~スラバッカ王国~『闘技場』
『さて、Cランクへの勝利おめでとう。』
「素直に受けとりたいところだけど何で途中で止めたのよ。」
スィラは勝者である霊夢達へと祝いの言葉を贈るが霊夢としてはいつものどちらかが全員死ぬまで続ける戦いが急にリタイアで終わった事についてどうしても疑問に残っていた。
『簡単な話さ。
スライダーヒーローやスライダークが残ってるんならまだしもスライダーガール、それもロケットスタートが効果切れ起こし始めている状態で戦うとなればまともにダメージが入らなくなり不毛というわけだ。』
「つまりスライダーガールじゃなくて他の二体が片方でも残ってれば戦闘続行ということかしら?」
『そういうことになる。
私の育てた魔物は一部を除けば例え瀕死の重症を追っていても勝機は生み出せる。
だがロケットスタートはダメージその物が無くなっていくからどうしようもない。
ギリギリの勝負は好きだが痛ぶったりとかは嫌いなのだよ。』
「スラキャンサー……………は痛ぶるというか全力で殺しに来てたわね………。
まぁ納得出来たわ。」
『さて、次の相手であるBランクのチームを紹介…………と行きたかったんだがな………』
するとスィラの後ろから現れたスライムナイトが何かをスィラに伝えるとスィラはめんどくさそうな顔をしながら言い澱む。
「何かあったのかい?」
『海から超ギガサイズの魔物と思われる者が接近中らしい。
というかこんなことをする馬鹿者は私は一人しか知らない。』
『お兄ちゃん…………あとで説教しなくちゃ………』
すると観客席にいた紫が全員の前に隙間を生み出してこの国を上から見下ろした視点を移す。
するとこの国に向かってくるとてつもなく巨大な人の形をした魔物が見つかる。
するとこの魔物に対して美鈴が反応する。
「あれ?この魔物………良く見たら霧の湖の氷妖精ではないですか?だいぶ姿が変わっていますけど。」
すると紫は何か知ってるような口振りで話す。
「えぇ、これはルカという人物がチルノとリバイアさまと呼ばれる魔物を配合して生まれた新しい姿のチルノよ。
一応人格はチルノみたいだけど魔物化した影響でだいぶ好戦的になっているわ。
でも………………前に発見した時はこんなに大きく無かったはずなのだけれど…………」
『おそらくもう一体超ギガサイズの魔物と配合して超ギガボディの特性を移植したのだろう。』
すると霊夢が紫を疑いの目で見始める。
「ねぇ………紫あんた最初から知っていたの?」
「言ったでしょう?魔理沙が入院した原因よ。
誰かまでは言っていなかったけどここまで見れば分かるでしょ?」
「………以前発見した時はって言っていたけど監視をしてたんじゃないの?」
紫は溜め息をついて頭を抱えながら答える。
「はぁ………それがどうも魔物世界の方にルカという子と何度も行ってるみたいで監視を結構抜けられているのよ。
ルーラでの世界間移動だから何処に行ったかまでは追えなかったのよ………。」
「………わかったわ。
とりあえずどれくらいの事を知っているのよ?」
すると紫は苦い顔をしながら言う。
「小さかったチルノがどれだけの攻撃を行っていたかと言った所だけど………おそらくあまり参考にならないと思うわよ?」
「どういうことよ?」
『私としても同意見だな。
Sサイズか超Gサイズになったのなら前のサイズでの戦闘能力は比較対照にすらならない。』
「だからどういうことよ?」
「霊夢、貴方はサイズが上がることによって発生するメリットについて聞いていましたか?」
すると映姫が霊夢にそう問いかける。
映姫はテレワークで忙しそうには見えていたが、実は毎回やっている作戦会議その物の内容はちゃんと聞いており、自分が何時でも有利に動けるようにするために作戦会議の内容は全て把握していたのだ。
「サイズが上がることによって発生するメリット?
確かサイズが上がると1段階につき一つずつスキルと特性が………ってそういうこと!」
霊夢はその言葉でこれが何を意味するかを正しく理解したが基本聞いていなかった幽香は霊夢や他の者だけが理解しているこの事態に疑問を持つ。
「どういう事なのよ、そっちだけで納得してないでこっちにも教えなさいよ。」
「あんたやっぱり聞いてなかったわね………」
『サイズはS、M、G、超Gの四段階あってサイズか上がる毎に追加可能なスキル、更に特性が増えるのよ。
今回はS→超巨大なったパターンだからスキルが倍になって特3つ増えるわ。
だけど一番恐ろしいのはその能力がとてつもなく上がる事よ。』
『超ギガサイズの魔物を我らモンスターマスターに一体ずつしか戦いに出せない最大の理由が単体でのその異常を遥かに越えた強さが原因だ。
たった一体で戦況すらも覆し兼ねない魔物下手に中途半端な魔物で数を揃えたところで話にならない。
最低限限界まで育てた魔物を4体分揃えなければ戦いにすらならないのだからな。
今回は私が出るとしよう。
あの馬鹿者め………一度しばき倒してくれるわ。』
紫もやしとスィラが説明の補足をした後にスィラは自分がどうにかすると告げる。
幻想と魔物のハイブリッドとスライムキチガイの戦いが始まろうとしていた。