──紅魔館──
………のフランの部屋
(おはよーございます!可愛いフランちゃんの寝顔を撮りつつ、ドッキリを仕掛けようのコーナーです!!)
「……あの奏?なんで私も連れてこられてるのよ」
奏達は今、紅魔館の主レミリア・スカーレットとメイドの十六夜咲夜と共にフランの部屋の前にいる。
彼女達の種族は吸血鬼。悪魔ではあるが、血が吸えるからだ。その為夜行性であるはずなのだが、幻想郷での生活をしているうちに普通の人間と同じような生活になってしまっている。
───では何故、フランの部屋なのか?
(……流石に地下での生活が長かったとはいえ、起きてはいると思うのだけれど…)
「奏、本当にやるつもりなのかしら?変に起こしたら後が怖いのだけど……」
咲夜が懸念するのには訳がある。
フランの特性上、怒らせると危険すぎるからである。
「大丈夫!起きてたらモーニングコール(?)で済ませればいいし、何より(大体)完璧な作戦を(音哉と)建ててきたからね!」
「………お嬢様?私逃げて宜しいでしょうか…?」
「──で、今回のプランがこれね」
「聞いてない!!(泣)」
レミリアが見ているのは、ある一枚の紙。
『フランちゃんドッキリめにゅ〜
1、私のスマホでただひたすら撮る
2、咲夜さんが時間を止めて一旦部屋から出る
3、レミリア&私の二人でフランを起こし、「レミリアが狂って今暴れている。手に負えないから助けて」みたいなことを言う
4、外出てレミリアと戦闘する
5、レミリアが襲い掛かりつつネタバレ』
「……ふんす!」(ドヤァ
「「 」」
「後で撮ったのあげるから、色んな所に飾ったらいいよ!ね。どう?アルバムなんかに?」
アルバムか…フランもやっと私達と普通に暮らし始めたから、その記録を残すのも良いかもしれないわね………って、ちっがーう!!
「私は犠牲か!犠牲なのか!?私と戦うとなったらフランは本気になる!そんなの私自身嫌よ!!」
「ふふっ、いいわね」
「ちょっ…咲夜ぁぁ~!!?」
「ふっふっふ……じゃあ決定!」
そして
「お、起こすよ」(´ε`;)ムー
「ちょ、ちょっと待って!何してるのよ!?」
「お姫様を起こすのはやっぱキスでしょ?(キメッ)…それとも咲夜さん、
やる?」
「やらないわよ!!」
「シっ!声大きい」
さて、手順通りにいけば完璧のはず!
───いざ!
フランside
「─────。───!」
「──────。」
何だろ?外に誰かいる……咲夜ではないだろうし……妖精メイド達かな?今日は別に遊ぶ予定とかないし、まだ寝ていよう…
そう思った瞬間
「フーラーンーちゃーん!!」
「うわあぁぁぁ!!!」
吃驚した。目の前には奏の顔がある
「やっと起きた!フランちゃん、レミリアを止めて!!」
起こされた事は置いておこう
咲夜から伝えられたのは、紅魔館の主である自分の姉が暴れているという事。
「──え、何?お姉さまが?うーん……魔理沙か霊夢に頼めば良いのに」
でもお姉様って暴れると危険すぎるから私に頼んで正解…なのかなぁ
というより、私寝起きなんだけれど……せめて着替えてからでいいかなぁ
「──ん?」
気付いたら何時もの服になっている。
成程……
(さすが咲夜!) グッ!
(勿論ですとも!)グッ!
うーん、咲夜は普通だ…
パチュリーと喧嘩でもしたのかな?
……ほんと、なんで暴れているんだろう?
外に出る────いた
あれ?周りが紅い……
うーん違うな…これはあの時の霧か
成程、太陽を隠してって事は余程暴れたいんだね。
あ、しかも最初からグングニルを出した状態からなんだ。
……て事は本気なんだね
何でかは知らないけど。
「──あらフラン。起きてきたのね」
手にはグングニルを持っている。まるで私が来るのを待っていたかのように。
「……ねぇ、何してるのさ?」
出来れば戦いたくない。
──いや、本当は戦いたいのだけれど、寝起きだし、お腹減ってるし。
「見て判らないってことは、まだ寝ぼけているようね?………そんな貴女の目を覚ましてあげよう。紅魔館の主として…久々に良い戦いが出来そうだ───。さあフラン!
私に、ついて来れるかな?」
"付いてこれるか"って…私と闘って勝つつもり?
───いいヨ…なラ、ワたしモ"本気"デ闘ッてアゲる───
「フフっ……」
体の奥から、もう一人の私が、敵(レミリア)に対しての破壊衝動を抑えられなくなっている
(吸血鬼の回復力は翼をも直ぐに修復出来る…)
以前、霊夢と戦った時に知った事らしい。
霊夢の夢想封印を直にくらったのにすぐ回復した。しかし直ぐに飛べるようにまで再生していたらしいから多分そうなんだろう。
(──なら、全力でも大丈夫だよね…?)
自分の中の狂気は、もう殆どコントロール出来る。狂気が居なければ、『最恐』の"私"にはなれない。
これができるのは……大変なのよ?
「───アソボウヨ……コワれなイデね…?」
フランsideend
「んんん〜?」
私は首を傾げる
……あれ、おかしくない?なんで二人とも本気の弾幕勝負してるの?
レミリアもなんでグングニル出してるの?
「多分、二人共身体を動かしたかったんでしょうね」
咲夜の冷静な分析……じゃない!!
なんでそんな冷静なのさ!?
「さすがに私はあの空間に私は入れないわよ。──はいどうぞ」
そう言って差し出される紅茶
一口飲む、美味しい
多分過去飲んだ中で一番……いや、メリーが一番だとして…でも同等なくらい美味しい。
……ところで、咲夜さんはあの空間に入れる人間でしょう?
「最後までみましょ?私の主とその妹、種族"最強"と"最凶"である吸血鬼姉妹の全力の"遊び"を」
────
───────
「ん?チルノちゃん、なんか聴こえなかった?」
「えー?分かんなーい」
───湖
大妖精は、姿が元に戻った(奏編1話参照)チルノが遊んでいるのを木の上から見ていた。
(気のせいかな…?)