~スラバッカ王国~『近海』
「うわぁ…………スィラさん本気で叩き潰しに来てる………。
あの編成確かスラリンさんを犠牲にする事前提だからなりふり構わない時にしか本来使わない編成なんだけど……」
イルはこれから八つ裂きにされるであろう巨大妖精と自分の兄を哀れむ。
するとなにかイルの言葉に違和感を感じた霊夢が問いかける。
「ねぇ、イル?だったかしら?
それってどういうことなの?貴女があいつと戦った時のやつは本気じゃなかったってこと?」
「いえ、スィラさんは全力でしたしパーティーも本気で作った編成でしたから半分あってます。
ただスィラさんは自己犠牲とか生け贄とか、そういう類いの戦い方があまり好きではないんです。
私達が用いる戦法の一つにみがメタや亡者みがわりというものがありまして、
前者がメタル系のその圧倒的堅さと耐性を利用してほぼ妨害されずに物理以外ほぼ効かない壁にして味方を守りながら戦うというもの。
後者が亡者の執念のしばらくの間死んでいる状態で残り続けるという特性を利用して絶対に死なない盾として仲間を守って戦う戦法。
こんな感じで犠牲にすることを前提とした編成ってそこそこ多いんです。」
「話聞く限りあいつはそういう戦法が反吐が出る程嫌いってこと?」
「そうなります。
あの編成のコンセプトはひたすらスラリンを殺させて最後のあがきでダメージを稼ぎつつ、スラブラスターがその耐久力を生かして耐久しながらスラリンの蘇生をすることですから。」
「ちなみにあのスラブラスターってどれだけ堅いの?」
「えーっと特性だけで見れば確か物理魔法を常に反射してすべてのダメージを1/5までカットして体力が2倍以上で自動回復もあったかと………。」
霊夢はスラブラスターが持つその圧倒的過ぎる耐久性能に思わず絶句する。
「………………それ倒せるの?」
「スィラさん曰く燃費が悪いそうです。」
「つまり持久戦をしろと………」
「一応残存魔力量が足りなくなったらギガ・マホトラっていう呪文でこっちの魔力をたった一発で空になりかねないくらいに吸ってきます。
マホトラ系の対策してないと根こそぎ持ってかれますね。」
「ちなみにそれ相手にして勝てたやつっているの?」
「誰も居ませんよ?」
霊夢は必要以上に刺激するのは本気で止めようと心に誓うのであった。
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一方ルカはスィラがガチギレしているという事実に大量の冷や汗をかいており、震えている。
更にその背後にはチルノを応援しながらも心配する大妖精に似た少女がいた。
大妖精は結局チルノが配合を受け入れた事により自分も一緒か良いとルカに相談してフェアリードラゴンと呼ばれる魔物と配合して貰っていた。
なおルカはチルノと同じ超ギガボディが欲しいか聞いたところ流石にあそこまで大きくなりたくないですと即答したらしい。
「よーし!負けないぞぉ!!」
「チルノちゃーん!あんまり怪我しないでね!!」
超ギガボディを手にした事によってとんでもない巨体を得たチルノは海水と氷によって刃を形成した巨大な剣を産み出し、両手で持って上から振り下ろす。
だがまだ力の調整が上手く行っていないようで力加減を間違えて氷で出来た柄を握りつぶしてしまい、手から巨大な剣がすっぽ抜ける。
海水と氷の剣は海に突き刺さり、巨大な氷山を産み出してスラブラスターとスラリンを巻き込んでいく。
スラリンはその一撃によりあっさりと力尽きて死亡し、スラブラスターは一撃目の剣の直撃をバリアによって反射したは良いものの氷山による攻撃が何故かバリアを貫いて直撃する。
「追撃が反射出来ない………なんか妙な特性を見つけたようだな。」
すると力尽きたスラリンの肉体が光を発し始めて少しすると大爆発を引き起こしてチルノを巻き込んでいく。
「ぬわぁぁぁぁぁぁぁあああ!?!?まだまだぁぁぁあああ!!!」
チルノは『最後のあがき』によって大きく消耗するが、超ギガボディは最大ダメージの最後のあがき数発程度ではびくともしない。
そして突如としてスラブラスターが呪文を唱え始め、聖なる魔方陣を生み出してスラリンが宙に浮かび上がる。
すると驚いたことにスラリンが蘇る。
これに加え最強クラスの回復量を誇るベホマズンによってスラブラスターに至っては僅かに傷付いた程度だったキズを完全に修復する。
「うおりゃぁぁぁぁぁあ!!!」
チルノは海水を持ち上げて物理的な津波を引き起こす。
津波に呑まれたスラリンとスラブラスターはそれなりにダメージを受かるが、スラリンは死んでおらず、スラブラスターも軽く装甲にキズがついた程度だ。
チルノは果たしてどれ程までスィラに食い付いていけるのか…………
チルノの特性『最強の証明』
・常に魔神攻撃
・攻撃時攻撃力の0.25倍の威力でヒャド属性の耐性無視での追撃
・め い れ い で き な い