~幻想郷衛星軌道上~『スラブラスター』
スラブラスター
スライム型の攻撃衛星でありそのボディは『つねにマホカンタ』と『つねにアタックカンタ』の二重の防御機構なよって守られており、呪文も近接攻撃すらも効かない鉄壁の防御力を誇る。
反面ブレスや体技等は対策することが不可能であり耐久力も他の巨大モンスターに比べて低いという欠点を持つ。
だがスィラからすればその欠点も別に問題ないとばかりに育てられ、多くのモンスターマスターに恐れられる存在となっていたのだった。
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「スラブラスター、衛星軌道上で静止。
この高度を維持します。」
「資源探索用ドローン射出、映像出ます。」
すると内部のモニターに複数の画面が写し出される。
これはスラブラスターから射出されるプラズマによる攻撃と資源収集による自己回復を目的としたドローンから送られてくる映像だ。
「1番から4番ドローン、情報にあった月の都市を探すべく行動開始します。」
「5番から8番ドローン、月の監視を開始。」
「9番から12番ドローン、補給用の資源採掘開始。」
スラブラスターの乗員であるホイミスライム、ベホマスライム等の触手を持つスライム達がスラブラスターのドローンを操作し、月の探索へと乗り出した。
今回のスラブラスターの目的は地上の監視を行えるようにスラブラスターを衛星軌道上で静止させること。
第二目的として情報にあった月面都市の捜索、可能なら情報交換という所であった。だが彼らは月へ移住した者達がどれだけ排他的となっていたかを知る術は持ち合わせていなかった。
それがこのような惨劇を生み出すとは誰も想像していなかったのである。
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~月~『月面都市』
「ツクヨミ様、地球から人工衛星と思われる物体が飛行して衛星軌道上で静止しております。
如何致しますか?」
「あちら側から接触が無い限りスルーして構いません。
こちらの情報はあちら側も持っているでしょうから接触してこないという事は完全にこちら側と関わらない物という事でしょう。
それに攻撃に備えているという可能性も否めませんので目的とその性能が分かるまではこちら側からの攻撃は行わないでください。」
月へと移住した者達を統率する『夜と月の王』であるツクヨミは報告に来た月人へそう冷静に判断して伝える。
「かしこまりました。
しかしあれは地上の物である可能性は………」
「恐らくそれは無いでしょう、確かに地上の技術は我々の住まう月へとたどり着く程進化はしていますがこの短期間であのような衛星を作る余裕など無いはずです。
恐らく幻想郷側からでしょう。」
「成る程………っ!失礼。
あぁ………あぁ………そうか、報告しておこう。」
ツクヨミへの報告をしていた月人はまた観測所からの連絡を受けとる。
「ツクヨミ様、例の衛星から探索及び資源採掘用ドローンの射出が確認されました。
4機が周囲の衛星から資源採掘を、4機が例の機動衛星の周囲を回り監視を、最後の4機が月面の探索に乗り出したようです。」
「妙ですね………幻想郷側が月面を探索する意味はあまり無いはずですが………幻想入りした新しい住人の者とも考えられますが少なくとも地上の技術で作れる代物ではありませんね。」
「コンタクトを取ってみますか?」
「…………月面都市への接触をしそうならお願いします。
ただ気掛かりなのは…………」
「過激派の動き………ですか。」
「えぇ、最近軍部の過激派が妙な動きを見せています。
彼らがあの衛星への攻撃をしないように言い聞かせておいてくだs……」
するとツクヨミが話している途中で部屋のドアがバタンと力任せに開かれて慌てた様子の玉兎が入ってくる。
「何事ですか!」
「ほ、報告します!軍部過激派が攻撃用レーザー施設のシステムを勝手に起動。
現在交渉中ですが軍部の中でも特に階級の高い者が付いており、その命により『綿月豊姫』様と『綿月依姫』様が護衛に付いており強硬姿勢を崩しそうにありません。
あのお二方も上司からの命令の為に逆らえない模様です!
あの様子では例の衛星への攻撃を仕掛けると思われます!!」
「緊急事態ですね。
伝令!例の衛星へ攻撃される可能性ありと伝えなさい。
恐らく通信施設も乗っ取っている可能性も考えられるのでポッドを使用して向かってください!
我々はこのまま攻撃施設のシステムをダウンさせて向かいます!」
するとレーザー施設から月の無限とも思えるエネルギーを攻撃に転用した『魔法』と科学を融合させたエネルギーレーザーが射出される。
「間に合わなかった!?」
そのレーザーは衛星へと直撃コースを取って衛星は避けることも出来ずに直撃する…………かのように見えた。
「衛星の防御システムによりレーザー消失………いえ、エネルギーを吸収して反射されています!
レーザー施設へと直撃します!!」
そこにはレーザーをいとも容易く反射して無傷のまま攻撃用レーザー施設を破壊した鉄壁の衛星が君臨していた。