スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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モンスターマスター同士の戦い  その3

 

 

~スラバッカ王国~『闘技場』

 

 

『やばいっ!?霧合戦取られた!?』

 

魔物達にはフィールドを支配するタイプの特性を持つ魔物が複数いる。

 

斬撃を使えなくする『赤い霧』

呪文を使えなくする『黒い霧』

体技を使えなくする『白い霧』

回復をダメージにする『冥界の霧』

素早い者程動きを遅くし、遅い者程動きを速くする『リバース』

周囲の空間を無差別に歪ませて動きを大きく阻害する『シャッフル』

 

この周囲のフィールドを支配する技を特性により発動することが出来る魔物が存在する。

 

そしてモンスターマスター同士の本気の戦いはこれを如何に維持して自分の有利な状況を維持するかによって変わってくる。

 

そして戦闘開始直後で発動するこの特性によるフィールドの奪い合い、霧系統がメインとなるために霧合戦と呼ばれる。

 

これに負けた場合大きく動きを阻害されやすくなるため、かなり状況は悪くなりやすいのだ。

 

『おおっとぉ!戦闘開始直後の霧合戦!まずはスィラ様の赤い霧がフィールドを支配したァ!』

 

「取られたものは仕方ない、多分スライムが速攻で妨害に来るから警戒し………まずっ!?」

 

魔物達に警戒をしろと伝えようとしたその瞬間すでに私の魔物達の後ろにはスライムが移動していた。

 

『超こうどうはやい!?』

 

超こうどうはやい

 

状態異常等の耐性が致命的なくらいに下がる変わりに行動がとてつもなく速くなり、思考速度が跳ね上がる特性であり、こうどうはやいの上位に当たる特性である。

 

イル達の魔物の中で唯一反応出来るのは

 

「ぐぎゅああああああ!!!」

 

『名も無き闇の王』のみだ。

 

「甘い息!」

「作戦封じの息!」

 

僅かにスライムの方が速く、"2種類"のブレスを魔物達は受けてしまう。

 

『不味い!?作戦封じの息でこちらの指示が届かなくなる………もう一種類は何?』

 

作戦封じの息

 

これは魔物を興奮状態へと陥らせてモンスターマスターの指示を聞けなくする特技である。

さらに身代わりを行っている場合、その興奮作用によって身代わりを解除させる効果も持っており、一度やられると細かい指示を与えることが出来なくなるので大きく動きを阻害されてしまう。

 

「ぐぎゅああああああ!!!」

 

『おっとぉ!スラリン殿!ジャミング系のブレスを二種類直撃させて反撃の甘い息によって眠ってしまったぁ!』

 

名も無き闇の王による『甘い息』をもろに直撃してしまい、スライムは眠り状態へと陥ってしまう。

しかしスライムが移動したのは自分達の仲間の反対方向に挟み込む形の為に他のモンスター達には当たらない。

 

だがそれが致命的なまでの効果を生み出した。

 

『スライムベス』、『ドラゴスライム』、『ホイミスライム』の全員と眠っているスライムが己を昂らせる。

 

『系統バーン発動!!スライムバーンだぁ!!』

『系統バーンはその魔物が属する系統によって発動条件が違うのだけれど同じ系統の魔物が味方に複数入ればいる程発動確率が上がっ戦闘において特定の行動が起きた場合にテンションを上げる効果があるわ。

スライムバーンの発動条件は妨害を受けること、これが私が最初に一番警戒していた能力ね。

しかもスライムには『一族のほこり』という特性が備わっているからスライム四体によるパーティーなら妨害が一度でも入れば全員が発動するわね。』

 

「ぐぎゃぁああああ!!」

 

名も無き闇の王は追撃とばかりに『邪竜神のさけび』と『おぞましいおたけび』を加える。

 

「ちょっ!?」

 

『おおっとぉ!『邪竜神のさけび』と『おぞましいおたけび』の合わせ技だぁ!』

 

「ぴきっ!?」

 

スライムはこのおたけびによって大きくダメージを受けるが向いている方向が方向なので他の三匹には当たっておらず、さらに最悪な事にスライムが起きてしまい、呪い、こんらん、マインドの全てにかかってしまう。

 

イルの『名も無き闇の王』は特性で『超ガードブレイクSP』を持っており、これは消費するMPが2.5倍に跳ね上がる変わりに相手の全ての無効以外の耐性を弱点まで下げる効果がある。

 

そしてスライムは『超こうどうはやい』の代償で状態異常耐性が下がっており、状態異常を"とてつもなく"受けやすい。

 

これによって発動されてしまう効果は………

 

『スライムバーンがさらに発動だぁ!!

テンションがみるみる上がっていく!!

5!25!50!100!スーパーハイテンションだぁ!!』

 

テンションは上がれば上がる程攻撃の威力が上がっていき、最大の100つまり『スーパーハイテンション』状態の時の威力は驚異の四倍となる。

 

「猪口才なぁ!!」

 

真・魔王ザラームによるステルスアタックが発動し、ザラームは姿を消してスィラさんの方にいる三匹へと攻撃を行う。

 

ステルスアタック

一回目の行動で姿を消して二回目の行動で全体へと強力な攻撃力依存の体技ダメージを与える特技である。

だが相手はかなりばらけており、スライムには攻撃が当たらない。

 

『ピッ!真・魔王ザラーム の ステルスアタック!

スライム以外 に 999のダメージ!』

 

でもやっぱり簡単に耐えられてるか!

しかも今回は3回目の行動が出来ていない!?

 

『おおっとステルスアタック!良いダメージだぁ!』

 

そしてスライムベスが動き出してしまう。

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