新世界ウルトラヒーローズwith宇宙戦艦ヤマト2199シリーズ 作:湯帝
2199 プロローグ
ガミラスが地球を攻撃する5年前、地球時間西暦2187年。
M78星雲の光の国。
かつてベリアルの脅威から地球を救った綿部雄斗はウルトラマンゼロと一体化したままこの地に来て、宇宙警備隊の任務を全うしていた。
ゼロ「雄斗、もう慣れたか?」
雄斗「ああ、この地に来て、任務の際に戦う時だけお前と一体化している。でも老化現象は進まない。不思議なもんだな。」
ゼロ「そりゃあ、俺たちと一体化している人間は誰であれ、普通の身体なら致死量を超えるディファレータ光線を浴びても耐えられるんだよな。準ウルトラ族みたいな位置付けだな。それにお前はレイオニクスの遺伝子を受け継いでいる。それも関係していると思う。」
雄斗「そうか。地球を去って100年以上が経ってしまった。あれから色々と変わったな。」
ゼロ「ああ。宇宙警備隊もウルティメイトフォースゼロも変わった。」
ベリアル戦争の終結後、宇宙警備隊は艦隊別に指揮を執るようになった。
大隊長のウルトラの父直属のケン艦隊の他にウルトラ兄弟が指揮する各々の艦隊の他、ゼロやオーブが率いる艦隊もあった。
その艦隊の下に艦隊司令直属の部隊と幾つかの部隊が存在していた。
ウルティメイトフォースゼロは、それまで曖昧だったリーダーをゼロと明確にし、5つの艦隊に幾つかの部隊が存在していた。
宇宙警備隊レオ艦隊やオーブ艦隊のとある部隊そしてウルティメイトフォースゼロの全艦隊の全部隊はウルトラ族と同盟を結ぶ星系や次元宇宙出身の者たちによって構成されていた。
ゼロ「このところ、宇宙で大きな事件が起きている様子もない。聞こえてくることと言えば、ガミラスのデスラー総統が大統合の名の元に外交では他星系侵略、内政では独裁体制を築いていることだな。」
雄斗「どれもガミラスの双子星であるイスカンダルの女王スターシャ猊下からの情報だよな。」
ゼロ「地球も狙われないと良いのだが。」
宇宙警備隊本部。
数人のウルトラ戦士が話し合っていた。
ウルトラの父とウルトラ兄弟の何人かであった。
父「一つ心配なことが出てきた。」
ゾフィー「もしかしてガミラスのことですか?」
父「そうだ。ここのところ、M78星雲に侵入しにきては撤退するの繰り返しだ。悪い予感がする。」
その時、大隊長付筆頭秘書が入ってきた。
秘書「先生、大変です。ガミラスの艦隊がウルトラ太陽系に侵入をしてきました。」
父「何!?警戒態勢を引き上げる。万が一、相手に攻撃の意思が認められたら、極力戦闘は避けたいが、反撃もやむをえん。」
マン「了解しました。」
そのまま定点観測所に移動した彼らは監視衛星から送られてくる情報に注視していた。
「ガミラス艦隊、ウルトラの星に向け、急速接近中!」
「速度変わらず。臨戦態勢に入った模様!」
父「一般市民の地下シェルター避難を開始する。」
『一般市民の方々にお知らせします。非常事態省が光の国全域に非常事態宣言を発令しました。至急、地下シェルターへの避難を開始してください。』
この放送が光の国全域に流され、一般市民は避難を開始した。
雄斗「なんだ?」
ゼロ「ガミラスめ。もう来たのか。」
その時、また放送が流れた。
『宇宙警備隊各員に告ぐ。至急、所属艦隊に合流されたし。各艦隊司令は速やかに宇宙警備隊本部に集合されたし。』
艦隊司令たちが集まった宇宙警備隊本部は騒然としていた。
女王になったばかりのユリアンの王配であり護衛の立場でもある近衛兵トップの80も駆り出され、科学技術局長官のヒカリも防衛システム作動確認をしていたりと慌ただしいのである。
艦隊司令全員が集まったのを確認したウルトラの父が発言する。
父「察している者も多いと思うが、ガミラスの艦隊が光の国に急速接近中だ。警戒レベルを5に引き上げた。」
通信室では、通信士たちが電波を受け取っていた。
「言語確認。これはガミラスの言語です。」
「ファーストコンタクト...」
画面に恰幅の良い青い肌の男性が現れた。
「吾輩は大ガミラス帝星中央軍総監兼国家元帥のヘルム・ゼーリックであーる。この星系の住民に告ーぐ。総統はこの星を欲しているのであーる。貴公らの我が帝星の軍門に下ーれ。さすれば、二等臣民の身分を与えよーう。抵抗すれば、殲滅あるのーみ。1時間だけ待つ。賢い返答を期待しているのであーる。」
宇宙警備隊では、この通信に対しての返答を考えていた。
父「我々はどの星系の支配も受けんということを示すべきだろうか。」
タロウ「奴らは我々の能力を知らないのです。攻撃してきたら、直ちに反撃を開始します。」
全員がタロウの表明に賛同し、直ちに返答した。
父「私はM78星雲光の国宇宙警備隊大隊長のケンである。この星は我々一族のものだ。誰にも渡さない。以上だ。」
この返答を聞いたゼーリックは大激怒した。
ゼーリック「このなれば、殲滅あるのみなのであーる。直ちに惑星間弾道弾を発射しろ。」
「ザーベルク!」
ゼーリック「さあ、殲滅のメロディーを流すのだ!」
ガミラス国歌が流され、惑星間弾道弾が光の国への落下軌道に入った。
父「来るぞ。迎撃準備だ!ゼロ艦隊及びオーブ艦隊は戦艦を率い、反撃をしろ。」
ゼロ&オーブ「はっ!」
ゼロ「雄斗、行くぜ!」
雄斗「おう!ゼロ艦隊、旗艦エスメラルダシャイニングに続け!」
オーブ「オーブ艦隊、旗艦オリジウムに続け!」
エスメラルダシャイニング艦内。
雄斗「礼堂ヒカル戦術長、敵惑星間弾道弾の捕捉はできたか?」
ヒカル「できました。」
雄斗「よし、ウルトラマンカードをセット。ウルトラマンゼロの力を使え。」
ヒカル「ガレット!」
〈ウルトラマンギンガ戦術長のアクセス権限を承認しました。ウルトラマンゼロの力を使います。ワイドゼロショット砲を主砲に注入します。注入完了〉
ヒカル「ワイドゼロショット砲発射!撃てえ!」
時を同じくしてオリジウム艦内。
ガイ「蛇蔵正太戦術長、敵惑星間弾道弾を捕捉できたか?」
蛇蔵「できたぞ。」
ガイ「よし、怪獣カードをセット。ゼッパンドンの力を使え。」
蛇蔵「了解!」
〈ジャグラスジャグラー戦術長のアクセス権限を承認しました、ゼッパンドンの力を使います。ゼッパンドン撃炎弾砲を注入します。注入完了〉
蛇蔵「ゼッパンドン撃炎弾砲発射!撃てえ!」
2本の砲弾が交わり、巨大な光線となった。
そして、ぜーリックの乗る戦艦では
「惑星内部より巨大な光線が発射された模様!」
ゼーリック「何!?どういうわけであーるか?」
そして、光線が命中し、惑星間弾道弾は消滅した。
「惑星内部より人型生命体出現!これは巨大です!」
ゼーリック「何事であーるか?ま、まさか噂に名高いウルトラ一族か?ベリアル戦争時、全宇宙を守ったという伝説の光の戦士たちの故郷。これは総統に報告せねばあるまい。」
「元帥閣下!彼らの1人が入ってきました!」
ゼーリック「何!?丁重にもてなすのであーる。」
入ってきたのは雄斗であった。
雄斗「指揮官とお話ししたい。私は地球人綿部雄斗だ。M78星雲光の国宇宙警備隊ゼロ艦隊の艦隊司令であり、ウルティメイトフォースゼロ隊長つまり私はウルトラマンゼロだ。」
ぜーリック「な、貴公であったか。この宇宙をベリアル軍団から救ったという英雄は。」
雄斗「そんなことはどうでもいい。あなたが指揮官か。」
ゼーリック「そうであーる。」
雄斗「なぜ光の国を狙う。」
ゼーリック「総統は我が大ガミラスの版図を拡大しようとしている。だが、この星が光の国であるとは知らなかった。急ぎ、本星に戻り、デスラー総統に報告すーる。」
雄斗「わかった。こちらも大隊長とユリアン女王に報告する。」
ゼーリック「ザーベルク!」
ゼーリックはガミラス式敬礼を雄斗はEDA時代の敬礼をしてわかれた。
宇宙警備隊本部に帰還した雄斗は、このことをウルトラの父とユリアン女王に報告した。
彼らの了解を取り付けたことで光の国はガミラスと不可侵条約を結ぶことになった。
友好条約や軍事同盟を結ばなかったのは、光の国の一般市民の中には嫌ガミラス派がおり、暴動が起きないようにするためであった。
それでも、ウルトラマンゼットことナツカワハルキをガミラス本星に派遣し、光の国の出先機関のトップとして常駐させた。
そしてウルトラマンリブットがイスカンダル王室付近侍武官としてイスカンダルに常駐することになったのもこのことが関係していた。
一方、ガミラス本星。
ゼーリックからの報告を全閣僚が聞いていた。
総統のデスラーが言う。
デスラー「ゼーリック君、良い報告だったよ。」
副総統のヒスも言葉を加えた。
ヒス「これで総統の治世も盤石なものでありますな。」
しかし、デスラーは否定した。
デスラー「ヒス君、盤石ではないよ。テロンに攻めようではないか。そして我が版図に加えるのだ。」
ヒス「は!おっしゃる通りでございます。」
デスラー「ゲール君、テロン攻略作戦を立案したまえ。」
ゲールと呼ばれた男が答える。
ゲール「わかりました。すぐに立案します。」
デスラー「頼んだよ。ではおやすみ諸君。」
全員「ガーレ、デスラー、ガーレ、ガミロン。」
このことがきっかけでガミラスは地球に侵略を開始するのであることを光の国の者たちは知らなかったのである。
第1話は以上です。