~スラバッカ王国~『闘技場』
「ぐっ!?」
「そこよ!」
霊夢はう詐欺を巻き込みながら全方位への無差別攻撃を行うことによりスライダーガールのステルスアタックを対処することに成功していた。
本来ステルスというのは呪文の一種であり、姿、匂い、気配、音といった全ての要素を一定の時間消し去るというとんでもない効果を持ってはいる。
だが実態を消せるわけでは無いために物理は避けられても広範囲のブレスや呪文等と言ったものを避けることは不可能なのだ。
そして場所がわからないだけで実態があるのならその場所を探る簡単な方法が無差別に全方位へ攻撃することであり、"味方を巻き込む"という点さえ無視出来るなら確実に奇襲されなくなるという利点がある。
霊夢は周囲の空間を結界により支配して空間の外側と内側からの攻撃を行うことにより逃げ場を無くすといった事も可能な為にステルスアタックは霊夢にとっては全くの驚異にすらならない技となるのだ。
『スライダーガール、接近戦では分が悪そうだ。
シャイニングボウ!』
「わかったわ!」
すると何匹ものスライムをどこからともなく取り出して変形して砲身を露出させたエアバイクに詰め込めるだけ詰め込む。
その後空高くまで飛行して天へと砲身を向けてスライム達を射出する。
スライム達は光を纏って空高くに止まって合体し、地上を浄化する勢いで大量の矢を放ち、スライダーガールもそれに続いて光の矢の一部となる。
『たいあたり!』
スライダーガールは霊夢に激突するかのように見えた………だが………
「さすがにそう簡単に当たってられないのよ!
『夢想天生』!」
霊夢は己の能力が持つ最強の力。
周囲の空間からも浮き、攻撃には絶対に当たらなくなる切り札である『夢想天生』を使っていた。
これによりスライダーガールは霊夢をすり抜けて地面へと激突する。
この際にとてつもない爆風が発生してスライダーヒーローと幽香を巻き込んだのだが、スライダーガールとの対決に全神経を研ぎ澄ましていた霊夢は気付いてはいなかったのだった。
「すり抜けたぁ!?なによそれ!?」
「私の切り札よ、ものすっっっごく疲れるから使いたく無かったんだけどね。
さすがにあれは避けきれないしまともに貰ったら挽き肉じゃ、済まなそうだったから回避させてもらったわ。」
「ぐぬぬぬ………」
「いい加減畳み掛けさせて貰うわよ!
霊符『夢想封印』!」
霊夢から七色の弾幕が発生してスライダーガールを追尾し始める。
スライダーガールは何とか回避しようとエアバイクをフルスロットルで動かすが、素早さギャンブルによって素早さが大幅に下げられた事によって弊害が起きており、元々かなりの素早さだったのだがそれを行かすことが出来ずに弾幕を引き剥がせないでいた。
霊夢へと押し付けようにも霊夢は今空間から浮いており、攻撃が当たることがない。
ならばどうするべきか……。
「っ!これならどうよ!!」
スライダーガールは霊夢をすり抜けた直後にバイクに刺してあった黄金の杖『ひかりのつえ』を取り出して掲げる。
ひかりのつえを用いた場合の効果は周囲にいる敵は全ての付与された効果を引き剥がす『いてつくはどう』を引き起こす。
この効果は例え魔王や神であろうとも防ぐことが出来ず、自己蘇生、自己強化、テンション、といったありとあらゆる効果を剥がすことを可能としていた。
もちろん………霊夢の夢想天生すら簡単に剥がしてしまうのだ。
全てを凍てつかせ、威圧する波動を放つ。
これによって身体を呑まれてしまった。
そしてこれが霊夢の最大の誤算となり、己をまも最も最強な防具が全くの機能不全を起こして解除されてしまう。
「っ!?うそっ!?『夢想転生』を強制解除っ!?
ってまずい!?」
霊夢はいきなり自分の切り札が完封された事に驚き、一種隙を見せてしまう。
そしてスライダーガールを追っていた弾幕が霊夢に直撃する寸前にスペルカードを解除することにより難を逃れる。
『スライダーガール!バイキルト!』
「行きます!」
スライダーガールはギャンブルによってただでさえ2倍になっている攻撃力を更に跳ね上げた。
『地面に『アイアンブロー』!』
「発射!!」
スライダーガールは地面にそのとてつもない攻撃力でのアイアンブローを叩き込む。
これにより闘技場のフィールド全てを粉砕して大量の瓦礫と土煙を空へと巻き上げて視界を塞ぐ。
「ウサァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアア!?!?!?!?!?!?!?!?」
ついでにう詐欺もまとめて吹き飛んでいた。
『攻撃全部耐えてステルスアタック!!』
そして己の気配を完全に消して捨て身のごとくスライダーガールは突撃する。
霊夢は対処しきれるのか…………