稗田日記   作:パフロロ

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本編につながるのでこっちは力を入れたつもりデス


音哉編
1


「だ、誰もいない……orz」

 

……どうも、宇佐見音哉です

今マヨヒガに居るのですが、誰も居ないんです。橙ちゃんまでも

 

「紫さんの家までの道も分からないし…ヤベ、詰んだか?」

 

いや、悩んでも仕方ない。取り敢えず歩き回ってみよう

(人里が在れば良いんだけど)

出来れば慧音がいるところが良いかな

 

 

 

その途中……

 

 

「あれ、魔理沙?」

 

自分の上空に箒に乗って気だるそうにしている魔理沙がいた

 

(ていうか落ちてきてるね、あれ)

 

刹那、音哉の視界が黒く染まった

 

 

が、ふと自分が呼吸出来ていない事に気付く

何となく判る、これは魔理沙が上に乗っかっている状態だと

 

なら尚更まずい、音哉はまだ『健全な中学生』だからだ

 

「〜〜!!む〜!!……む?」(魔理沙~!よけて~!……ん?)

 

 

(>_<)(←縞ぱん見えてる)

 

 

 

 

「うわぁぁああ!!」ぽいっ

「ぎゃっ!!」

 

音哉は『奏・蓮子・メリー』以外の女子に耐性がない

シスコンとか言わないであげて欲しい。単純に慣れただけだ(音哉談)

 

 

「いったいなー!何するんだぜ音哉!」

「魔理沙が落ちてきたからじゃないか!」

「私の下着見て喜んでたくせに!」

「ちげーよ!!」

 

 

(ちくしょー!ドロワにしてきたらよかったぜ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

それから1分後

 

「──で、なんであんなにフラフラしてたんだ?」

「腹へったから……」

(あれ?可愛い)

 

「ねえ魔理沙、幻想郷の通貨って俺達のと同じ?」

そう言って千円札を見せる。

 

「ん?同じだぜ。この間そうなった」

「じゃあ人里まで案内して。何か奢るから」

「本当か!?よっしゃ、箒に乗れ!直ぐにいくぜ!」

 

そして魔理沙の後ろに乗った瞬間

「いっけーー!」

Rocket start!!

 

 

振り落とされないように魔理沙に掴まっているのが精一杯の音哉には、風景を見てる余裕なんて無かった。

 

 

 

 

「さ、着いたんだぜ。……大丈夫か?」

「……大丈夫、ちょっと酔っただけ……」

 

人里の入口で女の子に介抱される事がこんなに恥ずかしいなんて…

 

 

 

 

「ありがとう魔理沙。助かったよ」

「私の方こそだぜ。しっかりした飯を食うのは久しぶりだったからな!」

 

……今まで何食べてたんだ。

 

「で?音哉はなんで里に?」

「何でって…俺だって一応人間だし、人里には来た方が良いでしょ」

「……それ、霊夢に聞かせてやりたいぜ…」

 

少なくとも、人に認知されておいた方が良いと思う

ここで暮らすことになるかもしれないし。

 

 

 

「そーだ音哉、私今から阿求のところ……あー、阿求ってのは「大丈夫、知ってる」…そうなのか?」

 

───稗田阿求。

幻想郷の歴史を昔から知る一人で、稗田家の九代目

『一度見たものを忘れない』的な能力だったはず……

 

ちなみに、音哉が一番好きなキャラだったりする。

 

 

 

 

歩き回る事三十分。

 

(普通に楽しかった)

 

以前幻想入りしたと言う人がやっているベーカリーのパンがかなり旨かった。

 

そして稗田家の前

 

「で…でかっ」

「だろ?かなり昔からある一族だからな」

 

マヨヒガ?八雲家?そんなものは比にならない位デカイ

 

「あ、こんにちは魔理沙さん!」

「ん?おー!久しぶり小鈴!」

 

魔理沙の元に来たのは、明るい赤毛を鈴付きの髪留めでツインテにしている本居小鈴

『どんな文字でも読める』的な能力の娘だったような…

 

「小鈴も阿求に用事なのか?」

「本を大量に……」

 

ここの家主、稗田阿求は記憶を持ったまま生まれ変わる。

そして、代々伝わる幻想郷縁起をその都度編纂している

現在の阿求は初代から数えて九代目なのだが、前世以前から友人の少なかった阿求にとって小鈴は掛け替えのない親友なのだ。

 

 

 

 

「おーい!あーきゅーうー!」←鈴

「えっ?───っあーーー!」←AQN

((あっ…))

 

家の人に通してもらった3人は、小鈴の大声で危険な空気の中にいた。

 

 

 

 

「……小鈴…おすわり」

「は、はひっ!!!」

「……私の代わりに"コレ"、書いてくれるの?」

 

そう言って見せてきたのは、墨汁により黒くなった幻想郷縁起。

 

「しかも今、霊夢さんのとこだったんだよ…?自分の代の博麗の巫女を書くのにどれだけ気を使うかわかってる?─言ってしまおうかn「ゴメンなさい!本当に!何でもしますから!」」

 

(あ、今"何でも"って……)

 

「……まあ良いよ。その代わり!"あの"パン、二十個買ってきてね。」

 

後で聞いた話なのだが、阿求の言う"あのパン"とは屋敷に来る前に寄ったベーカリーで作っているジャムパンの事らしい。

 

「それ、つまりはパシリ?」

「『何でも』って、言ったでしょ?」

「……私の…財布が…」

「阿求〜それ私も一個貰っていいか?」

 

待て魔理沙、多分ム…「いいですよ」…いいんかい

 

「さんきゅー!じゃ、いくぜ小鈴!」

「あああぁぁぁぁ………」

 

(行ってしまった…)

 

 

この部屋には、音哉と阿求の二人しかいない。

 

「──魔理沙って、何時もあんな感じなの?」

「私の知る限りでは……」

 

そうなのか……

 

「そういえば、自己紹介してなかったっけ。俺は宇佐見音哉。……阿求って、今何歳なの?俺より少し年下に見えるんだけど。」

 

「……え?ええと…今、13…です…」

 

(あれ?10年とちょっとってそのくらいなのか。)

 

同年代の男子と話す事自体が久しぶりなのだろう。多分、転生する前と後では記憶は持っていても、元々の性格が違うのだろう。

 

 

「………なんていうか、よく幻想郷縁起をずっと書いていられるね…」

 

「昔からですからね。」

 

胸を張って自慢げに話す阿求。

 

(かわいい…)

 

「さっき魔理沙から聞いたんだけどさ、阿求ってどの位の範囲まで記憶することができんの?」

 

「うーん、そうですね……でも、前世のことは少ししか覚えてないので…」

 

 

 

「あれ?そうなんだ。」

 

「はい今は殆ど覚えることが出来ますけど、それより前、前世のことは過去の幻想郷縁起と残された日記として思い出せる程度なんです。」

 

 

なるほど、俺の解釈とは違った訳か。




阿求可愛いよ阿求
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