元神王連メンバー「A」李堂 〜Anotherstory〜   作:ただの青い山羊

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ついに決勝戦です、果たして李は六冥王になれるのか?

追記、一部書き換えました


第5話 決勝戦

 

 李「…………なぁ」

 

 道影「なんだよ?」

 

 李「俺、いや、俺たちが出会った場所がこんな世界じゃなければ、ふざけて、皆んなで笑って生きていけたのか?」

 

 道影「分からねぇよ、そんな考えを持つのはやめておけ、情が移っちまうかもしれないからな」

 

 李「あぁ、そうしておく、始めよう」

 

 道影「あぁ、そうだな」

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 六冥王選挙の会場であった天冥聖杯の丘が鎮まりかえった、毒蟲、神王連、推薦者、様々な罪や決意を持った人が倒れた場所、その場に立つ2人の人間。

 強者と弱者の戦いが今、始まろうとしていた。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 先に動いたのは道影だった

 

 道影「巨大化せよ」

 道影は剣の片方を上に投げ、もう片方の剣で薙ぎ払って来た。

 

 李(よし、これくらいなら避けられるな、いや! 上に投げたのが本命か!)

 

 李は素早く情報を手に入れ、危なげなく躱す。

 李が薙ぎ払いを避けたその時、上に投げた剣が落ちてくる。

 

 李「新世界計画の時みたいに行くと思うなよ!」

 

 李は横に跳び躱すが、掠ってしまう

 

 道影「ああ、お前はあの戦いの頃よりも精神的にも、能力的にも強くなっている、だが俺にはまだ届かない、次はどうするんだ? 「帰還せよ」」

 

 道影は剣に指示を出し剣を回収する。

 

 李(次……か……次の戦略が見えない……でも……泥臭くても、いいんだ……もう……プライドなんか! クソくらえだ!)

 

 李の左目が緑色に光った様な気がした

 

 道影「どうやら、まだやれる様だな?」

 剣技

『無差別龍一閃』

 

 道影「行くぞ!」

 

 李(来た!)

 

 李は、最初のスペルを避け、追撃を右へ左へと、情報を集めて避けるが、道影の本気を出した振りは、先程とは桁違いだった。

 李に剣が当たってしまい、壁まで吹っ飛ばされてしまう。

 

 李「がはっ!」

 

 李(くそっ、一発貰っちまった! 剣の能力のせいで一撃が重すぎる!)

 

 道影「どうした! もう終わりか!」

 

 李「まだだ!」

 剣技

『ハンドレット』

 

シュババババ

 

 李はスペルカードを繰り出すが、

 

キィン! キィン! キィン! 

 

 剣によって防がれてしまう。

 

 道影「こんな小手先の技術が通用すると思うな!!」

『収縮せよ』

 

 道影は、剣を小型化させ、斬りかかる。

 

 李「ッ! (まずい! 殺られる!)」

 

 李はナイフを構え、防御しようとするが。

 

 道影「巨大化せよ!」

 

 巨大化した剣が李のナイフに当たり弾かれる。

 

 李「ナイフが! (クソッ! マジで強い! 豪鬼達と違って、技術に差があり過ぎる! 何か無いか? 何か何か何か何か……何か……何も……)無い……」

 

 目が……光を失いかける……。

 

 道影「……終わりか……随分と呆気なく終わったな……「収縮せよ」……じゃあな……」

 剣が振り下ろされる。

 

 李(ごめん……豪鬼……雅……もう……俺は……疲れたよ)

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 李「……? ここは……何処だ……俺は死んだのか……」

 

 ? 「んなわけねぇだろ」

 

 李「み、雅? なんで……お前は……俺が殺した筈……」

 

 雅「知らねぇよ、お前が辛気臭い顔してたから生き返らせてくれたんじゃねぇか?」

 

 李「雅……俺はもう疲れたんだ……いい加減休ませてくれよ……」

 

 李「お前の元に逝かせてくれよ……」

 

 雅「……ダメだ」

 

 李「なんで……」

 

 雅「お前は俺や豪鬼を犠牲にしてここに居るんだ、こんな人生を変えるチャンスは二度と無い! それを無駄にするんじゃねぇよ、力が通用しないからなんだ? そこから更に策を考えるのがお前だろ? 勝手に無能に成り下がるなよ」

 

 李「雅……俺は……」

 

 雅「お前は生きるチャンスを貰ったんだ、それをどう使うかは、お前次第だぞ」

 

 その時、雅の体が砂のようにサラサラと消えて行く

 

 李「雅!? お前、体が!」

 

 雅「まぁそりゃそうだろ、俺はもう二度死んだんだ、それなのに、勝手に人の前に出てしまっている、まぁ多分、存在が消えるんだろう……」

 

 雅の足が無くなり、胴体も消え始める

 

 雅「お前に俺の力を貸してやるよ」

 

 そう言うと、雅は緑色のエネルギーのようなものを身体から取り出し、李の身体に移す

 

 李「これは……?」

 

 雅「俺の、『方向感覚を鈍らせる程度の能力』をお前に託したんだ、まぁどういう原理かは俺にもわからないけどな……」

 

 遂に胴体が消え、頭も消え始める

 

 雅「……もう時間かよ……」

 

 李「俺は生きるよ、お前の為に、罪を償う為にな」

 

 雅「そうかぁ……なら、俺はあっちで待ってるよ……兄貴……

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 目に光が戻り、気がつくと、目の前に道影の剣が振り下ろされていた。

 

 しかし、彼の眼には、何もかもが見えていた、どの角度、どのスピード、どの威力の攻撃が来るか、どうすれば回避できるか、手に取るように分かっていた、そして……

 

 スカッ

 

 道影「……は? 今のを外す筈が……」

 

 道影(いや……一人いた……止まっている状態でも攻撃が当たらない様な奴が……)

 

 

 李「勝ってやる……」

 左目が緑色に光り

 

 李「俺は……生きる……!」

 右目が青色に光り輝いていた。

 

 

全てを理解する蒼色の眼

 

全てを騙る翠色の眼

 

情報支配

 

 李「勝つ……力を俺にくれた雅の為に」

 

 次回、決着

 

 

 

 

 

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