~スラバッカ王国~『闘技場特別席』
霊夢や紫達幻想郷の主要人物とマルタの王子であるカメハ、精霊のワルぼう達はそれぞれじげんりゅうに乗ったスラ忍衆によって招待され、スラバッカ王国闘技場の特別席へと来ていた。
「モンスターマスター同士の戦いね………何気私たちは初めて見るのよね………」
「ん?あぁ、この世界にはそもそも魔物がいないからモンスターマスターが居ないのか。」
「えぇ、だからこそモンスターマスターとしてのスィラの実力は未だ未知数だったからスィラがどう動くのかが気になるところね。」
「んー、そうだなぁ。
育てる側で見たスィラの印象はまぁいわずもがな溺愛なんだが………いざ勝負となるとあいつは平然とえげつない行為を容赦なく使ってくる。
速い話全力で殺しに来る上にあいつの相棒であるスライムのスラリンがスィラの思考を完全に読んでるから命令無しでもスィラのバトルスタイルを使ってくる上に他の仲間に指示するんだよ。」
「容赦なく……ね。」
「まぁそれもあって相手が割とあっさりとやられちまうのが多いからスィラはわざとネタに全力で走った育成をした魔物を使って腕試しするのさ。
つっても限界まで育成されているのに変わりないしめちゃくちゃ強いんだがな。
ついでに一部のネタ枠はガチの戦いなら使い物にはならないが上手く嵌まっちまうとどうあがいても死ぬしかなくなったりなにもさせて貰えなくなる。」
「つまり基本的に容赦ないのは変わりないのね………」
カメハの目は軽く遠い目になっていた。
なにかあったのだろうか?
するとワルぼうが口を開く。
「あー、そのだな。
俺が実際にあった出来事なんだがな………
スィラはスライム系なら全部欲しいっていうようなやつだろ?んでそのライバルのルカは超巨大なモンスターが好きでそればっか使ってるやつでな。
そんなわけで二人の期待に応えられるようにとある世界に伝で向かってスライム系の超巨大モンスターを同じ種族で二匹程つれてきた………というか自分達の主にふさわしいか試させて欲しいってんで闘技場で戦わせてやったのよ。」
語るワルぼうこめかみを押さえながらあまり思い出したくない記憶を語るように話す。
「それで?…………ってなんか結末が予想出来てきたような…………」
「あー、まぁとりあえずその超巨大モンスターってのがメタルゴッデスっていうスライムという系統すべての頂点に立つ存在だったんだが…………まぁ悲惨だったよ………
スィラに挑んだ個体はグレイトハックっていう特技で耐性を無効や吸収ですら下げられた。
最終的に弱点まで耐性が下げられてすべての魔力を消費して放つマダンテという呪文により一撃でやられていたよ。
まぁマダンテの怖さはお前らも見てるんだっけか?」
「うぐっ…………そうね、私はその呪文で文字通り八つ裂きになったわよ…………」
「まぁ御愁傷様としか言いようがねぇな………話を戻すんだがスィラは限界までマダンテに特化したスライムを何体か作ってるんだがこいつらの怖いとこって耐えたとしても同じレベルのダメージが平然と飛んでくることなんだよ………」
「…………もしかしてやられたやつ戦闘中に蘇生でもしたの?」
「あぁ、察しがいいじゃねぇか。
蘇生してから自慢のメタルボディをダメージ軽減ありで一撃で死ぬ威力の攻撃を貰ってやられてたよ………。
あれはオーバーキルなんてもんじゃねぇ………」
「ホントに容赦ないわね…………」
「ちなみにルカは基本的に脳筋でな、あいつの倒し方は実にシンプルだったよ………」
「まさか圧倒的な攻撃力で瞬殺だった………とかじゃないわよね?」
「それだけならまだ良かったんだがな…………『せいけんづき』ってのを使われて己の防御力すら活かせずに防御力無視で一撃だったよ………スィラは事前準備してただけマシだがどのみちえか。。
こいつらに至っては種族的な利点すら活かせずにやられた訳だしな。
ちなみにこいつらは二人のうち片方が方へと付スィラとルカの魔物達のエースに組み込まれたりしてるんんださ。」
「え?つまりなに?私がくらったのって割と手加減された攻撃だったっての?」
「手加減とはちょいちげーと思うぞ?
マダンテは術者の魔力量に依存して威力変わってくるからな。
スィラは『超ギガサイズ』に使わせてさらっと一撃で倒してたがな…………っと始まるぞ?」
「そう、さてなに………がっ!?」
「っ!?」
「なによ………これ!?」
「ひっ!?」
すると霊夢達は入場門から感じる4つのとてつもない威圧感を放つ存在の気配を感じとる。
「あぁ、お前さんらは魔物に限りなく近しいやつが多いから本能が察しちまったんだろうな。
世界を滅ぼす事が可能だった魔物の魂の欠片に。
そう、あれが闇に属する者達の頂点にたった種族。
『大魔王』や『闇の神』といった存在の魂の欠片から誕生した同種だよ。オリジナルはこんなもんじゃねぇぞ……。」
「貴方は………本物を………!?」
「あぁ、つかこのバカが封印解いた。」
そして周囲の視線はすべてカメハ王子へと向くのだった。
「余計な事言うんじゃねぇよ!?」