元飼い猫と元飼い主の青春ラブコメは間違っていない。 作:晃斗
見たことがあるような展開だって?そりゃあ似たようなかんじだし…。
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あれ?今何時だろう?……十時半!?
なんでこんな時間になってるの?さっき時計を見たときは十九時くらいだったのに…。えぇと、たしか…、八幡にトイレに連れて行かれて…。それから…?何も思い出せない…。
思い出そうとすると、体が拒否反応を起こしているのか記憶に霧がかかったかのように思い出せない。
思い出すなと私の理性が訴えているので、一旦疑問を置いておく。
今の私は、あぐらをかいた八幡の足の真ん中に座っていて、八幡に撫でられている。八幡はゲームでもしていたのか、こんとろーらー?が近くに置いてあった。
そうやって私が状況確認のために視線を彷徨わせていると、八幡が話しかけてきた。
「おぉ、やっと動き出した。三時間以上固まったままとかどうしたんだ?ユキ。」
「にゃ…、んにゃ?」(さぁ…、どうしてかしら?)
本当になんでかしら……。
「もうこんな時間だし今日はもう寝るぞ」
「ふにゃ、にゃ。」(ええ、そうしましょ。)
「うし、じゃあ電気消してと…。ほら。」
そう言って八幡は、電気を消した後に私を抱きかかえてからベッドに寝転んだ。そうして私を少し離れた場所に置くと、布団をかけて目を瞑った。
あまりにも自然に離されたから反応出来なかったけど、なんでわざわざ私を八幡から離れた場所に置いたのかしら。もっと近くてもいいと思うのだけど。
そんな不満を胸に秘め、物音を立てずに八幡の頭の近くにきて体を擦り付けるようにして、ピッタリとくっついて丸まる。暖かい。
八幡の近くに居ることによって得られる心地よさによって、眠気が大きくなっていく。
…………おやすみ、八幡…。明日からもよろしくね…?
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ユキがようやく意識を取り戻した。こう聞くと長い眠りから覚めたかのように感じるが、実際はそんなもんじゃない、原因不明のフリーズがようやく解けただけの話である。
フリーズから戻ったユキを見ていると、眠気を感じた。まぁあれからもう三時間半は立ってるわけだし仕方ないか。
そんな訳で、ユキを連れて電気を消してからベッドに移動する。その時に間違っても寝返りをうってユキを潰さないように俺から少し離しておく。そしてユキに声をかけてから布団をかぶり目を瞑る。
そうして眠るまでの時間を待っていたら、右頬に暖かいふわふわな何か…ユキがこっちに寄ってきていた。寂しかったのか?ならもう少しは一緒に寝るか。
おやすみ、ユキ…
ここから少しずつ巻いていこうかな?
ゆきのんの「かしら」とかの口調は、調子が戻ってきたからってことで。