スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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VSスライダーズ  その4

 

 

~スラバッカ王国~『闘技場』

 

 

「さて、アタイ達は早速やりあうとしようか。」

「良いだろう、どちらが強い死神か勝負といこう。」

 

すると勝負開始の合図と共にスライダーガールが詠唱した呪文が発動して全員へ星が地面から上るような状態変化が訪れる。

 

「バイメリトってやつかい?」

「その通りだ。確率上昇呪文。

こいつは効果こそ単純だがそれだけにかなり強力な呪文だ。

例えば10%の確率で発動するもんならせいぜい2割の確率で発動ってとこだがただそれだけでも十分すぎる効果を発揮する。

だがこれの恐ろしい所は発動する特性の発動確率が元から高ければ高い程効果を発揮する。

50%、つまり1/2の確率で発動するものなら確定になるからな。」

 

「うげぇ………そりゃきっついな。

でもあんたは確かカウンター系くらいじゃなかったかい?」

「さてどうかね。

貴様らも新生配合がどのような効果を持っているかどうかくらい知っているだろう。

我らは特性を一つ入れ換えられる。

色んな攻撃をしてみてはどうだ?」

 

スライダークは小町相手に軽く挑発をして見せる。

 

「へぇ、じゃあお言葉に甘えさせて貰うと………しようか!!!」

 

すると小町は跳躍したと思った瞬間に姿を消してスライダークの背後に出現する。

 

「ちょいさ!」

 

小町は"反対方向"からスライダークに向けてその自慢の大鎌を回転させながら振りかぶる。

 

「スライダーク、ステルスアタック!」

 

スィラはスライダークに指示を出した途端スライダーク自身も姿を消した。

姿を消したスライダークに向けて放たれた大鎌は空を切り裂き外れてしまう。

 

「消えた?どこに………」

「ここだ。」

「ッ!?」

 

するといきなり小町の背後から気配も音もなく現れその剣を振りかぶってくる。

小町は能力を使いギリギリで回避するがそのまま空振って地面へと叩きつけられた剣はとてつもない衝撃波を産み出して小町へと再度襲いかかる。

 

「ぬぐっ!?

なかなか面白い技を使うじゃないか………声をかけられなかったらヤバかったよ……。」

「この程度でやられて貰ってはつまらないからな。」

「言ってくれるじゃないか!」

 

小町はまたしても挑発に乗るかの如く能力を使って突撃していき、大鎌による連撃を叩き込む。

しかしスライダークはそれを持ち前の剣と両手にあるスライムの手甲でいなしている。

 

「ほっ!はっ!てぃ!せりゃ!」

「どうした!こんなものか!」

 

するとスライダークは小町の攻撃を"受け流し"ながら蹴りによる強烈な一撃を叩き込む。

 

「ぐっ!?」

 

『ピッ!小野塚 小町 の こうげき!

死神スライダーク の 受け流しSP が 発動!

小野塚 小町 に 379 の ダメージ!』

 

しかし小町もただではやられない。スライダークの後方へ受け流された大鎌を自分が蹴られる時にわざと自分も後方へと跳躍しながら引く。

 

『ピッ!小野塚 小町 の 反撃!

死神スライダーク に 197 の ダメージ!』

 

小町が吹き飛ぶ勢いを利用して引いた大鎌はスライダーク右肩を大きく切り裂く。

小町は肉を大きく切り裂く手応えを感じてはいたのだが、骨まで届いたような感触はなく、そのまま通り抜けたように感じる。

 

「っ!?お前さん骨を持たないわけか!」

「ふむ、油断した。

なかなか面白い攻撃をしてくれる。

次から鎌を使う相手には攻撃を"受け流し"た後も警戒しなくてはな。

そして俺が骨を持たないかという質問対しての答えとしてはYesでありNoだ。

俺は確かにスライム族だから本来骨という物を持たないが肉体を圧縮して強度を持たせる事で擬似的な骨格を産み出してこの人形の鎧を動かせる。

つまり骨を斬ろうとしても肉体を戻せばダメージはあるがそのまますり抜けると言うわけだ。」

 

するとスライダークは切り裂かれた肉体を徐々に戻していく。

例え切り裂かれてもくっつけるだけの為にあまり切断によるダメージを期待できそうにない。

 

「ふーん、しかしそんな情報簡単に教えても構わないのかい?」

「問題はない、モンスターマスターの中ではある程度スライム系との戦闘経験がある奴らは皆知っているだろうからな。」

「かー、きっついねぇ………」

 

『ちなみに情報交換を出来ていない辺り紫モヤシ殿は知らなかった形ですか?』

『紫モヤシ言うな。

私の場合まともなダメージを与えられた試しがない上に物理的な攻撃じゃなくて魔法攻撃しか出来ないからそこまでは分からなかったのよ。』

『成る程、つまり攻撃力は文字通りモヤシくらいしか無いわけですね。』

『うっさいわよ!?』

 

「いやぁ、向こう側は賑やかじゃないか。アタイも出来ればあっち側のが良かったんだけどねぇ………」

「ふっ、では貴様は何故この場に立っているのだ?」

「うちの鬼上司に出るのと給料0とどっちが言いかと聞かれて泣く泣く参加したんだよ。

ほんっとあのロリ上司は………」

 

すると余計なこと呟く小町にすさまじいオーラが小町へと放たれる。

 

「ぴっ!?」

『こ ・ ま ・ ち ・ ?

後でさっきの話で貴女には話があります。』

「ちょっ!?映姫様!?お慈悲を!?お慈悲を!?」

『ギルティ』

「ノォォォォォォォォォォオ!?!?!?」

 

閻魔に慈悲などは無かった。

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