では、続きをどうぞ。
シャンクス達がフーシャ村を出発してからしばらく経った。
それと入れ違う形でルフィの祖父であるガープがフーシャ村へ訪れた。
シャンクス達がフーシャ村を発った事を伝えると「そうか」と短く答えた。
今回、彼が来たのはシャンクスに会う為ではない。
ルフィに会う為だ。
ただそれも、良い意味ではない。
ルフィを連れてコルボ山というところまでやってきたのだ。
「ルフィ、お前をわしの知人に預かって貰う」
そう告げると有無を言わさずにルフィはダダンと言う山賊のところまで連れて来られた。
ダダンは女性ながら大柄である。
一目で力は何倍もある大人だという印象が植え付けられる。
そしてもう1人。
ボサボサな黒髪にそばかすが特徴的な、ルフィとそう年齢の変わらない少年も居た。
その少年の名はエースと言う。
これからダダンとその手下、それとエースとでの共同生活を行う事となる。
エースとは紆余曲折あるが打ち解け、後にサボという少年とも出会う事となる。
3人は盃を交わして義兄弟となる。
切っても切れない縁を築き、これから3人の物語が始まる――――のかもしれない。
ルフィがエースと出会ってから更に年月が経過した頃。
彼らの住むドーン島から遠く離れたココヤシ村という場所にて。
「はあ、はあ!! 急がなきゃ!! 急がなきゃ!!」
オレンジ髪の色の少女――――ナミは駆けていた。
息を切らし、血相を変えて慣れ親しんだ村を疾駆する。
「待って、ナミ!!」
水色の短髪、少し色黒なナミと変わらない少女――――姉のノジコが後を追う。
血の繋がりは無いが、確かな絆がある仲の良い姉妹だ。
その2人の育ての親、ベルメールが窮地に立たされている。
それ故に彼女に会うべく、心臓がバクバクと鳴る。
肺がはち切れそうだ。
それでも駆ける足を止められない。
この平和な村を侵略するとばかりに海賊が突如として攻め込んできた。
しかも、ただの海賊ではない。
〝魚人海賊団〟と呼ばれる海賊だ。
魚人とは字面の通りだ。
詳しく言うなれば魚の特性を“上半身に受け継いだ”人間というのが分かりやすい。
人間から進化したと言っても過言ではなく、筋力も人間の10倍はあるとされる。
明らかに人間よりも力のある存在が自分達の村を侵略に来たのだ。
彼らは村の住人に金を要求した。
金額も大人1人10万、子ども1人5万という額を要求してくる。
払えなければその場で殺されてしまう。
残酷な要求を、しかし村人には逆らう術を持たなかった。
それだけ純粋な力の差があり、力で敵わない。
頼みの綱の近辺の海軍も、ここへ来る前に魚人海賊団が潰してしまったようだ。
そして今、村から少し離れた位置にあるベルメールと自分達の住む家に魚人海賊団が攻め入ろうとしている。
ナミとノジコはたまたま村に来ており、ゲンゾウという男性のおかげで森に姿を隠してやり過ごせた。
だが、この事実を知らないベルメールの為に急ぐ。
魚人達も今しがた来たばかりだ。
裏道の通り方は分からない。
故に、ナミとノジコは見付からずに彼女等の家に到着できた。
「もう少し!!」
ベルメールの作ったみかん畑を突っ切る。
普段ならそんな事をすれば雷が落ちるのでやらないが、今は緊急事態なのでルールを破ってでも一刻も早く育ての親の下へ駆け付けたかった。
みかん畑を抜け、愛すべき母親の姿を見付け――――
「えッ!?」
ナミは驚きに目を見開く。
ベルメールは血を流して地に伏せていた。
更には魚人に左肩を踏み付けられ、身動きの取れない状態だ。
見れば右足も血まみれである。
元海兵で、ベルメールの強さはナミもノジコも、ココヤシ村の住人は知るところだ。
それでも敵わない――――魚人という種族が如何に規格外の強さを有するのかが一見して把握できてしまう。
「バカモン!! ベルメール!!
つまらん正義感で命を無駄にするな!!」
叫びながら乱入してくるのは先程までナミ達を匿ってくれたゲンゾウ――――ゲンさんの愛称で呼ばれる男だ。
ナミとノジコを追ってきたのだろう。
他には村の医者と村人が来ていた。
2人は魚人達に存在を気付かれていない。
その間にココヤシ村から逃がす算段のようだ。
ナミは納得しなかった。
だが、ノジコは頷く。
確かにベルメールの家にナミとノジコ、そしてベルメール含めて20万も金はない。
頭では理解している。
けれど、感情とは別なのだ。
そうこうしている間に魚人達がベルメールから金を受け取っていた。
ちょうど大人1人分の金は用意してあったそうだ。
恐らくは彼女のへそくりだろう。
「これでベルメールさんは助かるんだ。行こう、ナミ」
そう、ベルメールは助かる。
ココヤシ村を離れる事になっても、ベルメールが生きてさえくれていれば――――
「それは私の娘達の分。私の分は足りないわ」
瞬間、ナミとノジコは驚き、ゲンさんは「ベルメール!!」と叱咤する。
恐らくはリーダーだろう鮫のような特徴的なギザギザしている長い鼻を持つ魚人は足を止めてベルメールを振り返る。
「子どもが居るのか?」
「ええ」
穏やかにベルメールは答える。
それを見たゲンさん、そして医者は彼女の名を呼んで叱咤するも、ベルメールは「ごめんね」と謝罪の言葉を口にする。
「家族が居ないなんて言えないや。
例え命を落としても、口先だけでも親になりたい」
ポケットから煙草を取り出して火を付ける。
この状況で堂々と一服するも、彼女の瞳からは涙が流れている。
そして、こう続けた。
「だって、あいつら……私の子でしょ?」
例え血が繋がっていなくても、大切な娘達である事に変わりないのだから。
「「ベルメールさん!!」」
その一言を聞いたナミとノジコは堪らずに母親の下へ駆け出す。
2人の登場に驚くも、優しく2人を抱き締める。
その後、まるで2人と最後に言葉を交わすかのようにベルメールはこれまでお金で不自由をさせた事などを謝り始める。
違う、違う、ただ単純に生きていて欲しいのだ。
ナミもノジコも
反対にベルメールは
「こいつらはてめェの娘達だな?」
「ええ、そうよ」
リーダー格の魚人に問われ、ベルメールは素直に頷く。
けれど、それは彼女に「死」が訪れる事を同時に意味している。
ナミもノジコも「死んではダメだ!!」と叫ぶ。
「ベルメールを助けろ!!
戦闘だァッ!!」
ベルメールを助けたいのは村の住人も同じだ。
しかし、魚人達の力は圧倒的だ。
元海兵のベルメールが敵わない相手に、ただの村人が勝てる道理はない。
成す術もなく、蹂躙される。
殺しはするなとリーダー格からの指示で、殺されはしないものの手傷を負わされる。
ゲンさん等は顔に切り傷を受けてしまう。
頭だけではない、身体の芯から理解させられる――――力の差というものを。
「さて、金を払えないなら死んで貰うしかないな」
純粋な力で敵わないのを知りながらあえて銃をベルメールに突き付ける。
ナミとノジコを放すと、痛む足を根性で我慢しながら立ち上がる。
(どうしよう!! どうしたら!!)
ナミは必死に考える。
このままでは数秒と掛からずにベルメールは殺されてしまう。
そんなのは嫌だ。
けれど、ベルメールが敵わない相手に子どもの自分が勝てる訳が無い。
何ともならない状況。
自分の胸を掴む。
服の内側に祭りの時に貰ったオレンジ色の指輪の玩具をペンダントにして首から下げている。
考え込み、無意識にあの時のゴム人間となった少年に助けを求めて――
『どうにか出来ないか誰かに聞くのが一番だろ?』
瞬間、少年の言葉を思い出す。
どうにもならない状況となった時、彼に問い掛けた際に返ってきた回答だった。
「くだらねェ愛に死ね」
「待って!!」
ベルメールに降り掛かろうとする死の直前、ナミは大声を張り上げた。
自分でも驚く程、そして戦闘をしていた全員の視線を集める程だ。
まさか、子どもがこの土壇場で大声を出すとは思わなかったからだろう。
村人を始め、魚人の面々でさえナミが次に発する言葉に耳を傾けていた。
「おれに何か用か? 娘?」
ギロッ!! 鋭い視線をぶつけられる。
それに怯みそうになるが、ナミは指輪を服の上から掴んでベルメールよりも前、魚人の前に立つ。
指輪から、少年から、勇気をほんの少しだけ貰う。
「わ、私の名前はナミ。
娘って呼ぶよりは、呼びやすいと思う、の。
あなたの名前も、聞かせて欲しい」
自分でも何を言っているのか分からなった。
一瞬、魚人の方がポカンとする。
しかし、ナミがいきなり自己紹介を始めた事がおかしかったのか笑い出す。
「いや失敬。これからこの村を支配しようってんのに名前を知らないのもおかしな話だな。
おれはアーロンってんだ。よろしくなナミ」
意外と言って良いのだろうか、アーロンはナミの自己紹介に乗ってきた。
だが、これでベルメールから意識を逸らす事はできない。
だから、続けざまに言葉を続ける。
「ベルメールさんを、村の人を殺さないでくれる方法は何かない?」
「シャーハッハッ!! 面白い事を言うな!!
だが、残念。金が払えなければ意味が無いんだ。
むしろ、金で解決できる分だけマシだと思うんだな」
取り付く島もない――否。
『別の誰かに聞くのが一番だろ? それで何か自分に出来る事が見付かるかもしれねェしな』
この場ではアーロンが一番偉い。
けれど、他にも魚人は居る。
「本当に?
お金を払えない代わりに働いたりとかで、見逃して貰えたりしない?」
「確かに、金に代わる〝取柄〟でもあれば話は変わるかもしれないぞアーロンさん」
ナミは後ろに居る魚人に声を掛ける。
しかし、答えは自分達の住む家の中から声がした。
「この家にこんなに海図があったぜ」
「ほう。これは随分と正確な海図だ。
これを描ける人材は貴重だぞ」
六本の腕を持つタコの魚人が、六つの手全てで持った海図をアーロンに見せる。
海図を見たアーロンは感心していた。
それ程までに正確なものであった事に。
そしてナミも見逃さなかった。
アーロンが"自分の描いた海図に興味を示した事実"に。
「その海図は私が書いたの!!」
間髪入れず、ナミがその事を告げる。
嫌な予感がすると、ベルメールやノジコも彼女の名前を呼ぶが振り返らない。
真っ直ぐ、この場の一番の支配者であるアーロンを見据えて居た。
またアーロンもナミの一言に関心を向けていた。
「海図にさっき言っていた名前が書いてある。
なるほど、適当に言っている訳でも無さそうだ。
その若さで恐れ入る才能だ」
「私の才能って、そんなに珍しい?」
「…………ああ、そうだな。
世界中を探してもそうはいない」
「なら、さ。取引しない?」
「聞こう」
既にアーロンはナミの提案の内容に気付いている。
それはベルメールとノジコも同様だ。
「私があなた達の測量士をやる。
その代わり、ベルメールさんの分のお金を、これから村人からお金を取るのを止めて欲しいの」
「なるほど、悪くない提案だ。
だが、力づくでお前を連れていく事も出来るんだぞ?」
「その場合、お金は多分取れなくなっちゃうよ?
ベルメールさんの時だけでこんなに村の人が来たんだから」
「確かにな。金づるが居なくなるのは困る」
アーロンもしばらく考える。
見せしめにする選択肢は確かにある。
だが、ここで無理をしてナミが自暴自棄を起こすのは一番の損失だ。
正直、彼女の存在はまさしく棚から牡丹餅の状態だ。
代わりの拾い物、しかも珍しい才能の持ち主であればお釣りが来る位だろう。
「良いぜ。だが、金は払わせる」
「なら、足りない分は私が多く海図を描くから見逃して」
「良かろう。
交渉成立だ」
ナミの提案をアーロンは受け入れる。
結果的にココヤシ村、ひいてはベルメールもナミに救われる形となった。
「じゃあ、早速仕事をして貰おうか」
「待って。それなら、少しだけ話をさせて」
「あまり時間を掛けるなよ」
下手に反対しても、ベルメール達が良しとしないと判断した。
あえてナミに話をさせ、この場を収める腹積もりだ。
「ナミ!! どうしてこんな無茶をするの!!」
「勝手をしてごめんなさい」
ベルメールは涙ぐみながら、ナミの行動を叱咤する。
だが、これで助けられたのも事実なのだ。
「でも、ベルメールさんを、皆を助けられる方法があるなら…………黙ってる方が無理だよ」
「全く!! 子は親に似るとは言うが、まさにこの事だな。
無茶をしよってからに!!」
魚人達も住民への手出しを止める。
ゲンさんはナミ達に近付き、言葉を叩き付ける。
しかし、彼の表情は泣きそうになっていた。
彼は帽子を被り直し、先程の戦闘で落とした帽子に突き刺してあった風車を付け直す。
何故帽子に風車を付け始めたのか分からないが、ナミにとっては風車はゲンさんのトレードマークみたいなものだ。
「しかし、その無茶で命を救われた。ありがとう、ナミ。
それとすまない。お前に助けられるしか出来ない不甲斐無い大人で」
「良いのゲンさん。
ベルメールさんと同じ位に私とノジコを大切に育ててくれたココヤシ村が大好きだから。
だから、今度は私が恩返しする番だよ」
ナミの心にも不安はある。
けれど、せっかく掴み取れた好機だ。
皆を助けられる手段があるのならみっともなくて構わないから縋らせて貰う。
「ナミ…………」
「ごめんねノジコ。勝手に決めて」
今にも不安で泣き出してしまいそうなノジコをナミは抱き締める。
彼女もナミの行動を頭で理解していても、心は納得出来ていなかった。
「行かないで、ナミ。あいつらの所に行っても無事でいられるかどうか分からないんだよ?」
「私は大丈夫。海図を描かせたいだろうし、すぐにどうこうはしないよ。
それより、村を解放する方法を考えないとね」
「ナミは、強くなったんだね」
どちらが姉なのか分からなくなる。
それでも、ナミの想いを汲み取れるノジコの方が姉と言われるとしっくり来るものがある。
「どっちも強いよ。私の自慢の娘達なんだもの」
その2人を抱き締めるのはベルメールだ。
涙を流し、けれど表情は笑っている。
「ノジコは偉いよ、ちゃんとナミの事を想ってくれているんだから」
「ベルメールさん……」
「もちろんナミも凄いぞ。やっぱりあのゴムの少年のおかげかな?」
「そ、そんな事は…………無い事も、無い。本当!! ほんの少しだけね!!」
ナミの変化はきっとゴムの少年のおかげだ。
ノジコもその変化に引っ張られ、良い方向へ進んでくれている。
「ナミ、負けるんじゃないよ。私も出来る限りはするから」
「うん、でも……」
「命を投げ出すような事だけはしないでね」
ベルメールも出来る限りはしたいと告げるも、ナミとノジコに無茶だけはしないでくれと嘆願される。
「娘達に見透かされてるようでは、まだまだ不良娘は卒業できそうにないな」
「うっさいよゲンさん」
ベルメールが意外な呼び方をされているなとナミとノジコは初めて知る。
こんな状況だというのに、思わず笑ってしまう。
「ノジコ!! ナミ!! 大好きだよ!!
だから、また皆で笑って暮らそう!!」
「うん!! その日が来るまで!!」
「絶対に!! 負けない!!」
家族3人の誓い。
それはこの逆境を乗り越える為に鼓舞する言葉。
ナミだけに負担は背負わせない。
その為にやれる事をやる。
「それじゃあ、行ってくるね」
「気を付けるんだよ」
「無理はしないでね」
「うん」
言って、ナミは家族に背を向ける。
これは別れではない、これは犠牲ではない。
家族が笑顔で過ごす為に、大好きなココヤシ村が平穏を取り戻せるように、戦いへ赴く。
(何でだろう。不安だけど、不安じゃない)
変なの――――と、自分の考えにツッコミを入れる。
理由は何となく分かった気もする。
ただ、その理由は明らかに希望的観測に過ぎないのだ。
(何で“あいつ”の顔が思い浮かぶのかな?)
思い浮かべるのはゴム人間となった少年だ。
先程、ベルメールに言われたからだろうか?
(あの時に会っただけの男の子に何を期待してるんだか。
勇気を貰えたのは確かだけど)
あの祭りの日に会っただけの少年に何を期待するのかと、自分でも思ってしまう。
また会える気がしたが、未だ会えずにいるのに。
海賊になりたいと、変わった事を言う少年だ。
しかし、勇気を貰えたのは確かなので助けてくれた事には感謝している。
(巻き込まずに済むのなら、それで済ませる)
だって、これはナミの、ココヤシ村の戦いだから。
近くの海軍も助けにならないなら自分達が、特に自分が戦うしか無い。
(行こう!!)
決して下を向くな。
戦うつもりなら前を向け。
1人でも戦う覚悟を決めろ。
だが、忘れるな。
これは決して、孤独な戦いではない事を。
場所はフーシャ村へと戻る。
しかし、時はシャンクスから麦わら帽子を預かり、エースとサボとの出会ってから10年の時を経ている。
エースとサボという少年も将来は海賊になる事を誓いあった。
しかし、サボは10年程前に突如として海賊として海に出たところを通り掛かった船に砲撃されて行方知れずとなる。
彼は見付からず、もうこの世には居ないのかもしれない。
彼の死をエースと共に乗り越え、海賊になる為に身体を鍛え上げる。
そして、エースは3年前に海賊になって海へ出た。
今年、3番手としてルフィは海へ出る。
「じゃあな。ダダン」
「ふん!! 勝手に海賊になりやがって」
「おれ山賊は嫌いだけど、ダダン達は好きだぞ」
「ちくしょーッ!! 勝手に行って来いやーッ!!」
ダダンとも打ち解け、ルフィは真正面から好意を伝える。
彼女も何処から出したか、ハンカチで目から止めどなく出る涙を拭う。
そして、現在。
フーシャ村の港からルフィは樽等の荷物を乗せた小さな船を出す。
港では村人から見送られる。
マキノは何処か寂しそうで、村長は「村の恥晒しめ!!」と言っている。
「いやー、船出日和だなー」
そんな事を言いながら、ルフィを乗せた小船は進んでいく。
しかし、忘れてはならない。
フーシャ村の近くの海には近海のヌシが居るのだ。
かつて、山賊を呑み込み、シャンクスの左腕を千切った近海のヌシがルフィの小船の近くに現れる。
「出たな近海のヌシ。相手が悪かったな」
しかし、ルフィは落ち着いていた。
幼少期、ルフィは近海のヌシには決して勝てなかった。
だが、今は違う。
今なら近海のヌシにも勝てる。
ルフィはこの10年で鍛えたのだから。
「〝ゴムゴムの
ズドォォォォォッ!!!!
ルフィの拳が勢い良く伸ばされ、近海のヌシの顔面を殴り飛ばす。
たった一撃――――決して敵わなかった敵を拳1つで沈めてしまった。
「さて、まずは仲間集めだ。
それに海賊旗」
ルフィは腕をぐるぐると回しながら目下の目標を設定する。
何のための目標設定か?
幼少期の頃から彼の〝夢〟は変わっていない。
「よっしゃ、いくぞ!!」
両腕を上げ、宣言する。
まだ見ぬ仲間、まだ見ぬ強敵、そして先に海賊となった兄へと向けた宣言だ。
「海賊王に、おれはなる!!!!」
如何でしたでしょうか?
前回と対比したサブタイとなっています。
ルフィの方は原作通りなので、殆ど文章でカットしました。
すまねぇ、エースとサボ。
この回書いてると、不思議と涙で画面が見えなくなるから書けなかったんだ。
ダダンは地味にお気に入りのキャラなので台詞を入れました。
原作との相違点は分かりやすいですね
・ベルメールさん生存。
・ナミがアーロンと取引する。
の二本ですね。
ルフィとの出会いがナミの心を強くしました。
結果、ベルメールを助け、ココヤシ村を助け、アーロンに取引を持ち掛けました。
アーロンって悪逆非道な行為に目が行きがちですが、意外と人の話に耳を傾けるところがあるなとも感じました。
特に自分に利益が生じるなら。
なのでナミの話に耳を傾けています。
原作ではベルメールと喧嘩した際にアーロンが来ましたが、この作品では喧嘩はしてません。
ノジコとゲンさんの所へ遊びに来てました。
喧嘩が起きないのもルフィの影響です。
ルフィ自身の知らないところで大きく物語を変えてしまいました。
とんでもねえ奴だ。
さすがは解放の戦…………ゲフンゲフン。
さて、かなり話数を使いましたがいよいよ東の海編へ突入していこうと思います。
基本的にルフィを中心とした話の展開にするので、ゾロやサンジの戦闘シーンは省かれる事が多いと思います。
原作展開をそのまま書いていてもダレてしまいますし、私自身も書きたい話はたくさんあるので「なるべく」サクサク展開にしたいので。
サラッと流したり、可能ならキャラ視点の一人称で書いてみたり、ちょっと試したい事も多いのでお付き合い下さい。
さっさとナミだけじゃなくてロビンやビビも出したいですね。
それに歌姫を目指してるルフィの幼馴染みもさっさと再登場させたいのでね。
こちらの事情で次回は遅くなると思います。
いつぞやもこんな事を言った気もしますが、一週間以上掛かるのは間違い無いと思います。
なるべく頑張りますので応援して下さい(またがめついなこの作者は)
では、また次回に。