元神王連メンバー「A」李堂 〜Anotherstory〜   作:ただの青い山羊

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第13話 悪夢

 

 

 

 李(ここは……冥……界……?)

 

 すると突然、息が切れて、口が勝手に動いてくる

 

 李(何だ? 口が勝手に……!)

 

 李堂「はぁ、はぁ、はぁ、嘘だろ!? 雅流が殺されちまった!! このままじゃあ俺も殺されちまう!」

 

 李(そうか……これは、俺の記憶だ……なんか、俺がが惨めだなぁ)

 

 李堂「誰かに見つかる前に早くここから逃げないと!」

 

 李(道影の剣がもう頭上にある……この時点で俺は詰んでいたのか……)

 

 李堂「っ!? 気配!」サッ

 

 頭上から夜叉丸が突き刺しに来る

 

 李堂「夜叉丸!?」

 

 夜叉丸「ほお、俺の攻撃よりも先に情報を得たか」

 

 李堂「ま、待て! 待ってくれ! 俺は死にたく無い! だから見逃してくれ!」

 

 李(は? お前何いってんだよ、弟殺されてるんだぞ? 隙を見つけて豪鬼の所に行けば良いだろ!? 何で命乞いなんか……っ!)

 

 李(いや、そりゃそうだろ、俺は根っからのクズだったんだ、弟の事なんか考えずに、ただ自分が助かりたいだけのクズだったんだ)

 

 夜叉丸「ふん、哀れだな、お前」

 

 夜叉丸「そこまで哀れだと、殺す気も失せる」

 

 李(はは、だろうな? 俺がお前の立場だったとしても、同じことを思うよ)

 

 夜叉丸「だが、良いのか? どのみちお前はこの冥界で死ぬぞ?」

 

 夜叉丸「まぁ、敵との戦闘で死ぬか、尻尾巻いて逃げた罪で味方から殺されるか、残り少ないお前の人生だ、好きな様に生きろよ」

 

 李(俺の生き方……そんな物、残ってなんかいないんだよ、あの場で、俺が生き残れる訳が無かったんだ……)

 

 李(次の瞬間でどうせ俺は死んだ、戦っても、勝ち目なんて無いんだ)

 

 李(ゔっ……!? なんだ? 意識が……)

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 李(此処は、神王連のアジトか……俺の記憶を遡っているとしたら、多分、大会の後の時期なんだろうな……)

 

 李堂(重要任務の失敗でこの牢獄に閉じ込められて1ヶ月……)

 

 李堂(あの時、最後に格下相手に負けた凍除が憎くて憎くて堪らない……聞いた話によると、相手の戦闘力はたったの500だったと聞く……そんな相手、俺でも負けないぞ……あー……憎い……)

 

 李(そうやって、他人に責任を押し付けて、憎しみを仲間に向けている俺も、相当なクズだな、あの場に誰か1人、せめて俺と雅が豪鬼と共闘していればあの場の誰かは生き残れただろ……お前にも責任はあるんだよ、俺……)

 

 凍除「ずっと俺を睨んでるな? 李堂」

 

 李堂「あぁ、ずっとお前が憎くてたまらないんだよ」

 

 夜叉丸「哀れだな」

 

 李堂「なんだと?」

 

 夜叉丸「お前は凍除よりも以前に、最後の方に残っていなかったじゃ無いか」

 

 李堂「あ、あの時は少し油断しただけだ! 次戦う時はそうはいかない」

 

 李(馬鹿か? 俺は、その油断のせいで俺は死んだんだぞ? 何甘い事言ってやがる?)

 

 豪鬼「馬鹿かお前は? 一度やられたら本来次なんかねぇんだよ」

 

 雅流「ふん、そういうお前だって俺たちの次に負けているじゃ無いか、何でまだ生きてんだ?」

 

 豪鬼「ほぉ、よっぽど早く死にたいらしいじゃねぇか? いいぜ? お前なんか素手でも十分だ! このクソ野郎!!」

 

 礼「うるさいぞ、A、B、C」

 

 凍除「礼……」

 

 礼「ふん、少し見ない間に随分落ちぶれたな、凍除」

 

 李(礼さん、新世界計画で凍除達を殺そうとした首謀者……情報を集めた時はびっくりしたぞ……まさか凍除と礼さんの互いが出身を偽った知り合いだったとは……)

 

 李(やばい……また意識がっ……!?)

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 李(またか……ここは……?)

 

 礼「勝者、李堂」

 

 礼「李堂は『B』雅流と入れ替え、李堂を、『B』に昇格とする」

 

 李堂「はぁ……はぁ……ありがとうございます!」

 

 礼「と、言いたい所だが、残念ながら、直ぐに称号戦を行う、新メンバー、「ファムタール・エシリエット」が、「B」を希望している」

 

 李堂「は?」

 

 礼「3日後、称号「B」の称号戦を行う、身体を休め、備えておく様に」

 

 李(そうだ、俺は去年、雅と称号戦をして、勝った筈なのに、急に新人、ファムタールが入ってきて、称号を降格させられたんだ……)

 

 李(くそっ! なんでこんな事ばっかり思い出してんだよ俺は? 夢なら早く覚めてくれよ……)

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 しかし、その願いが叶う事は無かった、俺は記憶を見せられては別の場所に飛ばされて、また記憶を見る、その繰り返しだった。

 

 しかも、見る記憶の内容は喜ばしいものは無く、どれも、悪夢と呼べる様な、自分が後悔していること、トラウマ、黒歴史、そんな物ばかりを見せつけられた。

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 李(もう……疲れた……)

 

 李が見た記憶の数は、もう3桁は越えていた。

 

 李(次は……なんだろうか……もう何を見せられても驚かないぞ……)

 

 礼「ファムタール、ディアンのデータはこんな所か……ふむ、やはり「新世界計画」のメンバーには入れそうも無いな……この2人には今まで通り例の街で好きにさせておくとしよう……」

 

 李(まさか……ここは礼さんの仕事場か……? 見た感じだと下級クラスのデータを分析しているらしいが)

 

 礼「次はランク『A』李堂、ランク『B』雅流か……」

 

 李(お、俺の名前だ……)

 

 礼「雅流はサポート、戦闘どちらでも使えるが……やはり力が無い上に、自分の能力を過信しすぎている節があるな……格上にも勝る能力ではあるが故に惜しいな……」

 

 礼「次は李堂か、李堂もやはり力不足だな、能力も、使い勝手が悪い上に当の本人は使いこなせていないからな……この2人をメンバーに入れ、宝玉大会へのサポートをさせるとするか……」

 

 李(俺の元の能力か……こんなものじゃ大会でも勝てる訳が無い……くそ……俺はどうしたら強くなれる? どうしたら……)

 

 すると突然急激な睡魔に襲われて眠ってしまう。

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 昌也「李さん!? 大丈夫ですか?」

 

 李「あれ……俺は……っ!? あれからどれくらい経った!?」

 

 昌也「えっ? いや、十分ぐらいですけど……」

 

 李「えっ……?」

 

 

 

 

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