~マヨヒガ~
前回のモンスターマスター同士の戦いから数日後、魔理沙以外のいつもの面子がマヨヒガへと集められていた。
なお今日も映姫はテレワークでの参加になり、代表として代わりに小町が簀巻きに"拘束"されて参加"させられている"。
すると霊夢はすぐに人が不足してる事に気がつく。
「ちょっとまって、魔理沙は今日居ないみたいだけど何があったのよ?」
すると永遠亭の代表として出ている永琳がその問いに答える。
「あぁ、魔理沙なら今はうちで療養中よ。
症状は全身霜焼けってところね。
状況を聞いたら全身氷漬けにされたらしいから凍傷を起こしてないだけマシね。」
「全身氷漬け………いったい何が………」
霊夢は魔理沙に何があったのかがとても気になっており、恥ずかしくてあまり口にはしないのだが霊夢は霊夢なりに魔理沙の実力を認めており、そんな魔理沙が簡単にやられるとはとても思えなかったのだ。
「あー、霊夢?悪いのだけどその件についてはこの戦いの後にさせて頂戴、おそらく集中しきれなくなると思うから。」
「…………緊急性はそこまでないのね?」
「えぇ、現状そこまで問題になることは少ないと思うわ。」
「言い切れないってわけね…………分かったわ。
だけど戦いが終わったら教えなさいよね?」
「ええ、一応完全に放置仕切れる問題でもないから今は監視に止めているから安心して頂戴。
とりあえず想定外の脱落者が出たけれどCランクのチーム、スィラ曰く『スライダーズ』という名称があるそうだからそれを使わせて貰うけれどそれへの対策を始めるわ。
まず最初に誰が出るかの最終決定だけど………」
「私が参加しないわけにはいかないのでしょう?」
「えぇ、霊夢は最期まで参加して貰うわ。」
「ちょっと待ちなさい、今言い方おかしかったわよ?」
「あー、そのね………霊夢が一度殺られたらスィラとしてはしばきたい一捻り全員しばいたって認識になるらしいからその後は自由参加になるわ。」
「…………いいわよやってやるわよ…………」
霊夢からなぜか陰陽玉の代わりに水晶玉を二つ宙に浮かべたピンク色の肌をした老人の幻影が見えた気がしなくもないが全員気のせいだろうとスルーすることにした。
「それで肝心のてゐだけど………」
「もちろん強制参加させるわよ?
あの子に拒否権は無いわ。」
「…………そ、そう。
ならとりあえず決定ね………。
次は………」
全員がてゐを不憫に思ったが、数人がてゐによって罠に嵌められた経験があるため何も突っ込まなかった。
そして次の人員を決めようとしたその時々、映姫を移したモニター側から声がかかる。
『今回は小町を出させて貰います。
私は業務が無い日であれば出来れば直にスィラという者と話をしたいのでこちらとしては戦うタイミングは私の休日に合わせて貰えると助かります。
あ、鬼井さんはその書類を人事の方へ回しておいてください………それから…………』
映姫は忙しい身であるはずなのにちゃんとテレワークでのビデオ擬き通話越しとはいえ出席する辺り律儀であった。
「むぐぅぅぅぅううう!?!?(映姫様ぁぁぁぁあああ!?!?)」
哀れサボり魔は強制参加二人目となったのだった。
「それで最後の一人なのだけど………」
「私が出るわ。」
「ェ゛………」
ここで全員が予想していなかった人物、風見 幽香が自分から参加すると発言したのだ。
「なによ?なにか文句でもあるのかしら?」
「い、いいえ、こっちとしては願っても無いことだけど………ホントに良いのかしら?」
「えぇ、前のあの戦いを見ていて興が乗ったわ。
むしろ身体が疼いて仕方ないのよ………あれ程の強さを直に感じてみたいのよね………
それと…………自信満々のやつらが負けるのを見るのは楽しいじゃない♪」
『『『『あ、スイッチはいってるわこれ………』』』』
幽香は基本的に花を粗末にする者にはトラウマを与え、調子に乗ってそうなやつには親切にお灸を据えてトラウマを刻み込み、自分と同等の強さの者には挨拶代わりにマスタースパークを使うような性格をしていた。
そして妖怪として最上位にいる者は比較的闘争本能がかなり強い傾向にあり、あれ程の戦いを見せられてかなり身体が疼いていたのだ。
それ故に一部の者達からはUSC、アルティメットサディスティッククリーチャー等と呼ばれているが、一度でも呼ぶとトラウマを植え付けられるのであった。
「とりあえず今回のメンバーとしては霊夢、てゐ、小町、幽香の四人で決定ね。
映姫様、貴女の予定日を聞かせていただいても?」
『そうですね、来週の日曜日でしたら有給が取れますのでその日にしてくださるとありがたいです。
あ、鬼義理さんはその書類を他の十王へと回してください。
貴方は…………』
「とりあえず次の対決は来週の金曜日よ。
戦う準備なりは今のうちに済ませておいて頂戴。
じゃあ今日は解散させて貰うわね、ここから人里に繋いでおくから皆そこから今日は帰っておいて頂戴。
あと幽々子はもう食べるのをやめなさい。」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ…………」
結局ピンクの悪魔はいつも通りなのだった。