できるだけ時間をあけたくないと言うのがこの作品の個人的な縛りです。
でもその分内容がペラいペラい…。
あと原作買いました。一緒に買った別のラノベから読んでるのでカラーページしか見ていませんが。
さてそんなわけで次の日。
朝起きてなんか暑いと思ったら、目が覚めると私はベッドの上で女の子に囲まれていました。見た目は中学生になるかならないか位で、下着だけつけて私と同じベッドの上で寝ています。
小さな女の子って体温高いんですよね。それが三人も私にくっついていたら当然暑いのもうなずけます――って、そうではなくて!
意識のないままに幼女を拐かしてきていたとか洒落にならないので、とりあえずベッドの上で頭を抱えながら必死に思い出そうとして、気付きました。
ピンク、薄緑、薄紫の特徴的な髪色の三人組。普通ありえないようなそれはまさしく、サクラ、ヒマワリ、キキョウと同じ物でした。
何でここで寝ているのかとか色々ありましたが、とりあえずは昨日の一件以来消えていなくなったとかではないみたいなので、心底ほっとします。
「……おかえり、みんな」
私はうつ伏せ、仰向け、横向きで眠るそれぞれの頭を、優しく撫でたのでした。
と、平和的に朝の一幕が終わると思ったのは考えが甘かったようです。
「依子、今日も寝坊なの?夜更かしは程ほどにしないと……」
部屋の扉が開けられて、私の部屋がフルオープン。部屋に入って真正面にある私のベッドからは、当然お母さんのぼんやりとした顔と私にも遺伝した若干赤みがかった黒髪と黒目がよく見えます。同様に、お母さんにも私のベッドもよく見えたでしょう。私の周りに下着姿の女の子が三人転がっている様子が、ええそれはきっととてもよく。
昨日の今日なので、また心配して起こしに来てくれたのだということはわかります。それには感謝したいのですが、状況が状況なので非常に不味いことになっていました。ピンチです。
さて、お母さんのほうですが初めは驚きで目を丸くしていましたが、顎に人差し指を当てて小首をかしげて、
「えっと、お友達?」
「えー、あー……と、友達の妹がちょっとそっちの家庭の事情で預かって……」
当然嘘ですし、そんな犬猫じゃないんだからこんな言い訳通るわけもない、と言ってしまってから後悔します。思わず頭を抱えそうになったところで、
「あらそうなの……じゃあ、皆早く着替えちゃって、ご飯食べに降りてきてね」
そのまま扉を閉めたお母さんはパタパタとスリッパの音を響かせて去っていきました。余りのあっさりした返答に思わず気の抜けた声を出してしまいます。
どういうことなのかはわかりませんが、とりあえずは切り抜けたようです。いや、切り抜けたというの変な話というか、そもそもこの後また顔突っつき合わせるので切り抜けたといいきれるわけでもないですが。あえて言うなら執行猶予とかそんな感じかもしれません。
「ん……ふぁあ……」
なんてぼんやりしていれば、ピンクのセミロング頭がむくりと起き上がりました。まだ少し眠たげな目は、時間と共にいつもの少し気の強そうなはっきりとした眼差しに戻るでしょう。
「あ、おはようございます、マスター」
「……おはよう、サクラ」
三人組の中で一番早かったのは、やはりというべきか長女のサクラでした。他の二人はまだしばらく夢の中っぽい感じですが、先ほどお母さんに言われてしまったので連れて行かなければなりません。
無意識に出てしまったため息に怪訝な顔をされながらも、私はサクラと一緒にお寝坊な娘達を起す作業に入るのでした。