とてつもなくロクでなしなトレーナーから離れられないトウカイテイオー 作:はすき
「――そう言えばテイオー、夏合宿期間もそろそろ終わるけど。課題は終わっているのか?」
「――ま、まあねー。当然最強無敵の天才テイオー様だからね。もちろん終わってる……からね」
唐突にトレーナーからの発言が、ボクに突き刺さった。もうすぐ一般社会での夏休み期間が終わってしまう。トレセン学園には夏休みはないが夏合宿がある。トレーナーと一緒に砂浜でトレーニングしたり、デッかいタイヤを引いたり、二人で手持ち花火したり、お祭りに出かけたり。色々年頃のウマ娘だからやることはあるのだ。それでも付いてくるのはかなり多めの課題なのだ。
文部両道でないとトレセン学園ではやっていけない。量は少ないが質は高い。それなりに勉学だって苦労するウマ娘は多い……
「じゃあ、ほら、テイオー。見せてみろよ、課題。課題のチェックもトレーナーの仕事だからな」
「――ごめんなさい、まだ全然手を付けてないです……」
流石に白紙のままの課題集を見られるのは流石にヤバい。なんというか、こう……プライド的なものがヤバい。正直に白状すると、トレーナーはある程度見据えていたようにこう話したのだった。
「――ったく、そんなことだろうとは思ってたけど。他の友人たちとかも見習った方がいいんじゃないか? ほらこの計画的に全てをこなす『エイシンフラッシュ』のように」
――もしかして、この話をしたいための話題だったのかと、テイオーが気付いたのはすでに手遅れであったのだ。
「エイシンフラッシュはな……とてつもなく計画的なんだ。でも計画的には見えないところがある。それはなんだか分かるか? トウカイテイオー君」
「いや……そんなこと急に言われても、分かる訳ないじゃん。むしろそういうところは全くないじゃないかなあ」
急に始まった謎講義。教授はいつも通りのトレーナー、そして生徒はボク。誰が得するんだろうかこの状況。エイシンフラッシュさんの計画的でないところなんて、急に質問されても分かるはずがない。
もともと毎日分刻みスケジュール組み立ててるという噂もあるくらいだ。そんな無計画性なんてあるわけがないだろう。そんな風に当たり障りのない回答でこの場をしのぐことに。
「いや……それがあるんだテイオー。あのエイシンフラッシュの計画性のある勝負服から見える無計画なおっぱいなんだ」
「――あーはい……そうですか、さいですか……」
あー……これはいつも通りのおっぱいおっぱい言いたいだけのやつだ。何度も見たし聞いてきた。学園の授業よりもよく出てくるやつだ。つまりアレだろう。
「「――エイシンフラッシュ(さん)のおっぱいがとても大きいってこと(でしょ)だ」」
「流石だな、テイオー。よく分かってるじゃないか。これでまた一歩成長だな」
「いや……こんな感じでの成長だなんて求めてないんだけど」
何故だかこのトレーナーの思考が読めるようになったのが悔やまれる。なんでだろう、こういう風にハモリたくはなかった。ちょっと落ち込みつつもこのダメトレーナーは話を進めるのだった。
「あんな計画性があるエイシンフラッシュの中にあんなにも無計画性なおっぱいが潜んでいるんだぞ? これはドイツウマ娘脅威の成長性だぞ?」
「――そんなの別に分かる訳ないじゃん。別に人それぞれあるじゃん。あの……なんというか、アレだよ。トレーナー」
素直におっぱいの大きさなんてウマ娘それぞれじゃん。とは言えないのだった。だって言ったら負けな気がする。何に負けるかはよく分からないけど。
「この驚異の成長性をレースにも活かせれば格段に強くなれるんだぞ? ちょっとテイオーもエイシンフラッシュみたいな服を着てイメージしてみるか?」
「でも……計画建てていかないとって言うのは分かるんだよ。管理が難しいのに……あとエイシンフラッシュさんみたいな服は流石に着れないからね」
言われていることに納得もするし、納得できないところもある。あとどさくさに紛れてエイシンフラッシュさんみたいな服を着て勉強って。何を勉強するんだ、分かるのは何だか凄い恰好をしているという気持ちと背徳感だけだ。エイシンフラッシュさんだから許されている服であって、誰かが似たような服を着るだなんてとんでもない。そんなことを考えているのが分かったのか、トレーナーが別の話題に切り替える。
「ほら見ててやるから課題やりなよ。まだ時間はあるんだから、終えないと最終日の……」
「あーはい頑張りますー、ビビっとサクッと終わらせちゃうもんね!」
トレーナーの発言に被せるように何とか大至急目の前の課題を解消するべく取り掛かる。夏合宿最終日はどのチームも完全にフリーと決まっている。課題を逃げ切りや先行して消化は出来なかったがまだ差し切りには間に合う範囲だ。――とは言ったものの、流石にトレセン学園の課題を解決するにはかなりの勉強量が必要だったからか、夏合宿の後半部分はほとんど勉強だけで終わってしまった。
――何とか最終日までには終わったものの、これまで勉強を頑張り過ぎた反動で、最終日のフリー時間はほとんど使えなかったのは、まだ今のボクには知る余地もない内容だったのだ。
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