スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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今回は豊姫サイドになります。


対決!スライム将軍!  その2

~衛星軌道上~『スラブラスター内部』

 

 

依姫は無事にこの衛星を指揮する人物と遭遇出来るかしら………。

 

それに私としてもなんとか脱出したいところなのだけど………………

 

「隊長~!とりあえず何縛りでいきます?」

 

「んー、普通に手足を結んで棒にくくりつけて運んでもでもいいんだが簀巻きにして脚の方持って引きずるってのも………」

 

なんか………能力一時的に封じられた上にどうやって縛るか、そして引きずるかの相談をされてます………。

 

「あの………せめて普通に運んで貰えませんか?

流石にここまでされれば逃げる気も起きませんし………」

 

何故かマホトーンとやらをかけられてから魔力や妖力といった類いが一切行えなくなってしまった。

 

私のワープは確かに能力による物だが、それ以外にも魔力等をサポートに用いているのでこの状態ではどうあがいても逃げられなかったりする。

 

殺し合いになるまで交戦するつもりも元々無いのでちょうど良かったとは思いますが………

 

「ん?普通に運んだ方がいいか?

しゃーない、とりあえずモニタールームにいくぞー。」

「「「了解でーす!」」」

「「「了解~」」」

 

………思ったよりもなんか緩い感じがしますね………。

 

 

しばらく彼らに付いていって情報収集目的で彼らが何故月へとやって来たのかを聞くことにしました。

 

「貴方達は何故この月へとやって来たのですか?」

「へ?何故来たか?

んー、一応主であるスィラ様の指示で月の都とやらが本当にあるのかを確認するのが一つ。」

 

スィラとやらが今回この者達を差し向けてきた張本人と言うわけですか………。

 

「あとは本当にあったのならどんな生活をしているのかとかそこら辺を調べたり現地の民と交流するのが一つ。」

 

ふむ………その辺りを聞く限り本当に月面都市があるかどうかは半信半疑で調べに来た様子ですね………あの将軍がちょっかいさえ出さなければ………

 

「あと単純に旅行したかった。」

 

あれっ!?いっきに台無しになっちゃいましたよ!?

 

「メタルスターとか空に浮かぶ島とかモンスターの体内で寝泊まりしたことはあったけど月とかの宇宙での寝泊まりは今まで無かったよなぁ~。」

「そうそう、天空の世界に関しても海があるかどうかくらいでしか違い無いもんなぁ………。」

「マンモデウスの体内は臭かったなぁ………」

 

あれ………どうしましょう……本当に旅行客か何かにしか見えなくなってきたのですが………。

 

「あ、そうだ。

こっちも聞きたいんだが………そちら側の月面都市は何故こちらをいきなり攻撃してきたのさ?

こっちまだなんもしてなかっただろうに。」

 

う……やっぱり気になりますよねぇ………今回ばかりは完全にこちらに非がある上に返り討ちにされてますから取り繕うことも出来ません………。

 

「あー、今回は私達が乗り込んだのはその非礼を詫びるというのも目的の一つだったのです。」

「へ?なら何でこそこそしながら来たのさ?

こっちとしても普通に来るようならちゃんと交渉の席を設けたと思うぞ?」

 

確かにその手も無いわけでは無かったのですが………

 

「流石に貴方達を完全に信じるわけにはいきませんでしたし………素直に指示を出す司令官の役割を持つ者に接触出来るか怪しい上にこちら側が圧倒的に不利な条件を提示されても文句を言えない立場でしたから。」

 

するとリーダーと思われるピンク色の騎士が納得するように弾む。

 

移動途中に聞き出したのだが………あくまでもこの騎士達の本体は下にいる丸くプニプニと愛らしい妖怪、スライム?と呼ばれる愛くるしい見た目の子達がらしい。

逆に上の突起にに乘つまかて皆この乗っかっている。

 

そしてこの騎士の部分なのだが………驚いたことにあの鎧は中身は完全な空な上にオモチャらしい。

 

そのオモチャ相手に簡単には負けてる私達って…………

実際に考えてみるとかなり精神的にきついのでさっさお話を進めることにした。

 

「今回私達が攻撃を仕掛けた………というか仕掛けさせてしまったのは軍部の過激派の暴走が原因なのです。」

「過激派?仲間割れでもしてるのか?」

「………身内の恥を晒すようなものですがそうなります。」

 

するとピンク色の騎士、『ハートナイト』殿が首を傾げる。

 

「ふーん………なんで人間とかってそんな簡単に仲間割れするんだろなぁ……俺達魔物は主に絶対の信頼を寄せているから喧嘩くらいはするけど仲間割れなんてしないのに。」

 

………彼らは絶対的な主に従い、同じ主に自分から付いていくからこそその信頼関係が生まれるのでしょうね…………

我々は自分達以外は基本的に認めようとしない程傲慢で排他的ですからね………

玉兎達の地位をもう少しどうにかしてあげられたら良いのですが………

 

「お?どうやらあんたが逃がした娘っ子がスライムジェネラル殿に決闘を挑んでるみたいだぞ?」

「っ!?本当ですか!?」

「あぁ、なんなら一緒にモニタールームで見るか?

流石に事情をもう少し聞きたいのもあるから縄は外せないけど。」

「はい………姉としてあの子の事が気になりますから………」

 

依姫………無事で居てくださいね………




こい
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