リコリスマイスター 刹那   作:水が死んでる

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リコリス最終話が放送されていましたね。
でも私はU-NEXT派なのでまだ終わってません。

でも少しの間youtubeもtwitterも開けません。
考察動画ががががが


さて。
前の話で結構えぐい誤字をしてたみたいです。
報告ありがとうございます。


06 レベル

沙保里に、少しの間目隠しと耳栓を装着してもらい、視線を移したたきなは、レベルが違う、と思った。

 

いや、思わされた、だろうか。

 

赤い残像を残して動く、青服のリコリス。

 

「はっ!」

 

「うぎゃ!」

 

男たちが取り出す銃を、発砲させずに叩き潰す。

暴発させずに、二度と発砲できないような形状へと一瞬で変形させる刹那。

そのままとんでもない速度の拳を顔面へと叩きつけ、戦闘不能へと追いやる。

 

と、そこでたきなはおかしいことに気がつく。

 

(『叩き潰す』? 銃を?)

 

たきなは、自分の手に持った銃を見る。

硬い、と思う。

少なくとも、自分の手とぶつかりあったとき、自分の手が負けそうだな、と思うほどには。

思い切り握ったとしても、グリップの形状は変わらず、それどころか自分の手のひらが少し痛む。

 

「非常識な人...」

 

考えているうちに、既にバンは刹那の手によって制圧されており、男たちを身動きできないように縛っている最中だった。

 

「男たちの車内に、縛れるものがあった、それを利用させてもらう」

 

刹那はたきなの方を見てそう告げた、と思ったのだが、告げた先はたきなの後ろだった。

 

「おー、早いね。君が期待の新人その二、って感じ?」

 

後ろから聞こえた声に振り返ると、そこには赤服のリコリス、千束が立っていた。

背中には謎のカバンを背負っているが、お泊りグッズだろうか。

 

「ああ、既に状況は終了。後は、DAに連絡するだけだ」

 

「あぁー、ダメダメ! DAに渡したら死んじゃうでしょ...って、あれ。せっちゃん?」

 

「千束か。久しぶりだな」

 

「久しぶりー! 元気してた?」

 

二人は知り合いの様で、その場で世間話を始める。

それでも二人の手は止まらず、男たちを手早く縛り上げていく。

縛り方にも性格が出るのか、『命大事に』な千束はきつく、それでいて優しく縛っていくのに対して、青服の彼女は乱雑に縛っていく。

 

「いてて!」

 

「おとなしくしろ」

 

全員縛り終えると、立ち上がり千束へと向かう。

 

「あの、千束さん」

 

「あ、ちょっと待ってね今連絡しちゃうから」

 

千束はポケットからスマホを取り出し、どこかへと連絡しだす。

会話の内容から察するに、DAへの連絡ではないだろう。クリーナーだろうか。

 

「...」

 

「どうした」

 

たきなが気になるのは、先ほどの現象。

本来、人間の体が赤く光るなど、意味不明だ。

たきなは勿論の事、少し離れたところで電話をしている千束でさえ、体を発光させることなど出来ないだろう。

 

「いえ、見たことのない制服を着ているな、と」

 

「あぁ、私は少し特殊な立ち位置にいたからだ。今お前が着ているのは黒...いや、紺というのか。セカンドと言う事は、優秀なのだな」

 

「...ありがとうございます」

 

たきなの想定通りに事が運んだとして、制圧するのに少なくとも十分は必要だっただろう。

それを、刹那は一、二分で済ませた。

そんな人物に優秀扱いされ、微妙な表情をするたきなだった。

 

「さて、撤収...の前に。たきな、七時の方向」

 

「...」

 

電話を済ませ、あとは回収業者ことクリーナーが来るだけ、と言ったところで、千束がたきなに方向を示す。

言われたとおりに意識を向けこっそり見ると、なるほど、少し離れたところに緑色のドローンが浮かんでいる。

 

...これだけの距離の物に気付けるのは、さすがはファースト、と言った感じだろうか。

 

右手に持っている銃を軽く握りなおして、素早く狙い撃つ体制に入ると、千束から音は出して、という指示も受けたので、片づけているかのような動作でサプレッサーを外し、素早く振り返って打ち抜いた。

 

「おお、やるねぇ」

 

「...」

 

千束はドローンが墜落するのを確認すると、笑顔でたきなの方にグッジョブ、と親指を立て、刹那は興味なさげに壁に背を預けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「爆発事故?」

 

「あぁ、そうだ」

 

諸々を処理し終え、リコリコへと戻ってきた三人。

そこで、ミカから同時刻にあったという出来事について聞かされていた。

 

「とあるビルの部屋が爆発。表ではガス漏れによるものだと報道されているが、DAとしては違うらしい」

 

「へぇー...それって、今日の依頼の時に見たドローンと関係あるのかな」

 

「私も、無関係ではないと思います」

 

ミカと千束、そしてたきなの三人がうんうんと話している中、刹那は一人カウンターに座っていた。

 

(コーヒーが飲みたい)

 

カフェイン中毒者だった。

 




前回の投稿から二週間...?

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