スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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スライム型機動衛星スラブラスター  その2

 

 

~衛星軌道上~『スラブラスター』

 

 

「月面から魔法エネルギー反応。

攻撃来ます!」

「魔法反射システムの調子は?」

「問題ありません。」

「対ショック姿勢!」

 

スラブラスター内部のスライム達は効かないとはいえ攻撃の衝撃だけは内部に影響するために近くの固定用のバーを掴み攻撃の衝撃に備える。

 

「3……2……1……今!」

 

そして"それなり"に大きい衝撃がスラブラスターを襲う。

 

「魔法反射システム発動します。」

 

そしてスラブラスターは受けた攻撃のエネルギーをそのまま攻撃してきた方向に"正確"に跳ね返す。

 

「攻撃箇所の特定急ぎます。」

「ドローンからの映像出ます。」

 

攻撃してきた方向へとドローンのカメラを向けてその映像を写し出すがその方向には月面が映るだけで何もない。

 

「反射エネルギー消失。

しかし散ったエネルギーを確認出来ず。

不可視の結界がその方角にあると推測されます。」

「主に報告を、月面からの攻撃あり、対応の指示求む。」

 

スラブラスターの司令官である『スライムジェネラル』はすぐに自分達の主であるスィラへと報告を出して対応を求める。

しかしその対応に副官のまどうスライムが疑問を持つ

 

「よろしいのですか?我らのルール的に考えればこれは不意打ちによる敵対行動。

問答無用で反撃しても構わないと思うのですが。」

「この世界が我らがいつも旅するような魔物世界ならば別に問題なかったのだがな、ここはその手の世界ではない。

下手に滅ぼそうものなら我らのこの世界での立ち位置がどうなるか分かったものではない。

それゆえに特殊な対応が求められる故に何か行う際は必ずスィラ様へ報告をする必要があるのだ。

我らの独断で行える事は今はそこまでないと思え。」

「ハッ!了解しました。」

 

スラブラスターのクルーはスィラによって軍隊式の訓練を受けており、その中でも判断力の高いエリートを選りすぐって搭乗させていた。

 

不意の攻撃を受けようとも冷静に状況を判断して主に報告をして指示を待つ彼らの姿勢は流石と言えた。

 

「主から指令が入りました。

『人的被害は出来るだけださずしばき倒せ』との事です。

殺さなければ半殺し程度なら許可するそうです。」

「了解した。

スラブラスター第一種戦闘配備。

主砲の整備怠るなよ!

結界方向へ『凍てつく波動砲』の用意を!」

「主砲、目標月面攻撃施設。

『凍てつく波動砲』いつでも撃てます。」

「よろしい。

エネルギー充填開始!」

 

『凍てつく波動砲』

 

スィラがとある世界で『スーパーキラーマシン』という魔物の扱う特殊な特技である『スーパーレーザー』と言う凍てつく波動と共にダメージを与える特技に加えて、

どこぞの別世界の究極兵器の扱う波動砲を参考にスラブラスターでそれらを統合した攻撃を行えるように訓練した結果生まれた攻撃である。

 

だがこれは特技として習得する事は叶わず、通常攻撃判定となるので『アタックカンタ』を行われた場合あっさりと反射されて凍てつく波動だけが相手に届くようになる。

 

これは簡単に言えば『凍てつく波動』と通常攻撃を複数回行動により同時に使う攻撃なのだ。

 

「エネルギー充填完了。

発射します。」

 

 

_________________________________________________

 

 

~月~『月面都市』

 

 

スラブラスターの『常にマホカンタ』によって反射されたレーザーにより破壊された攻撃施設跡にて今回の騒動を引き起こした軍部の過激派リーダーはスラブラスターの異常な性能に存在を認めることが出来ずにいた。

 

『あり得ない………我ら月人の技術力を持ってしてもかすり傷さえ入れられないどころか反射してくるなど!?

認めてなるものか…………穢れた地上の技術力が我ら月の技術を上回るなど!!

断じて認めてはならん!』

 

「貴様ら!あの衛星を破壊しろ!!

軍部のドローンもパワードスーツもいくら使っても構わん!

我らの月を穢そうとする穢れた者達を皆殺しにしろ!!」

「し、しかし………」

「口答えを許した覚えは無いぞ!」

「はっ!申し訳ありません!」

「早くあれをスクラップにしろ!」

 

すると護衛としてレーザー施設入り口を命令で守らせていた『綿月姉妹』がこちらにやってくる。

 

「将軍殿!なぜいきなり攻撃を仕掛けた!?

不意打ち等という野蛮な行為、これでは穢れた者達と同じではないか!!」

 

綿月姉妹の妹の依姫は過激派リーダーである将軍へと詰め寄る。

 

「黙れ!貴様らは大人しく私の命令に従えばいい!

貴様らもあの衛星を早く破壊しにいかないか!

穢れた者達の技術が我らの技術を超えている等認めてなるものか!!」

 

将軍はあまりにも興奮しており話が通じる様子ではない。

 

だがその瞬間こちらへと巨大な砲身を向けた衛星がとてつもない光を放ち、その主砲から月のレーザー攻撃を大きく上回る威力のレーザーが照射される。

 

そしてそれは月面の結界をいとも容易く貫通して攻撃施設を再度破壊して月面都市の隠蔽をする結界含めた全ての術式を根こそぎ破壊したのだった。

 

「キャアァァァア!?!?」

「姉上!?うぐぁぁああ!?」

 

その衝撃によって綿月姉妹は吹き飛ばされ、スライム達による宣戦布告が同時に行われるのだった。

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