元飼い猫と元飼い主の青春ラブコメは間違っていない。   作:晃斗

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雪の日、出会う二人(なお…)


出会い、そして分かれまで
見捨てられて、拾われて


 

 少女、雪ノ下雪乃(14歳)は自分の置かれている環境に不満があった。それは、自分に向けられる愛情がないことである。

 原作の年頃までになれば、こんな子供っぽい思考などしないのだが、そこはまだ中学2年生。なので、こんな思春期のような考えが頭を占めている。

 

 父は仕事で家に帰ってくることが滅多になく、母は自分に厳しく甘えさせてくれない。姉は自分よりも遥かに優秀で、劣等感が刺激される。

 

 そんな中で雪乃が考えたのが、自分が猫になってこんな家から逃げ出したいということだった。そんな考えは本来叶うはずもない。しかし、なんの因果かその考えは現実のものとなってしまった。

 

 ある晩、7時位の事である。雪乃が目を覚ますと違和感があった。なにか視界が…というよりは視点が低いのである。しかも自分の部屋がとても大きく感じた。だがそれを気の所為と断ずると、雪乃は立とうとした。ここでも違和感を覚え、やっとそれを自覚した。

 それは、自分が猫になっているということである。

 

 雪乃はこれを夢だと思ったが、それはそれとして自分が猫になったのは喜ばしいことである。そのため夢が終わる前に、この家から抜け出す為に行動を開始した。

 勝手知ったる我が家なため、雪乃はスルスルと家を進んでいく。

 だが、ある地点で二人の声が聞こえてきた。母と姉の声である。二人の楽しそうな声、この家には自分も居るというのに、雪乃の事など知らないというような二人の声。

 

 雪乃はとてつもない疎外感と寂寥感を感じ、それを認めたくないというように、急いで家から逃げ出した。

 

 

 その日は雪が降る寒い外を、雪乃は下を向いてトボトボと歩いていた。雪乃は本当に逃げ出したかった訳ではない。自分がいなくなって慌てている家族の姿を見て、自分もちゃんと愛されていると確かめたかっただけである。

雪乃が望んだのは、けして自分を除け者にして楽しんでいる家族をみたかったからではない。

 

 そうして歩いていると、自分の体に衝撃と痛みが襲いかかる。そして雪乃は、道端に吹き飛ばされた。あまりの痛みに目をきつく閉め、体を丸めて痛みに耐える。痛みに耐えていると、妙に声が低く、口が悪いが可愛らしい声が聞こえた気がした。

 

「あ?猫か、まァならいいか。チッ、猫ごときが俺の邪魔をしてんじゃねぇよ。」

 なにを言っているのかはよく聞き取れなかったものの、それ以上に衝撃的な事がわかってしまった。それは、この痛みが証明している。これが現実だという事を。

そんな衝撃的な事実に愕然とし、また痛みに耐えていると、人の気配が消えた。どれくらいの時間、呆然としていたのだろう。

 体が冷えきってずっと震えている。意識も朦朧としてきている。そうしてボーッとしていると、足音が聞こえてきた。

 

 こえがきこえる

「なんだ…?仔猫?なんで仔猫が倒れてるんだ。」

  あたたかいなにかがわたしにふれる

「本当は駄目だけど……。」

     あたたかいものにおおわれて

「もう少し我慢しててくれ。」

             いしきが

 

 

       だんだんと…

 

 

 

 

                        なく…なっ……て…

 

 





妙に低い少女の声…タグにあるガハマにTSした男…妙だな。
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