~スラバッカ王国~『闘技場』
『さぁ!始まりました!幻想入りして久しく出来ていなかったモンスターマスター同士の戦い!
今回のエキシビションマッチには特別席に幻想郷の皆様をお招きしています!!』
結局スィラさんとの対決は闘技場に国民………というかスライム達と特別席にじげんりゅうを使って呼ばれた幻想郷側の皆さんをお招きして始めることになった。
スィラさんとの戦いはかなり久しぶりだから少し緊張するなぁ………
『実況はワタクシ!幻想郷一やかましいスライムこと『ベホイミン』、解説には毎度お馴染み『ホミロン軍曹』と幻想郷から無駄に我々に詳しい『紫もやし』殿でお送り致します!』
『誰が紫もやしよ!?
つか無駄にってなによ!?無駄にって!?』
あの人………何度も私達を召喚しては返り討ちにあってた人よね………ここの世界の人だったんだ。
『さて、スカウトリングから飛び出して貰うのも盛り上がるので良いのですが今回は全モンスターがSサイズなのもあり、スィラ様からの提案によって選手のモンスター達には順番に入場してもらい、我々で軽くモンスターの説明をしてからのバトルとなります。』
『スィラ曰く幻想郷の住人はこれから出る魔物が全くわからないだろうからとの事よ。
まぁ妥当な判断だとは思うわよ?』
『うむ、やはり観客がなかでやっていることがわからないのでは見世物はつまらないであるからな!』
見世物って…………まぁスィラさんからしたらショーでもあるのは事実か。
『それでは早速選手に入場して貰いたいと思います。』
「皆!準備はいい?油断したら多分速攻で死ぬから気を付けるよ!」
「ガゥ!」
「クカカカカ!滾るではないか!」
「フハハハハ!我々がそなたに勝利をもたらそうではないか!」
「ぐぎゃぁああああ!!」
『それではチャレンジャー!イル殿の入場となります!』
『出場モンスターは『闇竜シャムダ』、『大魔王マデュラージャ』、『真・魔王ザラーム』、『名も無き闇の王』の合計四体であるな。
名も無き闇の王以外は元々『ギガボディ』、さらに名も無き闇の王は元々『超ギガボディ』を持ったモンスターである。
どれも世界を崩壊させかけた大魔王クラスの魔物である上に『名も無き闇の王』は我々の元々いた世界含めて複数の世界を同時に滅ぼしかけた存在、それをSサイズまで小さくしたみたいであるな。』
『うそ…………魔王使いとは聞いていたけどこんなの化物過ぎるわよ………』
『この編成の最大の特徴とは何になるのでしょうか?解説の紫もやしさん?』
『誰が紫もやしよ!?
はぁ………とりあえず全員が複数回行動持ちであり『闇竜シャムダ』以外は2~3回行動、『闇竜シャムダ』は二回行動という圧倒的な手数でしょうね。
それに『大魔王マデュラージャ』の『ときどき黒い霧』と『闇竜シャムダ』の『いきなり黒い霧』でひたすら呪文を封じてくるから蘇生をメインに立ち回ったりとかはしにくいでしょうね。』
ホントによく知ってるなぁ………だいたい当たってるから割と作戦バレになるけど………
まぁスィラさん相手だと見ただけで何してくるかだいたいわかっちゃうだろうからそんなに問題はないけどね。
『わかりやすい解説ありがとうございます!
続いては我らが主スィラ様の入場です!』
すると向かい側の門が開いてスィラさん達が入場して………
「うげ!?」
「ぎゃ!?」
「ぬぅ!?」
「ぎょ!?」
私のモンスター全員が反応する程のトラウマ編成だった。
というか私も割とトラウマなんだけど………
『ななななんとぉ!?!?スィラ様割と全力で潰しに来たぁ!?
メンバーは『スライム』のスラリン殿、『スライムベス』のスラみ殿、『ドラゴスライム』のドラお殿、そして我らが『ホイミスライム』最強のミイホン殿だぁ!?!?』
『え?あいつそんなに強かったの?』
『うむ、主の最強編成の一員であるな。』
よりによって最強の編成使ってくるなんて聞いてないんですけどぉ!?
「イル!久しぶりの勝負だ!手加減はいらないから全力でかかってくるといい!!」
むしろこっちが手加減して欲しいです!?
『さて、パチュリー殿はスィラ様の編成をどう推察しますか?』
『だからむr………合ってるわね。
とりあえず種族的なランクだけで見れば全員が元々Fランク、つまり最弱の部類に入る種族だけれど確かに種族として覚える特性を見るとかなり強力な物が多いわね。
スライムが『ジャミング』系統の妨害、ドラゴスライムとスライムベスがメインの火力』、ホイミスライムが回復特化もしくは呪文アタッカーの兼任かしら?
どのみち編成が想定外過ぎて読めない要素が多いわね。』
『素晴らしい回答ありがとうございます!
それでは答え合わせは試合中に行うとしましょう。
それでは!勝負開始!』
「シャムダ!!」
「スラみ!!」
「グァァァアアアア!!!」
「ピキィィイイイイ!!!」
シャムダからは黒い霧、スライムベスからは赤い霧が吹き出し始め、フィールドを覆い尽くして激突する。
そして相手の霧を押し退け合い、片方の霧がフィールドを支配する。
試合の始まりを告げるのは…………
『赤い霧』となった。