてつもない衝撃波が発生し、まるで"海を割るような"水の刃を発生させて周囲を蹂躙する。
その衝撃波の範囲はとても避けれるような範囲ではなく、魔法空間に亀裂を入れながらパチュリーへと襲いかかる。
「ま、魔法結界ッ!」
パチュリーは自身の防御に全魔力を集中し、150枚にも渡る防御結界を生成する。
だが…………
「嘘ッ!ガッ!?」
その一撃はその結果を全て破壊し尽くし、威力が大きく弱まった一撃がパチュリーを襲う。
だがパチュリーを昏睡状態にさせるには十分過ぎる一撃であり、パチュリーは意識を手放し、魔法空間は消滅して二人は本来いるべき場所へと戻されるのであった。
なお紅魔館の図書館にて気絶して倒れている所を小悪魔が見つけて軽く騒ぎになっていたらしい。
_________________________________________________
………以上が彼女のトラウマのようですね。」
「いっそ殺して…………」
モンスターマスターと既に戦った経験のあるパチュリーだが、その時の様子を全く話そうとしないのでさとりによってトラウマを映像にされて投影させられ、余計なトラウマ含めて暴露されたパチュリーであった。
なおさとりはかなり楽しそうにしていたらしい。