スライム狂による幻想王国建国記   作:クロマ・グロ

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スィラの地獄のお仕置きフルコース  前菜

 

 

~スラバッカ王国~『戦車バトル場』

 

 

スラバッカ王国はいくつかのエリアに別れているのだが、大戦車と呼ばれる大型モンスターを駆動させて戦うのに最も適したエリアもあり、ミイホン等の元々大戦車で戦っていた者は感覚を忘れないために定期的にスライバと戦車バトルをしていた。

 

だが今回は趣向を変えてスィラのお仕置きを手伝う事になっていたのだった。

 

 

『ほれほれ!まだ1時間はあるぞー!もっと走らないと引かれるぞー!』

「ぎゃー!?!?死ぬって死ぬって!?ホントに悪かったから許してって!?」

『聞く耳持たん!5分追加!』

「鬼ィ!?」

 

 

ルカはスィラの所有する二体の大戦車の片方、『勇車スラリンガル』によって追いかけられており、スラリンガルはその口にある二つの砲身から火炎瓶や剣や鉄球、石板やドリル、イオナマイトと呼ばれる爆裂呪文の力を込めた爆弾、ばくだんいわ、メラゾーマや隕石等を発射している。

他にもたまにとうがらしを発射して砲身から火炎放射を行ってルカを追い詰めていた。

 

「あっつ!?」

 

ルカは空から分裂して降り注ぐメラゾーマに軽く焼かれてはいるが逃げる足は止めない、いや、止められなかった。

 

止まればスラリンガルによって引かれて潰されるのが目に見えていたのだ。

 

他にも質が悪い事にまれにラーの鏡を発射してきており、これにぶつかってしまうと自分の向きが全くの反対方向を向いてしまうので下手したら自分からスラリンガルに突っ込むことになってしまう。

ならばスラリンガルに捕まるなり侵入すれば良くないか?と思ってはしまうがしっかりスィラによって対策されており、スラリンガルに触れれば防衛システムによって電流を喰らわされる仕組みとなっていた。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!?!?」

 

「ルカ殿~頑張ってくださいね~」

「ミラクレアァァァァアアアア!?少しは助けてよぉぉぉぉおおおお!?!?」

「あ、このスライムまんはなかなかイケますね。」

「なに呑気に食べてるの!?!?」

 

ルカがお仕置きを受けている傍らルカの手持ちの魔物として一緒に来ていたミラクレアは元々人間の賢者であった時の姿に戻ってスィラから試供品としてスライム型のお饅頭である『スライムまん』の新しいフレーバーを受け取って食べていた。

 

「お饅頭ばかりでは口の中の水分を奪われてしまうでしょうから緑茶もいかがでしょうか?

あと幽々子様食べ過ぎです。」

「あら、ありがとうございます。

それにしても…………」

「ガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャガツガツ…………」

 

「その………良くお食べになりますね………」

「すみません………うちの主が本当にすみません………」

 

ミラクレアは幻想郷から招かれた白玉楼の二人組のうち妖夢から緑茶を貰い、すぐとなりのテーブルでもはや山脈のように積み重なった皿をみるみるうちに成長させていく幽々子に対して遠い目で見つめながら軽く引いていた。

 

今回はルカのお仕置きもあるのだが、スィラの城の料理長である『こんぺいとう』という星形のスライムが新しい味の料理をいくつか作ったので試食してもらって味の感想を貰うというのが目的の一つ。

それに加えて、魔物やスィラ達の味覚には合っていても幻想郷側の住人の味覚には合わない可能性があるために料理を作っていてなおかつ味にはうるさそうな人や良く食べる人………つまり妖夢か咲夜の二択のどちらか片方だけでも誘おうという話になり、最終的に咲夜はメイドとしての仕事も多いために比較的鍛練などで自由に使える時間の多い妖夢が招待された。

その際に幽々子が話に食いついて着いてきた形になる。

 

今となってはあまりの食欲にこんぺいとうと幽々子のどちらが先に倒れるかの勝負となっているが、流石に城の食材だけでは足りなかったので次々に買い物や山菜採り、狩りに出掛けるスライムがいるくらいである。

 

「しかしスライムの剣術というのも勉強になります。

本体が下部にしかないので人形である騎士にはいくら攻撃を当てても無駄、しかもある程度なら魔力とやらで操ってコンビネーション攻撃を仕掛けられる。

私の剣術は実践経験がどうしても足りていないので良い経験になりました。」

 

そして妖夢も妖夢でこの国のライダー系モンスターと試合を満喫したりしていた。

 

そうしてお仕置きを受けているルカを忘れていた一同だがついに…………

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!?!?!?!?」

 

ルカがスラリンガルによって引かれたのだった。




ルカ は ダイイングメッセージ として 『スライムキチガイ』 と 残した。

スィラ は ダイイングメッセージ を 発見 した。

エリスグール が 出撃 した。

ルカ は ペラペラ に された。
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