体力と根性がない系の天才(RTA風味)   作:ヒロアカrtaいぇあ

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処女作です。温かい目で見守ってくださるとうれぴー


第1話

「はい、じゃあ始めていきます。今回は生放送ということで皆様が楽しめるようなRTAをやっていきます。予め言っていた通り、今回は『僕のヒーローアカデミア-もうひとつの可能性-』、通称ヒモ垢をやります。ヒーロー勝利ルートですね。まぁ先輩方がバカみ……やたらと縛りやら何やらをカスタマイズしたせいでレギュレーションが百を超えている本ゲーム、ある程度キツイ縛りにしなければならない。ということで──」

 

《わこつ》

 

《わこ》

 

《わこつ》

 

《また新たなレギュレーションが生まれるのか》

 

《RTAなのに誰もが一位になれる神ゲーさん!? 》

 

《1/1なんですがそれは》

 

《チャート破壊の第一人者さんじゃないですか! 》

 

《any%ェ……》

 

《wktk》

 

 ちらりとコメント欄を見ると人が集まり始めた様子。初めて数分で126人、30分も経てば800人くらいで落ち着くだろう。細々と続けてきたこのチャンネルでは中々の数字だ。

 

「砂藤不在、持久力根性訓練封印、22章のAFO戦で犠牲者0、クラス内好感度カンストが条件です。ぶっちゃけAFO戦犠牲者0はクラス内の数人の好感度カンストしておけばいいんですが、折角なので全員カンストさせて主人公くんのハーレムを作ろうかと」

 

《えっぐ》

 

《無理じゃね? 》

 

《一瞬でガス欠するヒーローとか(嘲笑)》

 

《てかリセマラ長くなるやろこれ》

 

《今日で終わらん》

 

「その通り、今回最大の鬼門はリセマラです。具体的には天才やトリックスターといった激レアスキルを持った上で砂藤くん不在、そして個性厳選。誰と入れ替わるかは完全ランダム。激レアスキルもランダム。個性も使える個性かつ規模A以上じゃないと無理。1%と5%と……個性厳選と規模厳選で、大体0.001%くらい。まぁここまでしないと俺の記録抜いたってDMでドヤる奴出てくるので」

 

《ギクッ》

 

《ギクッ》

 

《グキっ》

 

《大丈夫、こんなん誰もやらん》

 

《ギクッ》

 

《やりすぎやろwww》

 

《実質雑談枠》

 

「はいじゃあ始めまーす。ちなみに名前入力はリセマラ前。ということでおまかせにします。1000回は軽く超えるはずなので許せサスケ。カッチョイイopムービーも会話も全スキップ。A組固定なので個性把握テストのタイミングでステ確認します。えーっと、『正義感』『要領』で個性がDの『爆裂』……通常プレイならいい部類ですが、今回のRTAでは使えるのは『爆裂』くらい。割合ダメは正義やな。んじゃ次」

 

《求めるものが多すぎる》

 

《はい》

 

《はい》

 

《はい次》

 

 

 

 

「おっ13回目でやっと『天才』きた……けど個性がカス。次……っとその前に初見さんに説明をば。激レア金スキルの『天才』とか『トリックスター』とか『不死身』とかはマイナス要素が付きます。初期ステータスのどっかが極端に低かったり『不器用』とかの赤スキルが着いたり様々です。大体は金スキルによるプラスが上回るんですよね。まぁ『硝子の身体』はマイナスがデカすぎるから何においてもやり直し推奨です」

 

《硝子の身体は許されない》

 

《はえー》

 

《黄金の左腕、硝子の身体……一撃引退……うっ頭が……》

 

《オチとしては完璧だった》

 

「ま、そんな感じですね。気を取り直して、次」

 

 

 

 

 

「はい次」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「水着ガチャ? あぁ、PU1なら無事お迎え出来たけどPU2分の石が……」

 

 

 

 

 

 

「最近ハマってる動画? 海外の反応かなぁ?」

 

 

 

 

 

「やべぇ話題をくれ俺に。喋り尽くして話すことなくなったわ」

 

 

 

 

 

「あァ~……次」

 

 

《もう少しで12時間経ちますが……》

 

《アーカイブ残らんぞ? ……まぁええか》

 

《もしも当たった時悲惨やから変えとけ》

 

《精神がもう……》

 

《10時間までは頑張って喋れてた》

 

 

「ぁーはい。じゃあ次枠作りますか。レッツラゴー」

 

 

《!? 》

 

《キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!! 

 》

 

《びっくりした》

 

《次行くかー》

 

 

 

「はい、じゃあ再開」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 25日後……

 

「ぴゃぁぁぁぁぁぁ出たァァァァァァァァ! ウオァァァァァァァ……オエッ、グッはァぁっあっあっ……砂藤砂藤砂藤……あああああああああああ! いねぇぇぇぇぇぇ嬉しいいいいいいいい!!!!!」

 

《うおおおおおおおおおおお! 》

 

《うおおおおおおお》

 

《きたあぁぁぁぁぁぁぁ》

 

《うおおおおおおおおおおおお》

 

《きちゃあああああああああああああ》

 

 配信には25日という細かなふるいにかけられ残った精鋭部隊152人。それらがコメントで喜びをぶつけてくれる。

 画面にはスキル『天才』『好奇心』『楽観的』『夜更かし癖』と個性B『炸裂』。個性は瞬間火力が低めで妥協ラインのものだが、他のスキルもかなりいい。

 

「あぁ、やばいやばい。一応RTAだコレ。会話飛ばすぞ行くぞみんなぁぁぁぁぁ!」

 

《いけぇぇぇぇぇ! 》

 

《うおおおおおおおおおお! 》

 

《マジで長かったな》

 

《おおおおおおおおお! 》

 

「どんどん競技消化していくぞ〜? 基本的に倍速オートとスキップで進めて問題なし。『不器用』とか『運動音痴』持ってて、超下振れれば最下位になりますが、基本緑谷くん最下位だから問題なし! オラわくわくすっぞ!」

 

《テンションおかしくなってて草》

 

《そらそうなる》

 

《やっと個性把握テストが始まった》

 

《25日繰り返された朝がやっと進んだ》

 

《安心安定の緑谷保険》

 

「はい、天才くんなので無事3位とってます。初期ステータスは全員共通ですから、天才と個性の規模補正が効きましたねぇ。これから差がついていくんですが。通常RTAならば爆豪ボーイより上の順位になるとライバルフラグが立ってロスですが、持久力訓練も根性訓練もしない主人公くんにとっては大事な稼ぎどころ。ボコボコにしてやろう」

 

《爆豪ボーイのライバル条件緩いけどフラグ回避簡単だからすこ》

 

《うまあじって言え》

 

《動画化するの? 》

 

「動画化するよ。そっちは倍速カットマシマシでやるから見てらんねぇって人は動画でおk。出すまでに結構時間かかるだろうけど」

 

《りょ》

 

《り》

 

《り》

 

 

 一日目終了

 轟焦凍:好感度up

 常闇踏陰:好感度up

 口田甲司:好感度up

 様々な経験値(筋力、防御、速さ、持久力、根性)を取得

 個性経験値を取得

 

 ──────────────────

 高校初登校当日。桜が散り始めた通学路で筆記用具と必要な提出物しか入っていないカバンを肩に提げ、少し猫背になっているのを自覚しつつもそのままフラフラとした足取りで進む男が一人。

 銀髪のオールバックという気合いの入った髪型とは裏腹に目の下には大きなクマを拵えており、目立つ髪よりも青みがかった銀色の目も眠そうに瞼が落ちかけてジト目になっている。

 

 周囲から心配する視線を受けながら学校に着いて校舎の地図とクラスを確認して教室に入ると生徒がまだ数人だけ。

 教卓にある座席表を確認し、二列目の最後尾という小当たりの席に座るや否や机に突っ伏してしばらくモゾモゾと体勢を変えた後、ピクリとも動かなくなった。

 その流れるような就寝に教室の生徒たちは見送ることしか出来ず、声をかけることも叶わない。そして顔を見合わせ、首を傾げるのであった。

 

 

 

 二十分と少しすると教室の机はほぼ全てが埋まり、近場の席の生徒と話し始め、最初は小声だったのも次第に気にしなくなって騒がしくなり始めていた。

 当然目が覚める。ゆっくりと顔を上げて時計を確認するとあと一、二分でチャイムが鳴るような時間。流石に初日だし起きておこうと体を起こして伸びをする。

 ご近所さんとは交流しておこうと周囲を確認するが、前と左前、左の人は本を見たり黒板や時計を見ながら静かに待っており、右と右前は席に居ない。

 我ながら浮くようなことをしたという後悔はあるが、アレはゲームの発売日が悪い。

 

「どうも、刻野烈司です。これからよろしく」

 

 簡潔にだが、自己紹介をする。それに気づいた左と左前の子が普通に、前の子も少しビクリとしながらも小さな声だが返してくれた。

 完全ぼっち回避という必須項目を達成出来たのは大きい。中学の頃は多少の会話はあれど遊びに行ったり一緒に昼飯を食べることは無い悲しい関係だったから、今回は是非とも友達や親友を作りたい。

 そう思って口を開気かけた時。

 

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」

 

 という無慈悲な一言が聞こえてきた。声量は大きくないはずなのに不思議と全員の耳に入り、静まり返る。

 それをやりに学校に来たと言っても過言……ではあるがモチベーションのひとつではあるのになぁ。

 そう思いながら声の主を見ると、髭とか髪とか一切手入れされてない寝間着のようなラフな格好をしたおっちゃんがいた。

 そしてなんと担任の先生とのこと。それだけで驚きなのにこれから入学式やガイダンスをガン無視して個性把握テストとやらをするそう。

 最初は突然の事でビックリしたが、こういう破天荒なのも漫画でしか見た事がなかったからワクワクする。

 

 

 すると最下位除籍の個性把握テストをやるというではないか。やっべぇな。けどまぁなんかなるから。

 

 

 50m走は背後と足裏の空気を『炸裂』させて加速。

 握力は掌を少し離して炸裂させ、瞬間的に大きな力を出した。

 立ち幅跳びは宙を蹴るように炸裂させ、宙を歩行。

 反復横跳びは空気の炸裂を利用して切り返しを速くした。

 ボール投げは投げた直後に最大火力の炸裂。ボールに付いていた砂も投げてしばらくしてから炸裂させたが途中で落ちていたようで地面から破裂音がした。

 持久走は個性使った方がキツかったから、ラストスパートだけ使用。

 上体起こしは反復横跳びと同じ。頭がガンガンした。

 長座体前屈は普通にやった。

 

 その結果3位。負けたのは悔しかったが残留確定を喜ぶとしよう。そう轟と話していると、担任の相澤先生が除籍の話は嘘だと告げた。ほぼ全員が顔が崩れるほど驚いているが、轟や爆豪、八百万は落ち着いていた。

 

 

 

「んじゃ帰ろっか。一緒に帰らん?」

 

「いいだろう」

 

「ああ」

 

 コクッコクッ

 

 そして勇気をだして言った誘いは無事に受け入れられる。

 帰り道の足取りは軽かった。




はい、パワプ○とステータスは酷似してます。既存のものの方が伝わりやすい上に考えやすかったので。
『黄金の左腕』『硝子の身体』一撃引退とは
『黄金の左腕』という左利きの金スキル(左腕による攻撃に超高補正)と『硝子の身体』という赤スキル(怪我がしやすくなり、後遺症が残りやすくなる)を持った筋力特化のキャラでオールマイト現役攻略
→AFOの攻撃と正面でぶつかり合い、倒したけど左腕が使い物にならなくなる
→残ったのはクソ遅い根性無しのモヤシ\(^o^)/
という生放送。そこそこバズった
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