スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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超G⑨襲来  その5

 

 

~スラバッカ王国~『近海』

 

スィラはバカにしたような戦いに更に苛立ちを募らせており、額には先程以上の青筋が浮かんていた。

ルカも全く指示を出す様子がないどころかモンスターは指示を聞かない。

事情を知らない側からすれば舐められてるとしか思えない光景なのだ。

 

だがスラブラスターは超ギガボディ相手だと実はあまり相性が良くなかったりする。

 

超ギガボディのモンスターはとてつもない攻撃力を誇るモンスターが多く、例え『超ハードメタルボディ』という特性を所持していても全く油断できないのだ。

 

そしてチルノは戦い方こそアホっぽいが反射されにくい攻撃を的確に出しており、スラブラスターはザオリクをなかなか使えていない。

特に超ギガボディモンスターの最大の特徴はその圧倒的過ぎる異常耐性にあり、基本的に『毒』、『麻痺』、『眠り』、『混乱』、『マインド』といったほぼ全ての状態異常に対する完全耐性を保有しており、対人向けに育成される個体はほぼ確実に耐性を下げる効果を持つ『ハック』及び魔力を奪う『マホトラ』にも完全耐性を持っている為に行動の阻害はほぼ不可能となっている。

 

更に超ギガボディの魔物は全体的に異常に攻撃力が高い個体が多く、例え防御力に特化したメタル系の防御力さえもあっさりと突破する魔物も多く存在する。

 

超ギガボディへの対策らしい対策は大きく分けて2つ存在している。

 

一つは同じ超ギガボディをぶつけて真っ向から叩き伏せる。

圧倒的な能力に加えてダメージが限界を突破する超ギガボディ相手ではスタンダードボディ等の耐久力では一撃で倒されてしまうのだ。

 

そしてもう一つの方法としては…………

 

 

 

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スラブラスターは何度目かの正直でザオリクの詠唱に成功してスラリンを甦らせる。

同時にキズを付けすぎてしまっていたのでベホマズンを用いてスラリンごと完全回復を行う。

 

チルノは復活したスラリンごと倒すために氷と海水の弾幕を放つが当たらない、スモールボディの特性を持つスラリンは攻撃が当たりにくく、弾幕のように小さい攻撃を大量に放つタイプの攻撃は特に外れやすい傾向にある。

 

だがチルノにとってこれが致命的な隙を生み出す最大の原因となる。

 

「スラリン!『たいあたり』!!」

 

「ピキィィィィィイイイイイ!!!!!」

 

スラリンは体を棒のように引き延ばし、ゴムが縮む際の反動で吹き飛ぶような形で己を吹き飛ばしてその小さな身体で超巨大なチルノへと『たいあたり』を仕掛ける。

 

本来ならばそんな攻撃痛くも痒くもないと言いたい所なのだが魔物世界における『たいあたり』とは対巨大モンスター最強といっても過言ではない威力を誇っており、その効果は……………

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!?!?!?」

 

己の体力の凡そ8割を犠牲に小さな魔物には現存体力の3~6割、巨大な魔物には現存体力の3~4割の割合ダメージを与える体技の一種であり、キラー等のダメージ倍率増加系の特性が乗ってしまう恐ろしい特技でもあった。

 

特に超ギガボディに対しては『ギガキラーSP』を保有していた場合2倍のダメージを与えてしまうのもあり、これ一つが乗っただけで6~8割の割合ダメージとなり、『ロケットスタートSP』を持っていた場合はこれにさらに1.4倍、で7.2~9.6割、モントナーという特殊なモンスターの極一部が保有する『しれいとうSP』があるとさらに1.5倍となり、8.7~11.6割と完全な即死攻撃となり得てしまうのだ。

 

今回のスラリンはギガキラーSPのみの為にダメージとしては6~8割となるため、たった一撃貰うだけで致命傷となる。

 

「あ、やば!?」

 

ルカの場合は超ギガボディを好んで使うのもあり、たいあたりと呼ばれる体技がどれ程恐ろしいのかを身をもって理解しており、この時点で自分がどれ程ヤバい状況かをすぐ理解する。

 

「チ、チルノちゃぁぁぁぁぁぁぁあああんんん!?!?」

 

大妖精はフェアリードラゴンと配合した事によって得たその大きな羽でたいあたりによって倒れたチルノのもとへと向かう。

 

「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ、まだまだぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!」

 

チルノは己が受けたダメージを周囲の海水を吸収することによって回復する。

リバイアさまとの配合によりチルノは海と氷の妖精へと性質が変化しており、己の肉体を構成するものに海水わ利用出来るようになっていたのだ。

 

そして苦し紛れに先程スラリンによって防がれたせいけんづきをスラブラスターへと御見舞いしてスラブラスターのその驚異的な耐久力を大幅に削る。

 

魔物世界における『せいけんづき』は相手の堅さを完全に無視する性質を持っており、チルノはスキルによってこれを習得していたこともあり、メタルボディの装甲をいとも容易く貫く氷の拳がついにスラブラスターへと突き刺さる。

 

スラブラスターはその一撃により主電源を破壊されて落ちるのだった。

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