スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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乙女の逆鱗に触れることなかれ  その2

 

 

~マヨヒガ~

 

 

「えーっと…『ルカ』君で合ってたかしら?」

「はい、俺が『ルカ』でさっき入っていったのが双子の妹の『イル』です。

んでこっちの慢心してそうな金色が………」

「扱いが雑上にいろいろ余計なんだよルカは………俺様はマルタの国の王子であるカメハだ。」

「だっていつも余計なことばかりしてるし。

それでこっちのわたあめが………」

「誰がわたあめだ!?

ごほん、俺はマルタの国の精霊であるワルぼうってんだ。

よろしく頼む。」

 

見たところ彼らはまるで腐れ縁の幼馴染みのような関係に見える。

 

「えぇ……貴方達の事は少し知っているわ。

そしてこの世界………というか私のスキマの中に入ってきた理由もね。」

 

すると彼らは少し驚いたような表情をしたが少しした後に納得したように頷いた。

 

「あぁ、たしかスィラがいるんだったね。」

「えぇ、というか私がこちら側に招いてしまったからね。」

「ん?どういうことだ嬢ちゃん?」

 

現在紫の姿はエネルギーを節約する為のロリbb(ピチューン)

幼女形態であり、ワルぼうから嬢ちゃん扱いされても文句は言えない姿であった。

 

「じょ……嬢ちゃん……久しくそんな呼ばれ方されなかったから新鮮ね………

とりあえず先に私の自己紹介といきましょうか。

 

私の名前は『八雲紫』。

 

この世界である『幻想郷』の創設者の一人にして管理者といった所かしら。

あと私は人間ではないわよ。」

 

「世界を創った………八雲……さんは神様なんですか?」

 

「ふふ、そんな凄い存在じゃないわよ。

まぁ確かにこの世界にも神々は多く住んでるけどそこまでの力を持つ神は殆ど居ないわ。

それに言ったでしょ?創設者の"一人"って。」

「ってことはこの世界は嬢ちゃんを含める何人かで世界一つ創ったってわけか。

十分すげぇ存在じゃねぇかよ。」

 

ワルぼうは世界を渡り歩くモンスターマスター達の行く世界の鍵を管理する精霊であり、マルタの国そのものの化身とも言える。

そんな彼だからこそ世界を創るという事がどれだけ凄いことなのかを一番理解しており、紫を正当に評価していた。

 

「世界といっても惑星と言うわけでもないし私達がやったのはその一部を世界として切り取って結界で保護しているだけよ。」

「いいや、それだけでもその結界の内部は世界として十分成立する条件を果たしている。

更に言えば独立した空間ならばこの通り鍵が生まれているからな。」

 

するとワルぼうは懐?から陰陽玉の刻印が彫られた鍵を取り出す。

 

「こいつの名は『幻想と妖魔の鍵』、元々は『妖魔の鍵』つー名前だったんだが最近変化が起きてな。

時期を調べたんだがそれが『幻想の鍵』が消滅したのと同時な上にこの名前だ。

お嬢ちゃんは察するに世界の統合、つまり『幻想の鍵』の世界を吸収合併したんじゃねぇのか?」

 

するとワルぼうは己の管理する鍵の変化とその関係についての考察を語り、紫に問う。

 

「なあワルぼう、そんなこと簡単に出来るもんなのか?」

「カメハ………お前はこの嬢ちゃんの力を察せないのか?

確かに軽く隠してはいるが相当な力を持ってるぞ?

お前の部下のムドーより普通に強いぞ?」

「うげっ!?マジか!?」

「ちなみに俺は普通にこの人が強いの分かってたよ?

ざっとSSランクの下位くらいかな?」

 

「下位なのね………それじゃ話を戻すけどまずワルぼう殿の考察はあっているわ。

元々あの世界は誰も生き物が居なかった上に幻想郷には無かった海があったから今までこっちに呼べなかった海に住まうタイプの妖怪を呼ぶために取り込んだのよ。」

 

するとルカは疑問を紫にぶつける。

 

「ちょいまった、妖怪って何?」

「貴方の目の前にもいる存在よ。

私達は人の恐怖や伝承によって生まれる存在。

人が居なければ存在することが出来ず、人に完全に忘れられたり幻想を完全に否定されれば存在を保つことの出来ない。

そちらで言う魔物に近い存在よ。」

「へぇ………スカウト出来るかな?」

「さぁ、例がないから分からないわ。

さて、続きだけれどあの世界を呼ぶために余計な存在が住み着くと面倒だったのもあったから私の結界を使って世界自体を隠蔽していたのだけど…………」

 

ワルぼうがその事を聞いてなんとなく結末が想像出来てしまった。

 

「あー、一応世界の鍵で渡る俺達にはその手の隠蔽は対して効果無いからなぁ………」

 

「そうみたいね………まぁ世界の統合をする時に確認をしっかりしなかった私にかなり大きな責任はあるのだけど……」

「んで世界の統合と同時にスィラ達も巻き込んじまった訳か。

あいつそれはぶちギレたんじゃねぇの?」

「……………えぇ、最初は問答無用で殺しにかかってきたわ。

ただ最近はどんどん決闘形式になってきてちょっとしたお祭り騒ぎね。

まぁ私達の世界じゃ宴会とかを好む奴らも多いから問題無いのだけどね。」

 

するとSっ気を隠す気も無さげに小五ロリが近付いてくる。

 

「ですが文字通り一度八つ裂きにされて殺されているのは幻想郷の管理者として問題では?」

「うぐっ!?」

「更に言えば今回は完全に貴女の不注意による物ですよね?」

「ぐふっ!?」

 

小五ロリによる口撃はしばらく続き紫は軽く落ち込むのだった。

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