仮面ライダーアスロン   作:彦星七

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第三走「戦いの覚悟」

「君は何のために戦っているんだ?」

 

 三嶋冴、仮面ライダースルーズが突き出した槍はアスロン、健貴に向けられていた。

 バドミントンスパルタンを倒すため、結果的には共闘の形になったが、市役所の立場にある冴には、健貴の独自行動は容認できるものではなかった。

 健貴の回答次第ではここで雌雄を決する必要もある。

 

 冴のその思惑は、健貴も理解していた。

 スパルタンに対する仮面ライダーではあるが、アスロンとスルーズは一枚岩ではない。冴も一般人ならばこんなことにはならないだろうが、相手は行政だった。

 味方ではあるかもしれないが、仲間ではなかった。

 そして冴も、今は仮面ライダーに変身をしている。アスロンとスルーズの力関係はわからないが、このまま逃げられるものではないことも理解していた。

 

 健貴にとってあまり言いたいものではなかった。

 だが、もはやどうしようもない状況だった。

 

 ◯◯◯

 

 5年前、十河健貴は人間として地の底に落ちていた。

 短距離走の選手として活躍していた彼は、足の骨折を負ってしまい選手生命を絶たれようとしていた。

 自暴自棄になっていた彼の元にスーツの男達がやってきた。健貴の知り合いではなく、正体がわからない男達だった。

 彼らは健貴にこう言った。

 

「君をもう一度アスリートとして復活させてあげよう」

 

 彼らが言う手術をすれば、足の骨折はおろか骨折する前の状態以上の実力を発揮できるというのだ。

 後々振り返ると胡散草く、詐欺にすら感じられる言葉だ。

 だが足を骨折していた当時の健貴には、それが大変魅力的に感じられてしまった。もう一度アスリートとして短距離走の世界に復帰できる。そう考えると彼の心の内側は歓喜に包まれていた。

 結局、その怪しい男達の言葉に従った。

 健貴は手術を受けた。

 

 その手術はスパルタンの適合手術だった。

 

 今のスパルタンはベルト型の装置で変異するのだが、当時は技術が進んでおらずスパルタンと化すためには手術が必要だった。

 性質上、スパルタンとして適合すれば確かに足の骨折程度の怪我なら回復できるだろう。

 

 だが健貴の体は適合手術に対して拒絶反応を示した。

 結果として手術は失敗に終わった。当然、健貴の足の骨折は即座に治ることはなかった。

 

 結果、健貴に残されたのはスパルタンの適合手術を受け入れてしまったという十字架だけだった。

 適合手術は失敗し、健貴の体がスパルタンとして変異することはない。だがその可能性を受け入れてしまったことに自責の念に駆られた。

 真実を知った時、健貴は自ら命を絶つことも考えた。「化け物になるのなら、死んだ方がマシだ」と。

 だが足を骨折していた当時の健貴には、それすら不可能であった。その結果、ただ自らの愚かさを責めることしかできなかった。

 

 やがて数ヶ月が経ち骨折も完治した後も、健貴は短距離走の世界には戻ることはなかった。結果的にスパルタンになることはなかったが、ドーピング以上の不正手段を取った自分にアスリートとして復帰する資格はないと自覚していた。

 その頃には精神も冷めており、自死へ走るほどの衝動は無くなっていた。

 つまり、ただ無意味な生活をしていたのだった。

 

 そんな健貴に転機が訪れたのは、そこから数年後だった。

 彼の元を1人の老婦人が訪れた。

 

「あなたに誇りが僅かでも残っているのなら……戦士として戦いなさい」

 

 〇〇〇

 

「それで今、仮面ライダーとして戦っている」

 

 健貴は自分の過去を語った。何も包み隠すことなく語った。

 彼の予想通りだったが、場の空気は静まり返った。目の前に立っている冴、仮面ライダースルーズだけではなく、キャンパスの脇道からこちらを見ていた美沙も目を丸くして言葉を失っていた。

 健貴は自分の過去を田代にしか伝えていなかったからだ。

 

 そんな空気を崩したのは、冴だった。

 

「つまり、罪滅ぼしでスパルタンと戦っていると……?」

 

 ポツリ。言い放たれた言葉は健貴の心を貫いた。冴が言った「罪滅ぼし」ということは捉え方次第では事実になる。

 健貴は俯いたまま、何も言い返せなかった。

 

「ふざけるな!」

 

 冴は叫ぶと健貴の方へ走り出す。そして有無を言わずに、手にしたスルーズジャベリンでアスロンを叩きつけた。

 

「その手術がスパルタンの片棒を担いだんじゃないのか! そんな者に仮面ライダーの資格があるわけがないだろう!」

 

 そう言いながら、スルーズの攻撃は止まらなかった。感情を爆発させるように、アスロンにスルーズは槍を叩きつけていく。

 アスロンは何も言い返すことができなかった。

 

「仮面ライダーは自己満足の道具じゃない!」

 

 だがその発言にアスロンは、健貴は黙っていることができなかった。

 振り下ろされた槍を左手でガシッと掴む。

 

「確かに自己満足かもしれない……だけどスパルタンに対する、自分の気持ちは間違いであるものか!」

 

 叫びながら、健貴は右手でベルトをタップした。

 

『Speed Goal Athlon!』

「なっ……!?」

 

 アスロンのコールに、スルーズは驚きを見せた。だがそれ以上にアスロンの方が動きが勝った。

 アスロンは槍を掴みながら、その場でスルーズの腹部を足蹴りにする。本来は助走で勢いをつける技だが、相手を吹っ飛ばすくらいならばその場で放っても可能だった。

 突然の攻撃でスルーズは後方へ大きく転倒し、そして変身が解除され、地面に転がり落ちた。

 

「僕は僕の覚悟で、仮面ライダーとして戦っている」

 

 地面に倒れ込む冴に向かって、健貴は言い放つ。

 その声は太く、力強かった。

 

「そうか……だが、こちらとしてもそのまま認めるわけにはいかない」

 

 アスファルトに手をついて、冴は体を起こした。

 そんな冴を一瞥すると、健貴は何も言わずに大学から立ち去った。

 

 〇〇〇

 

「美沙ちゃん、僕のこと見損なったでしょ」

 

「休店日」の札がかけられたレストランソゴー。戦いから戻ってきた健貴は、カウンター席でコーヒーを飲む美沙にそう言った。

 富体国際大学で健貴が冴に話した内容は、美沙も初めて聞くことだった。

 そもそも健貴の過去の話は、レストランソゴーの関係者の中では田代にしか伝えていなかった。

 日々の営業の中では当然にそんな話になることはなく、仮面ライダーとして戦う際も美沙は健貴の戦う理由を知ろうとしなかった。

 もしかしたら美沙にとって、健貴は純然たるスーパーヒーローに映っていたのかもしれない。

 

「正直、店長のお話を聞いた時はびっくりして言葉も出ませんでした」

 

 美沙は両手で持っていたカップをソーサーの上に置いた。そしてふうっと息をつくようにこう言った。

 

「でも私にとって店長はヒーローです」

 

 美沙は優しく温かかった。

 

 〇〇〇

 

 健貴を、仮面ライダーアスロンを取り巻く状況が大きく動いたのは2日後の土曜日だった。

 ランチタイムの営業前の10時にレストランソゴーの電話が鳴った。電話をかけてきたのは三嶋冴だった。

 

「話がしたい。夜に仮面ライダーアスロンとして来てほしい」

 

 電話で冴は多くは語らなかった。だがその声は低く、重かった。

 その「仮面ライダーアスロンとして来てほしい」という言葉は、何かが起こるということを予感させる。もしかしたら意外とすんなり落ち着くのかもしれないし、処刑執行がなされるのかもしれない。

 健貴としては応じないのも1つの手だった。だが冴の言葉を聞いた健貴としては、無視をする方が気が引けた。

 詳しいわけではないが三嶋冴という人間性を考えると、罠にかけるような人物には思えなかったのだ。

 

 そして約束の時間。

 健貴は1人、指定された一級河川の堤防に到着した。富体市と隣の市の境界となっている川であり、その堤防も相応に大きく、日頃は運動公園としての機能も果たしている。

 だが夜の22時ということもあり、運動を楽しむ人や声はなかった。

 そのあまりに広すぎる堤防の端にあるベンチにただ1人、三嶋冴の姿はあった。最低限の照明に灯された彼女は静かに煙草を吸っている。

 

「君をどうするべきか。ずっと考えていた」

 

 健貴の姿を認めた冴は、ポツリとそう言った。

 煙の向こう側にある彼女の顔は、よく見ると目にクマができているようだった。

 

「失敗したとはいえスパルタンの手術を受けた君を、正直のところ仮面ライダーとして認めたくはない。

 だがスパルタンと戦う君の覚悟は本物に見える」

 

 話しながら冴は立ち上がった。そして静かに携帯灰皿に煙草をねじ込む。

 

「結局、答えは出なかった……だからこれで判断したい」

 

 そう言うと冴は健貴に左手を突き出した。そこに握られていたのは仮面ライダースルーズのベルトだった。

 

「私と戦え。

 君が勝てば、私も君を仮面ライダーとして認めよう」

 

 冴が提示したのはあまりにシンプルな方法だった。罠も謀略もない、あまりにストレートな提案。

 断ればその方が無粋だろう。

 健貴は黙って頷いた。

 

 河川敷の中央で、健貴と冴は向き合う。

 互いにベルトを装着し、そして同時に端末(ライダーキー)のボタンを押した。

 

『On your mark! On your mark!』

『Cross and Step! Cross and Step!』

 

 2人のベルトからコールが始まる。人がいない河川敷にベルトのコールが響いていく。

 健貴と冴の体に上下に光が流れていく。

 

「変身!」

「変、身っ!」

 

 向かい合う2人が光に包まれる。

 

『Spartan! Athlon! Sprinter!』

『Spartan! Thrud! Thrower!』

 

 暗い河川敷の中央から眩く閃光が走る。

 視界が回復した時には、緋色の戦士と浅葱色の戦乙女が構えあっていた。

 

「はぁああ!」

 

 互いに走りながら近づく。

 そしてアスロンは挨拶代わりのパンチを放った。だがそれは相手側も同じで、手にしたスルーズジャベリンを棒術のように叩きつけてくる。

 アスロンが繰り出したパンチは槍に弾かれる。

 しかしアスロンは弾かれた勢いを逆に利用して、反対に回転しながら回し蹴りを決めた。

 

「ふっ!」

 

 一方のスルーズも新体操のバトンを回すように手首を捻り、絶妙な形でアスロンの蹴りを受け止める。

 

「くっ……」

 

 アスロンは自らの体重を蹴りに乗せていく。だがスルーズがそれに合わせて、槍の先端を地面に突き刺し、安定性を確保した。

 押し込むことができれば有利になるが、このまま長引くと逆にアスロン側が体勢を崩してしまう。

 マスクの下で歯を噛み締めながら、健貴は蹴りを解いた。

 

「やはり一筋縄ではいかないか……」

 

 スルーズを見ながら、健貴は再び構える。

 

 だが今の攻撃で分かったことがある。

 それは彼我の仮面ライダーとしての基礎スペックに関してだ。

 最初の攻撃でアスロンの普通のパンチとスルーズの槍での叩きつけが相打ちになった。素手のアスロンと武器のスルーズが同じ威力だと考えると、単純な攻撃力はアスロンの方が上だと思われた。

 一方でアスロンの回し蹴りに、槍での防御が間に合ったことを考えると小回りの良さでは、スルーズに分があるようだ。加えて槍での攻撃が可能な分、当然ながらリーチではスルーズがアスロンを上回る。

 そう考えると、槍が扱いにくくなる懐に飛び込んでしまえば、アスロンが有利に戦いを進めることができる。

 

 だがこの分析はスルーズにとっても同じだ。そして三嶋冴はそれがわからない戦士ではない。

 現にスルーズは構え直すと槍をまっすぐに向け、次々に突きを放ってきている。

 健貴は左右に体を捻りながらその突きを回避しているが、到底近づくことはできなかった。

 わかっていたことだが、槍という武器は間合いを取りながら攻撃をすることに関して、あまりに強力すぎる。シンプルに戦いを進めていくだけでは、勝利が見えてこない。

 健貴は1つ勇気を振り絞った。

 

 スルーズの槍に向かってあえて突撃したのだった。

 

 そのタイミングで放たれたスルーズジャベリンは僅かにアスロンの体から狙いが外れていた。

 運試しの状態だったが、運勝負ではアスロンが勝ったようだ。

 アスロンは左手でスルーズジャベリンを弾き飛ばすと、自慢の脚力でスルーズの懐に瞬時に潜り込む。そしてそのまま突き上げるように、右の膝蹴りをお見舞いした。

 

「がっ……」

 

 スルーズの腹部にアスロンの膝蹴りがクリーンヒットした。ライダースーツがあるとはいえ、かなりのダメージが入ったと思われる。

 アスロンが膝を下ろすと、スルーズはよろけながら後退した。

 

「チャンス……!」

 

 健貴は体勢を崩したスルーズに向かって追撃のパンチを放つべく右手を振りかぶる。

 だがその瞬間、スルーズの姿はアスロンの目の前から消える。そして同時にアスロンは背中に重い一撃を受けた。

 スルーズは槍を地面に突き刺すとそれを軸にしてジャンプし、一回転しながらアスロンの背後に回るとドロップキックの格好で蹴りを放ったのだった。

 

「ぐっ……」

 

 地面に突っ伏したアスロンは呻きながら、身を持ち上げる。健貴の体は腰のあたりで悲鳴をあげていた。

 身のこなしがアスロン以上に軽いとは分かっていたが、あんな曲芸じみたことができるとは健貴の想像をはるかに超えていた。

 いや、正しくは三嶋冴の戦闘技術と経験があるからこその戦闘スタイルなのだろう。

 いずれにせよ、中途半端な状況ではスルーズの流れに持っていかれるだろう。

 

 そしてそのスルーズは腰を捻りながら、スルーズジャベリンを右手で担ぐように握りしめていた。

 

「まずい、投擲か」

 

 その構えは健貴もバドミントンスパルタン戦で見た、距離関係なく敵を貫く必殺の投擲『Flying Javelin Thrud』だった。

 あれを喰らってしまえば、ライダースーツがあっても無事で済まない可能性もある。

 

 健貴は今この状況において何より回避に専念する必要があった。

 だがタイミングが難しい。

 遅いと槍で貫かれるし、早すぎてもスルーズが方向を修正できてしまう。

 

 健貴は睨みつけるように、スルーズをジッと見つめる。

 そしてアスロンの前でスルーズはベルトをタップした。

 

『Flying Javelin Thrud!』

 

 ベルトからコールが起こる。

 そして同時にスルーズは踏み込みを始めた。

 

「今だ……!」

 

 アスロンはベルトを2回タップした。

 

『Dash Goal Athlon!』

 

 健貴の腹部からコールが始まる。

 目の前では、スルーズの手から槍が離れるのが見える。

 迫るスルーズジャベリン。

 

 アスロンは地面を力強く踏み込んだ。

 

 槍が突き刺さり、土煙が巻き上がった。

 

 しかしそこにアスロンの姿はない。槍が刺さった場所から50mほど離れた場所に立っていた。

 アスロンの超加速『Dash Goal Athlon』で瞬間移動を思わせるほど、速く移動をしたのだ。

 

「今度はこっちの番だ」

 

 健貴はそう言い放つと、右足を踏み込む。

 槍を失ったスルーズが目の前で防御の構えを見せるが、アスロンには関係がない。ジャンプをすると、ハードル走のようにスルーズの頭の上を超えていく。

 

「なっ……」

 

 驚くスルーズに、アスロンが勢いのままにタックルを決める。

 背面から攻撃を受けたスルーズは、大きく弾け飛んでいった。

 

「このまま決める!」

 

 健貴がベルトをタップする。

 

『Speed Goal Athlon!』

 

 アスロンのベルトがコールを始める。

 だがそれと同時にスルーズは、失っていた槍を回収した。

 

「させるものか!」

 

 アスロンに対抗するようにスルーズがベルトを2回タップする。

 

『Jumping Javelin Thrud!』

 

 ベルトのコールが始まると、スルーズはスルーズジャベリンを構えて走り始める。

 一方のアスロンもクラウチングスタートの構えから、快速のスタートを決めた。

 

「ライダーキック!」

「ライダーキック!」

 

 健貴と冴が同時に叫ぶ。

 まずスルーズが地面にスルーズジャベリンを突き刺す。そして棒高跳びの要領で空高く跳ねた。

 一方のアスロンも最高速度に達し、足を踏み込みジャンプする。

 飛び蹴りのアスロンと、あびせ蹴りのスルーズの足がぶつかり合った。

 

「うぉおおおお!!!」

「はぁああああ!!!」

 

 2人の戦士の必殺の一撃は、空中で拮抗する。

 そして互いに譲ることなく失速し、鈍い音を立てて地面に墜落した。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 気がつけばアスロンの変身は解除されていた。

 フラフラになりながらも立ち上がった健貴が目にしたのは、同じく変身解除されて、地面に突っ伏している三嶋冴だった。

 

「ふっ……どうやら君の勝ちのようだな」

 

 冴は起き上がる力が残っていないようだった。

 健貴が手を差し出し、冴を起こし上げる。そしてそのまま近くのベンチまで肩を貸しながら歩いた。

 

「いや、貴女の方が戦い方は上手かった」

「それでも君の勝ちであることは間違いない。君を仮面ライダーとして認めるしかないな」

 

 冴はスーツの内ポケットから紙巻きタバコを取り出すと、静かに火をつけた。

 

「ところで君は煙草は吸うか?」

 

 そう言いながら、冴は健貴に煙草の箱を差し出した。

 

「昔は吸ってたんですけど、店を始めてからは……でも今は、いただきます」

 

 健貴は差し出された箱から煙草を1本引き抜いた。

 それに合わせるように、冴が手にしたライターで火をつける。

 

「あぁ……美味い……」

 

 健貴がそう言うと冴は満足そうに微笑んだ。

 

「愚痴になってすまないが、私の仕事も色々あるんだ……これがないとやっていけないよ」

「お仕事、大変ですね……」

 

 暗い堤防に、2つの煙が静かに上がっていった。

 

 〇〇〇

 

 同時刻、富体市内にある小さなボクシングジム。

 1人の男を中心に、数人の男女が集まっていた。

 

「お前達、俺は力を手に入れたぜ。このベルトがあればお前達を守ってやれる」

 

 中心の男が右手で金属製のベルトを掲げる。そして、それに合わせて周りの男女が高らかに叫んだ。

 男が手にしていたベルトはアスロンやスルーズと同タイプのものだった。

 

「お前達がスパルタンになった事情は知っている。安心しろ、俺のこの力でお前達を守ってやる」

 

 中心の男はそう言うと立ち上がった。

 そして手にしていたベルトを腰に巻きつける。そのまま流れるように、手にした端末(ライダーキー)のボタンを押した。

 

『Round One! Round One!』

「俺はチャンピオンだ。防衛戦を始めようぜ!」

 

 男が光に包まれた。

 

『Spartan! Pollux! Champion!』

 




 格闘技のイベントで現れたスパルタン。
 対峙するアスロンとスルーズだったが、2人の前に新たな仮面ライダーが姿を見せる。

 次回、第四走
 「チャンピオン、仮面ライダーポルクス」
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