元飼い猫と元飼い主の青春ラブコメは間違っていない。 作:晃斗
ゆきのんはテンションが上がってて言動が幼くなってるんだ。(言い訳)
…そういう事にする。
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一月三日である今日は、私こと雪ノ下雪乃の誕生日である。しかし私は、今まで誰かに誕生日を祝ってもらった記憶が特に無い。今はそうでもないけれど、小さい頃は周りの人の話を聞いて羨ましくもなったりしていた。
けれど今なら八幡に祝ってもらえるんじゃないかと思ったのだけれど、その前に一つのことを思い出した。
そう…今の私は猫であるという事を。
猫だから伝える方法も無いじゃない!
…いやでも、八幡は何故か分からないけれど私の言葉を理解してるから行けるはず…!(おめめぐるぐる)
「にゃ」(ねえ八幡)
「…ん?どうしたユキ」
「にゃんにゃふ、にゃう?」(私は今日誕生日なの、祝って?)
「………?すまん、何言ってんのかよく分かんねぇわ」
「…にゃん、にゃふ、にゃう」(私、今日誕生日、祝って)
「…分からん。」
「んにゃー!!」(なんでここだけ分からないのよー!!)
「うわっぷ、ちょ、ユキ?叩くのは、止めてくれるとうれし…んむっ」
理不尽だとは分かっているけど、それでも抑えきれないもどかしさを八幡にパンチすることで発散する。
うぬっ、このっこのっ!くらえっ!
「ぐ…ぬ、おらっ高いたかーい!」
「んにゃ!?」(きゃっ!?)
パンチを繰り返していたら、八幡は反撃だと言わんばかりに私を持ち上げた。今の私の体勢は、両脇を持たれてぷらーんとなっている。
んぬぬぬ…っ!
「ふにゃー!」(祝いなさーい!)
「うおっ!ぺしぺしするのを止めなさい!…尻尾で腕をはたくのもめっ!」
「ふみっ、んみゅぅ…」(ふえっ、何をすふゅぅ…)
色々と抵抗していたけれど、八幡が私を仰向けで抱えてお腹をぽんぽんし始めたから、力が抜けてリラックスした状態になってしまった。
う…わたしは…まけな………ふにゃぁ…
〜五分後〜
くぅ…撫で撫でとぽんぽんに勝てないぃ…。猫の本能と私の心と体が勝手に尻尾を振っちゃうぅ…。
「ふう、やっと大人しくなったか…。本当にどうしたんだよユキ」
「にゃー…」(どうして伝わらないのよー…)
「おん?どしたん?ここがええんか?」
「んにゃ…にゃぁ…」(いや違…そこいいぃ…)
そう言って八幡は、また私を撫で始めた。
こうやって撫でられているとよく分かる。八幡の手は、私が撫でてほしいところが分かっているかのように動いている。
……なんで私の撫でてほしいところは分かるのに、誕生日の話題になると分からないの…?
今日の事は憶えておきなさい!もし私が人間に戻れたら絶対に祝ってもらうんだから!
まあ猫だからそりゃあ無理だよねって話。