元飼い猫と元飼い主の青春ラブコメは間違っていない。 作:晃斗
UA一万達成記念で、原作時期の二人のいちゃいちゃ。
という名目で、早く人間に戻ったゆきのんとのラブコメを書きたいという欲の発散をしたいが為に書く。
先に本編を出しているので読んでない人はそちらもどうぞ。
ニ連投
少し先の雪乃と八幡
この話は、桜が殆ど散り緑が豊かになり始める頃の、何気ない二人の日常の一幕
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今は放課後、世間一般の中高生が部活動をする時間帯。そんな時間に俺はもちろん帰宅…するものだと思っていました。一月くらい前までは。
何故俺がこんなことを考えているのかというと、俺が部活動の為に部室に移動しているからだ。そう、この俺が。
な?何かの冗談だと思うだろ?ところがどっこい本当の事なんだよなぁ…。しかも何のラノベだよってなるくらいのベタベタな展開が……って着いたか…。
別に俺は部活に行くのが嫌というわけでは無いのだ。自分でも意外に思うほどに。逆に居心地がいいと思える場所なんだが…。まぁ部室に入れば嫌でも分かるか。
深呼吸をして精神を整えて、………よし。行くぞ!
そうして「奉仕部」の部室の扉を開くと、そこには絵画を思わせるような美しい光景が…否、そんな印象を与えるほどに美しい人間がそこに居た。
ラピスラズリを想起させる淡く澄んだ青色の瞳。黄金比とも言えるバランスの取れた神秘的にも見える顔。そして腰まで伸びていて太陽の光を受けてキラキラと輝いて見える、絹みたいにサラサラな黒髪。モデルの様な体に纏っている制服は、俺が着ている制服と同じ物だとは思えない程に彼女に似合っている。
そんな彼女は俺を視認すると、目にする者の全てを魅了できてしまいそうなほどの可憐な笑顔で俺を迎え入れた。
「今日もよろしく頼むわね。八幡。」
「カッ……っ、おう…。」
あ、危なかった…。扉の前で精神統一をしていなかったら確実に死んでいた…。
今俺を殺しかけた(自爆)彼女は、この学校で知らない者は居ないと言ってもいいくらいの有名人だ。雪ノ下雪乃、それが彼女の名前である。
奉仕部の部室は後ろの方に机と椅子が積み上げられており、真ん中に長机がある。その長机の一番奥、つまりは窓側に雪ノ下は座っている。
この奉仕部の部員数は二人、雪ノ下と俺だけだ。俺も部員だから座る椅子はある。あるのだが…。
「ほら八幡、立ってないで早く座りなさい。」
と雪ノ下は言いながら、雪ノ下の"真横に置いてある椅子"をぺしぺし叩きながら言う。真横、そう真横だ。雪ノ下の様な美少女の真横に置いてある椅子が俺の席なのだ。
……いやー自分でもドン引きするくらいの痛々しい妄想ですね。(現実逃避)
………え?現実?マジ?嘘だぁ。
ぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺし
催促がすっごい。…諦めるか。はぁ…。
諦めておとなしく椅子に座ると、雪ノ下は嬉しそうに一層笑顔を輝かせる。告白しそうになるんで辞めてもらっていいですかね。そして振られるんだろ?八幡知ってる。
座ってすぐに雪ノ下が椅子を寄せて、体を近づけてくる。あまりにも近すぎて反射的に離れようとしたのだが、雪ノ下は俺の腕に抱きつくことでそれを止めた。
ファ!?あっ腕全体が柔らかアババババ
………はっ!何かを考えていたような…?腕?(抱きついているゆきのんを見る)ファ!?(無限ループ)
おれは しょうきに もどった!
「なんで私から離れようとするのかしら。」
「いや、いきなり近づかれたらそりゃ離れんだろ。」
「じゃあ嫌だったっていうことでは無いのね?」
「そういうことになるんじゃねぇの?」
「そう。なら良かったぁ…。」
ヴッ…。かわいすぎ…って同級生とはいえ他人にこんなことを思うとかマジかよ俺…。絆され過ぎでは?
「もうっ、余計なことを考えないでっ!今日はあの人も居ないことだし貴方と触れ合いたいの!」
「」(放心状態)
〜十分後〜
「ふにゃ…八幡の体あったかーい…。」
こ…こは…?何かとんでもなくかわいいモノを見た気がする…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここで俯瞰して二人を見てみよう。
上を仰ぎ見て気を失っていた八幡に、全身を使って抱きついて頬擦りをしたり、頭を擦りつけたりする雪乃。何も知らない人…、知っている人でも恋人と勘違いしてしまいそうになるほどの距離感。……さっさとくっつけ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ん、気がついたかしら。」
「おう…。」
「ほら、じゃあ早く撫でなさい。」
「……今日もやるのか?」
「もちろんよ!」
ふんすっ!なんて聞こえてきそうなほどに張り切っている雪ノ下を見て、諦める。そうして俺は今日も雪ノ下の頭を撫でて、部活の時間を過ごすのだった。
八幡も無意識にユキと重ね合わせて、警戒心が無くなってるわけなんですねぇ。
早く書きてぇ〜。