スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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モンスターマスター同士の戦い  その2(幻想郷side)

 

 

~スラバッカ王国~『闘技場』

 

 

「おっと、スィラのやつかな。ガチで殺しに来たな?」

 

え?

 

するともう一つの入場門からスィラと四匹の小さなスライムか現れる

 

「・・・・あれ?スィラのスライム達…………威圧感こそあの魔王達より弱いけど………存在としての強さがあいつらに比べて桁違いに強くないかしら?」

「お?霊夢って言ったっけか?お前さん気付いたか?

その通りスィラのスライム達とルカの魔物とじゃ存在としての格が大きく異なる。

特にスライムのスラリンのは桁違いなんだよ。」

 

「えぇ………でもどういうこと?存在としての格は確かに桁違いだけど気配が………」

「隠蔽してるんだよ。

あいつそもそも種族は最弱の魔物スライムでありスラリンという個体もスィラと出会った当初は本当に弱かったからなぁ。

それこそ同族にすら負けるくらいに。」

「それがなにをしたらあそこまで存在としての格を強く出来るのよ………下手な神よりも上じゃないの。」

「んなもん簡単な話だよ。

配合を数百と繰り返し、試行錯誤し、戦いに戦いを重ねて強くなったんだよ。

 

そしてスィラがある世界で見つけた秘法によってあいつは複数の身体を持てるようになった。

 

それからというものあいつの配合回数は桁外れに増えてな………おそらく全ての世界で最も同じ魔物を配合しているのはあいつだと俺は断言するぜ。」

 

複数の身体と聞いて霊夢は変なTシャツヤローを思い浮かべたがすぐに首を振って考えを捨てる。

 

「にしてもパチュリー………すっかり紫もやしで定着したわね………それで?悪ふざけの原因さんはどう思ってるのかしら?」

 

すると元凶であるパチュリーの友人のレミリアは全力で顔を背けている。

 

「同情するぜ………俺は一応パチュリーと呼んでおくか。

さすがに可哀想すぎる………。」

 

悪戯好きなワルぼうですら同情する程の弄られ具合に霊夢も哀れみの目を向けるのだった。

 

『それでは!勝負開始!』

 

「おっ!始まるぞ!まずは霧合戦だな!」

「霧合戦?それって………」

 

すると闘技場から二匹の叫び声が響き渡る。

 

『グァァァアアアア!!!』

『ピキィィイイイイ!!!』

 

「お嬢様と同じ赤い霧!?」

「あれはレミリアが出したのとはかなり性質が違うわね?」

「えぇ、あれは私が出した霧とは封じるものが全く違うわね。

私があの異変で用いたのは吸血鬼の弱点である日光を防ぎ、神聖な物の効果を薄めるって所だけどこれは全くの別物よ!」

「あれは『スライムベス』のスラみが持っている特性『いきなり赤い霧』で発生した『赤い霧』だな。

斬撃系統の特技を全て使えなくする性質がある。」

 

「ェ゛?」

 

妖夢はその剣士殺しとも言える効果を聞いて軽く固まってしまう。

 

「あらあら、あれじゃ妖夢が相手したとしたらなにもさせて貰えなくなるわねぇ~?

これはいい加減剣術以外の部分も鍛えた方が良いんじゃないかしら?」

「ぜ………善処します………」

 

そして主である幽々子はそんな妖夢に嬉々としてトドメをさしていく。

 

「ずいぶんと容赦ないわね………まぁ同感だけど。」

「へっへー!やっぱり魔法だよ魔法!こいつさえありゃ弾幕ごっこだってちゃんとした戦闘だってこなせるぜ!」

 

そんな妖夢を煽る魔理沙であったがこの煽りが墓穴を掘ることになる。

 

「あー、そうそう、あっちのドラゴン、『闇竜シャムダ』が出してる黒い霧なあれは特性『いきなり黒い霧』で発生させているやつで効果としては赤い霧と違って斬撃じゃなく呪文や魔法といった物の発動を全部封じちまうぞ?」

 

「んなっ!?」

 

「要はもっと手数増やしとけって事よ。

一つだけに特化してたらそれ一つ対策されたら終わりでしょうに。」

「う、ううううるせー!そういう霊夢はどうなんだよ!?」

「私?そうね、ねぇワルぼう?

これ赤い霧とか黒い霧で使えなくなるかしら?」

 

すると霊夢はあるものを袖から取り出して宙に浮かべる

 

「ん?そいつは………普通に物理的な効果を発揮するもんだし斬撃じゃなくただ飛ばしたりしてるだけだから引っかかんねぇな。

それにそれ何かしらの術使ってるんじゃなくて確か霊力?だっけか?あれで直接操ってるだけだろ?

ならどれにも引っかかんねぇよ。」

 

そう、霊夢が取り出して宙に浮かべていたのは『封魔針』、『御札』、『陰陽玉』と呼ばれる霊夢の武器であった。

 

霊夢は基本的に状況にあわせて武器を使い分けているのもあり、この手の封印対策は割としっかりしていたのだった。

 

「あー、でもその玉が魔法とかの類を使ったりするなら話は別だな。

まぁ物理的にぶつけたり火を吐かせたり冷気を吹き出させたりするもんなら問題ねぇだろうが。」

 

「あんたの陰陽玉の印象どうなってるのよ!?

玉がそんな火を吐いたり冷気を吹き出したり普通しないでしょ!?

つかもしかしてそういうこと出来るやつがいるの?」

「あぁ、魔王の一体にデスタムーアってやつがいてそいつの人間形態がお前さんみたいな玉使ってる。

あとは杖の先にある玉を取り出して飛ばして物理攻撃として用いるやつも多いぞ?」

 

霊夢は自分と似ている戦い方をした魔王が居るのを知ってかるくショックを受けるのであった。

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