~スキマの世界~『ゆかりんの秘密エリア』
スキマ空間の中に突如として巨大な扉が生成されて開き、中から双子の兄妹である『イル』と『ルカ』、それに加えてマルタの国の王子であるかめはめhげふんげふん、『カメハ王子』、マルタの精霊である『わるぼう』が現れるのであった。
「うぉ!?ホントに床が無いんだな………って思うように進めないなこれじゃ。」
「お兄ちゃん、これやっぱりモンスターに連れてって貰うしかないと思うよ?
おいで!『大魔王デスタムーア』!『大魔王の右手』!『大魔王の左手』!」
『イル』は己のスカウトリングから赤紫色の肌をしており、頬の後ろには青い毛を大量に生やしており、その頭部からはとても巨大な角が生え、皮膚が伸びて出来たような角や髭を幾つか持った顔"だけ"の魔物が現れる。
さらにその横に同じく赤紫色の右手"だけ"の魔物と左手"だけ"の魔物が現れる。
『大魔王デスタムーア』
別名:幻魔王とも呼ばれる世界を支配した大魔王の一柱であり、自らが恐れて封印した悪夢によってコテンパンにされてその生涯をあっさりと終えた魔王でもある。
「デスタムーア!私達を乗せて移動して貰っても良い?
ここだと歩けるところが無いから浮いて移動できる貴方が頼りなの!」
「乗り物扱いは少々不服だがやむを得ないか。
ルカはどうするのだ?」
「俺か?俺はこいつに乗ってくからいいや。
来てくれ!『聖竜ミラクレア』!」
するとルカのスカウトリングからは青紫の羽毛を生やし、美しい白さを持つその鱗によって包まれた桁外れの大きさの竜が現れる。
だが…………
『ぐぶっ!?』
出てきたら思ったよりも空間が狭いのかミラクレアが大きすぎるのか………どこか壁を無理矢理押し退けたような感じがした。
その瞬間に空間に響くように胡散臭そうな雰囲気を持った声が響くが全員が気のせいだろうとスルーした。
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~マヨヒガ~
一方その頃、先程の空間の主である八雲紫が腹痛を訴えるように腹を押さえて軽く吐血している。
「ヒッヒッフー………ヒッヒッフー………」
見ようによっては妊婦に見えなくもないが今の八雲紫の腹は赤子が入るような大きさでもなければなんならいつもの胡散臭さが漂う姿ではなく幼女の姿となっていた。
「ゆ…………紫?」
「ス……スキマで………ふぐっ!?………と…………とんでもない大きさのぉぉおお゛お゛!?魔物なんて………出されたらアーッ!………流石に………キャパシティが…………ヤバイイイ………ふぐぉぉぉおおおお!?!?」
下痢に悩まされているようにも見えるが実際の所としては、紫の体内とも言えるスキマ空間はそれ自体が紫の一部でもあり、それが無理矢理拡張されるということは人にとって胃袋や腸を内側から無理矢理広げられているのと同じ感覚なのである。
「永琳、この絵顔がいろいろとアウトなこいつをどうにか出来ない?」
「私としても薬で直せる代物なら友人としてすぐにでも直す所だけどこれはキャパシティ超えてるのが原因だからスキマからこいつらを出すしか無いわよ?」
「流石に………お゛お゛ぉ゛ぉ゛お゛………これ以上は………ぜーぜー………きついぃ゛ぃ゛ぃ゛い゛い゛い゛い゛」
すると紫はマヨヒガの外側に尋常じゃない大きさのスキマを作り出して腹痛の原因を押し流し始めた。
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~スキマの世界~
「う~ん、やっぱりミラクレア窮屈?」
『正直物凄く狭いと言いますか………無理矢理体が入るまで拡張しました。
ただ力ずくで空間を広げたので何が起こるか………』
実際の所ミラクレアは体を丸めている状態で身動き一つ取れなくなっていた。
ミラクレア本人もかなり窮屈そうだ。
「むぅ………もしかしたら不味いかもしれんな。」
「どうしたの?デスタムーア?」
すると何か心当たりがあるような事を呟くデスタムーアにイルが聞く。
「オリジナルの記憶にもあった知識から推測したことなのじゃが空間を無理矢理広げた時に聞こえたあの声………それに定期的に聞こえるうめき声のような物の正体……恐らくこの世界の主なのだろうな。
それを無理矢理広げたという事はこの世界の在り方によっては内臓を無理矢理広げたようなものじゃ。」
「つまり?」
「空間の主から追い出されるであろうな。」
すると真下にとてつもなく大きく、ミラクレアですら入ってしまう程大きな空間の裂け目が生まれる。
そして全員がその裂け目によって吸い込まれてしまうのだった。
「うわあぁあ!?」
ルカがまず最初に落ちていき、しりもちをついてしまうう
更に上からカメハ王子、イル、わるぼうの順番で落ちてくる。
わるぼうは幸い自力で飛行可能な上に体重もわ軽い。
だが…………
「ぐべっ!?」
上からカメハ王子が落ちてきて『ルカ』は踏みつけにされるのだった。