とてつもなくロクでなしなトレーナーから離れられないトウカイテイオー   作:はすき

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私が全部一番だとしてもその胸と太ももで中学生は無理だろダイワスカーレット

「――何事も一番一番と目指すのは良いんだけど。絶対に一番じゃなきゃいけないってのが正解じゃないのが悩みの種だよなあ」

 

「――どうしたの急に? 何でも一番は取れた方が良くない? レースとかゲームとか、ライブでも。やっぱり一着や一番って、取りたいじゃんか」

 

 外のコースが大雨で使えないため、トレーニング室での筋力トレーニングを終えたある日、トレーナー室内に置いてあるダンスゲーム機で遊んでいた。8方向に分かれてくるパネルを踏んでいく大人気ゲームだ。もちろんゲームセンターに置いてあるようなバー付きではないため、ちゃんと体幹をしっかりしていないと高難易度の曲は遊ぶことが出来ないのだ。だからこれも、ちょっとした気分転換がてらのトレーニングだ。色々な曲でハイスコアを更新しながら、トレーナーは何をしているかと言うと、後ろでケーキを作っている。

 多分カイチョーの影響が大きいのか、ボクたちのトレーナー室はかなり広めだ。トレーナー室に色々と物が置いてあるがまだ余裕がある。トレーナーはボクが曲選び最中に休憩しているところを狙って、話しかけてきた。ゲーセン仕様じゃないから曲選択も時間に余裕がある。一番が絶対でないと言うのは、中々ウマ娘的には難しいことだと思う。だからトレーナーにもちょっと反論するような形で答えてしまった。

 

「まあな……例えば紅茶だって、ファーストフラッシュとセカンドフラッシュで大分違うし、ケーキに乗せるフルーツだって、全部が全部一番甘かったら味がベタ付くだろ? そういうもんよ、一番以外を知らないとバリエーションが出せなくて困るときが出て来るのさ。もちろん、それはレースの走法とか戦法にも出るし大事なんだ」

 

「むう……そう言われると、納得は出来るけど……」

 

 トレーナーの回答は確かにその通りなのである。一番だけしか知らないと、確かに困るときは来る。けどそんな困るシチュエーションにならないように圧倒的な実力を身に付けないといけないのだ。

 

「だから俺は思うんだよテイオー。ダイワスカーレットはおっぱいもケツも一番かも知れないけど、一番はケツと太ももを繋ぐラインなんだなって」

 

「――その発言が、話す相手を間違えれば一番危ないことを言ってるんだけど」

 

 ――なんだおっぱいとケツが一番って、それなら出てた分だけ一等賞でも貰えるのか? 貰えちゃいけないだろう、そんなので貰えるなら、みんな色々とパンプアップしていかないと着いて行けなくなってしまうだろうに。という訳で一番一番言いながら、トレーナーがダイワスカーレットの話がしたかったと理解するまでには、もうそこまで時間がかからなくなっていたボクなのである。

 

「――まあ、一応トレーナーだからさ、色々入ってくるわけよ。各ウマ娘陣営とかなんやこれしてたりとか」

 

「色々情報入る中で出てきてる発言がそれなら、ボクは早くトレーナーがトレーナーバッジを返却してお縄につくのが一番だと思うんだ」

 

 確かにトレーナーだから色々な情報も手に入れるのだろう、じゃあ手に入れてる情報がアレなのはどうなのだろうか。むしろマトモな情報を得ているのに、こちらに教えている情報が自分のおっぱいやケツの好みだけ話しているなら、大問題だろう。

 これがレースとかが近くないから、まだ笑っていられる。もしレースが直前のタイミングで、運よく相手のウマ娘を直前視察して、その情報を担当に話す時に、アレな話をされてみろ。確実に担当ウマ娘の評価は下がるに違いない。

 

「まあ俺たちトレーナーが担当を見つける時に、ウマ娘たちの身体つきについては、一応気にしたりはしてるからな。それでも身体つきが良ければ絶対に勝てるとか当てにはならないしな。あとは小さい体格であっても強いウマ娘はもちろんいるし、ウマ娘の足触ったりして調子とかも把握できたりとかする変態とかもいるさ」

 

「――トレーナーが変態、って言うくらいだからよっぽど酷いんだね。その足触り変態トレーナー」

 

「…………テイオー、俺は別に変態じゃないからな?」

 

 ――――ウマ娘も人も、大体自分を普通と表現する時には、大体本人もおかしい。そういったことが何となく分かっただけでも、成果がありそうな質問であったと振り返るのだった。

 

「まあトレーナーが変態か変態じゃないか、お縄につくかは一旦置いておくとして。トレーナー、結局何作ってたの?」

 

「…………あー言ってなかったっけか、タルトタタンだよ。ちょうど買い物に行ったときに美味しそうなリンゴを見つけたからさ」

 

「わあ……キレイに出来てる……美味しそう。なんで作ってたの?」

 

「――最近頑張ってたしな。それに、ちゃんと練習するのも勉強するのにも甘いものは必要さ。全部最短距離で一番なんかなれっこないんだから。」

 

 匂いで何となく分かってはいたが、やはり作ってもらったものは聞くのが良いだろう。艶出しのキャラメリゼが綺麗に出来ているリンゴとタルト生地のコンビネーションだ。美味しくないわけが無いだろう。やはり年頃の女の子としては、甘いスイーツは欠かせない。もちろん、食べ過ぎはいけないのだが。

 

「ねえ、トレーナー。これと合わせるのって……」

 

「ほら、今日話してた通りダージリンのファーストフラッシュとセカンドフラッシュの飲み比べだ」

 

 ――甘く芳醇な香りがするタルトタタンに、紅茶のセット。天気が悪いが、今日一番。

 最高のティータイムになりそうだ。

これまでの話でみんなが好きなママウマ娘は?

  • ウマ娘界の元祖ママ スーパークリーク
  • ぶるんぼるんと魅力的 ミホノブルボン
  • ドイツのウマ娘ママ エイシンフラッシュ
  • マジックで身も心も赤ちゃんに フジキセキ
  • 全部一番優秀なママ ダイワスカーレット
  • どんな悩みも走れば解決 サイレンススズカ
  • トレンディーかつバブリー マルゼンスキー
  • 大型犬可愛いママ タイキシャトル
  • 永遠のセンターママ スマートファルコン
  • ひたすらたわけていきたい エアグルーヴ
  • お手製ご飯で元気を貰う ヒシアマゾン
  • スイーツパクパク メジロマックイーン
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