朝────学校
「……zzz」
いい天気だ
現在二時間目、数学
そして今日は金曜日。普通の学生なら翌日が休日でテンションアゲアゲ(←死語)状態だ
そんな中、この学校に通う宇佐見音哉も翌日の事で頭が一杯だった
なぜなら、明日はまた幻想郷の阿求のところに行く予定だ
(明日は何を持っていこうかな…)
そんなことを考えながら机に伏せていたら、良い天気ということもあり眠ってしまっていた
「──音哉」
……誰かが呼んでいる。なんだよ、俺の睡眠を妨げるなよ。
──この声は……アキか
「おい、起きろ音哉。当てられてんぞ?」
「!?──どこ!?」
「ぷっ………嘘だよ。ほら、授業終わったぞ?」
「なんだよ………」
よく考えてみよう。そもそもアキは同じクラスではない
ではついでに、同じ日に産まれた我が双子の片割れ、奏の様子を見てみよう──
「〜〜〜…………エヘヘ…フランチャーン……」
……………
合掌。
とはいかない
「起きて奏…」
「ん…止めてよ〜咲夜さ……zzz」
なんだその寝言?
最近紅魔館のことしか話さないけど、奏は幻想郷の中でも紅魔館にしか行ってないのか?
「とはいえ、俺も人里しか行ってないんだけど……」
───────────────
「文化祭?」
担任教師はそう言った
(あぁ…もうそんな季節なんだ……)
中学生最後の秋。三年生が部活動を引退し、後輩たちが忙しくなっているところだ。音哉達三年生は高校受験に向けて勉強しなければならない。──結局のところ、皆忙しい季節だ
「そ、もうそんな時期なんだよ。そこでよ、皆には──」
「出し物を決めてくれ、ってね」
「Exactly. ……という訳で、そいつの言った通り皆で決めてね。私は寝てるから」
「「「おい教師」」」
「ふふふ…じゃ、頑張ってね〜」
はたから見れば美人教師である音哉達の担任教師。しかし、彼女には問題がある。
「まったく……あの担任のサボり癖なんとかしないとな………」
───そう、サボりが酷い
ホームルームでの話し合い=睡眠
こんな残念教師がいていいのだろうか。しかしサボらなけれぱ多分最高の教師なのかもしれない
頭が良い(教師だから)
皆に好かれる(面白いから)
美人(←ここ重要)
「音哉?どうしたの、大丈夫?」
「うん?……なんだ奏か」
「なんだとは失礼な。…で、何したいか考えてる?」
え?
あー文化祭だっけか?
別に何もやりたいことがないなー……
───いいや。決まるまで寝てよう……
────────────────
「クレープ?」
「そ、おしゃれでしょ?」
奏の意見で、クレープに決まったらしい。コストの高さは……生徒会から出るらしいから目を瞑っておこう
「それでね〜その時音哉には副業をしてもらうことになったんだけど」
「………はい?副業?」
(まあ、なんとなく分かるんだけどさ……)
「『今秋もやるよ!宇佐見音哉の似顔絵』なんだけど」
「…………やっぱりね」
このネーミングセンスの無さ
──実はこの企画、毎年文化祭でやっている。しかも俺だけ駆り出される始末
音哉達の中学は生徒数がそこまで多くない。しかし伝統校であるが故に客がかなり多い。しかも、近くに女子高があることによって……お察し
さて、何故俺か?
………ご明察。そう、俺が"描くのが得意"だからだ
しかもこれだけで出店に対抗できるくらい稼ぐことができる。何故だ
5時間目、体育
「ほっ」パスッ
「ナイストス。おりゃ!」バチッ!
バレーボール
クラス内、Cチーム対Aチーム
点差は7点。Cチームマッチポイント。Cチーム奏サービス
「てゐっ!」
奏の放ったフローターサーブを相手のリベロが取り損ねて試合終了
「あのさ……同じチームで言うのなんだけどさ、あんたらは強すぎない?」
「へ?なんで?」
「……いやいや奏。いい?音哉セッター、奏スパイクのコンビネーションが完璧すぎるのよ」
「そう?まあ双子だからね」
奏はかなり運動が得意、音哉は平均的。しかしこの二人が組むとチームが動きやすくなる。理由は簡単、役割が決まっているからだ
「あんたらが入ったチーム負けたこと無いんじゃない?」
「そうかなぁ?」
ありませんでした
6時間目、自習
「「……zzz」」
「なんで二人共寝てるの〜……」
「先生が言えたことか?それ」
放課後
「今日は大学行くのか?」
校門付近、別クラスであるアキと合流
「今日は行かないよ。ちなみにここからは俺と奏は別行動」
「音哉はTSU○AYAに、私はダ○ソーに行くんだよ」
「ふーん……じゃあ音哉に付いてくか」
「おっけー」
少年少女移動中……
「───ところでさ、お前が留学するって話はどうなったんだ?」
「あぁ、あれのこと?無くなったんじゃない?」
「じゃない?って……」
「まあ気にしない気にしない」
TSUT○YA
「──で、何探してるんだ?」
「色々と………別に指定はないかな」
「ふーん………」
「じゃね」
「おう」
こうして、1日は終わった
紅葉は後にストーリーに絡んできます(大嘘)