稗田日記   作:パフロロ

3 / 21
近所の子供達がでっかい声で妖怪体操第一を歌っていた

カワイイ


第3話

「あら、知っているのね。──そうよ、私が八雲紫」

 

 

夢から覚めたら目の前に妖怪賢者がいた話

 

 

 

 

「幻想郷って……音哉がハマってるゲームの?」

「なんで蓮姉が知ってるのさ」

「…………あ、え~~っと…。」

 

───なるほど。

俺の部屋から東方シリーズ持っていってたのは蓮姉だったのか

 

今無いのは風神録か…

 

「蓮姉、後でO☆HA☆NA☆SHIね」

「ごめん!!それだけはやめて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あのー、いいかしら?」

「ああすいません、どうぞ」

 

一つ咳をしてから、ソファに座り話し始める

 

 

「───私が来た幻想郷は、"ゲーム"じゃないわ。"本物"よ。」

 

「………なんで私たちのところに?」

 

 

待っていたとばかりに蓮子の質問に答える姿勢をみせる紫。口元を扇子で隠してはいるが、その下は笑っているのかもしれない。

 

 

「───貴女なら"解る"んじゃないのかしら?」

 

 

「………………」

 

 

蓮子はもう、察していた。

自分達の持つ特異的な能力。他の人とは根本的に違う能力

 

 

「…………それで私達を連れていこうと?」

 

 

 

「違うわよ。……まあ、招待するという点は合っているかしらね。それに、貴女達大学生以外よ」

 

 

 

 

……………………は?

 

 

 

え、俺たちだけ?

 

 

 

 

「妖怪とか神とかいう存在はね、人からの想像の産物なのよ。つまり、人から信じられていなければ形を成せないの。」

 

「それがなぜ理由に………?」

 

 

「私は今まで貴方達の事をずっと見てきたのよ?気付いていたかしら?」

 

 

全員が考え込んでしまう。───考えても思い当たる節が無いが…

 

 

「はあ……貴方達が小さい頃、ウチの式の式が一緒に遊んでいたのに。人間の味わう時は早いわねぇ……」

 

 

 

 

 

────ん?

 

 

今凄く重要な事言わなかったか?

 

 

 

 

「ま、記憶に無いのならばそれでもいいでしょう。」

 

「いやいや良くないわよ!?」

「式の式……俺達の小さい頃…………」

 

 

目を閉じ記憶を探る。

 

音哉は記憶力が人一倍良いため、昔からあった事は大抵覚えている。

 

(駄目だ………記憶が抜けてる…)

 

「………思い出せない」

 

「別に無理して思い出さなくてもいいのよ。どうせ藍が記憶消去かなんかの術をかけたのでしょうから。」

 

 

藍?

「それって紫さんの……?」

 

少し驚いた顔をしていた紫だったが、すぐ無表情に戻る。

 

 

「驚いたわね。──まあでも、私達の事を知っているという点では、分かっても当然……かしらね。」

 

 

ということは、"式の式"は『橙』のことか

 

本当に記憶にない………

 

 

 

「驚いたわよ、あのゲーム……"東方"だったかしら?なぜか私達の事がほぼ正確に描かれているのだから。登場人物に至っては一人も間違っていなかった。──あれを作った人間は別の世界で、別の世界の私達と知り合ってでもいたのかしらねぇ?」

 

 

 

…………触れないでおこう。

 

 

 

 

 

「今日、一人居ない子がいるでしょう?」

 

奏の事か?

ああそういえば……忘れてた

 

 

「……忘れてたのね、その顔。その子、連れていらっしゃい。明日まとめて説明するわ」

 

 

奏を明日連れてくるという事を音哉に伝えた。

その後、紫は来た時のスキマに入っていった。

 

『明日の放課後、楽しみにしていなさい♪』

という言葉を残して───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───で、それを信じろと?」

 

家で今日あった事を奏に話した

本人も東方が好きなので最初は簡単にのってくれたが・・・・

 

 

「私達が不思議な力を持ってるからと言ってそう簡単に誘うかなぁ?」

 

 

奏のいう《不思議な力》というのは、まあ普通の人から見たらオカルトな話には違いない。

 

音哉は《記憶処理能力》

奏は《念力》

蓮子は《星と月を見て色々解る》

 

蓮子のは色々と言っても場所と時間くらいだ。それでも十分凄いが…

 

音哉は自分の力を「慣れじゃない?」で済ませてしまう。

とはいえ、頭の中にイメージ(形)として記憶している音哉の処理能力は人間の能力を超えている。

 

数年前までは『サヴァン症候群』ではないかとも言われていたが、今はそんなことはない。身体には何も異常がなく、今までを生きているからだ。

 

それに加えて、蓮子とメリーは視覚共有などというオカルトじみた能力が使える。

 

 

一方、奏の能力はズバ抜けて非科学的だ。

 

《念力》

手を使わずにモノが動かせる。

 

まさに超能力。羨ましい、妬ましい。パルパル

 

 

 

 

 

「で、どうする。行く?」

「明日八雲紫に会ってみないと判らない。いや、行きたいんだけどさ……お母さん達はどうするの?」

 

 

───そうだ。俺達が幻想郷に行けば父さん達はどうなる?

 

 

 

 

「ね?今は決めきれないでしょ?」

「そう……だね。」

 

 

 

「ゆっくり考えよう。私だって行きたいんだから、明日話を聞いてお父さん達に話したって遅くないはず」

 

 

 




短いな…………
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。