仕事忙しくて更新遅いです申し訳ない
感想読んでるんですけど返信できてなくてすみません!時間ある時まとめて返します!
こんかい、サービス回です
「何がダメだったかわかるか?」
「ッス!…弧月で切り合ってる時、サブトリガーが疎かになってしまいました…!」」
「その通りだ。切り合いの最中に弾を使おうっていう意識が足りない。まあ、両手で別々の動きをするのは慣れないと難しいから…次からはそこを意識しながらやろうか」
「はい!…弧月の扱いはどうでしたか?」
「悪くないと思うけど…まだ攻め気が足りないな。守りと捌きは上手いし、そこを重点的に考えるのはいいけれど、その先も考えなきゃな」
「なるほどッス!」
ここは弓場隊の作戦室。
先日、晴れて師弟関係となった2人の男女がソファに座り、先程まで行っていた摸擬戦の反省会を行っている。
京佳は持ち前の兄属性を存分に発揮し、年下である帯島に対して丁寧に優しく指導を行う。帯島は持ち前の妹属性を存分に発揮し、素直にそれを受け止める。既に良好な師弟関係が出来上がりつつあった。
そんな2人を横目に、オペレーター用のデスクでキーボードを叩く女性が1人。
弓場隊おっぱ…じゃなくて、弓場隊オペレーター・藤丸ののだ。
一見冷静そうに仕事に打ち込んでいるように見える彼女だが、実は内心滅茶苦茶焦っていた。
(やべェ…!なんか京佳と帯島イイ感じじゃねェか!?)
何を隠そう。彼女は京佳に対して密かに思いを寄せている乙女なのだ。
豪快な性格をもってしても、中身は年頃の女子。恋をしてしまう年頃なのである。
そんな彼女の純情な感情を、目の前の光景が刺激する。
後輩の女子が、それもチームメイトが、自らの想い人とイイ雰囲気なのを見せつけられている。もうそれは仲良さそうにキャッキャウフフしている。
…実際は摸擬戦の反省会をしているだけなのでキャッキャもウフフもしていないのだが、仲良さげに話しているのは事実だ。藤丸の目には2人がイチャイチャしているようにしか見えなかった。もう気が気でない。
藤丸は仕事に集中する振りをしつつ、時々2人の方向へと視線を向ける。
訂正。時々じゃなくて滅茶苦茶見てる。5秒に一回くらいのペースで目と首が動いている。
もはやガン見と言っていいレベルのチラ見をしているが、肝心の2人は視線に気付いていない様子なのでギリギリセーフといったところか。
「京佳センパイ!射手トリガーのコツってありますか?」
「俺は本職の射手じゃないが……まあ、上手く弾を散らすのがコツだな。削り合いじゃ銃手の方が有利だからーー」
藤丸は2人の会話に耳を傾け…というか全神経を集中させる。何なら身体も2人の方向に少し傾いている。あまりにも必死だ。
藤丸は2人の会話を聞いてほっと一息吐く。どうやらイチャイチャしているわけではないと一安心するが、仲良く話しているのに変わりはない。
このままでは時間の問題だと考えた藤丸は、京佳を落とすための作戦を実行に移そうとする。
そう、橘高と月見にアドバイスされた必殺の策、胸を使った色仕掛けだ。
しかし、問題があった。それは…。
(…色仕掛けって……どうやりゃいいんだ?)
藤丸が色仕掛けの事を良くわかっていない、ということだ。もはや作戦以前の問題だった。
「ん~~…」
藤丸は唸って考えるも、良い案が思いつかない。
数十秒後、藤丸が自らの胸に触れながら導き出した答えは…。
(とりあえず…胸揉ませとくかぁ)
何のひねりもなく、ただ胸を揉ませるというものだった。
もはや色仕掛けというより、ただの痴女なのではないだろうか。
(つーか、揉めっつっても、あいつぁ多分揉まねえだろーな。かといって他に何すりゃいいかわかんねえし…言うだけ言ってみっか)
藤丸が「胸揉んでいいぞ」と言ったとしても、京佳が「うひょーやったぜ」とか言って本当に揉むというのは考えにくい。とはいえ、他に何かしようにもこれ以外何も思いつかないのも事実。
ならば色仕掛をやめればいいんじゃ?と思うかもしれないが、彼女は友人の前で「色仕掛けをする」と公言してしまっている。今更引けないし、引いたら女が廃る。女に二言はないのだ。
ここで断られるのも女としてはちょっと悔しい気がしなくもないが、自分の言葉に噓を吐かせるよりも百倍マシだーーと藤丸は考えている。流石は弓場隊のOP。女ながらも圧倒的な漢気である。
藤丸は意を決して立ち上がってソファに座って飲み物を飲んでいる2人の元まで歩いていった。
帯島が同席しているため、彼女には今から行われる一部始終を見られてしまうが、藤丸は特に気にする様子はない。見たきゃ見りゃいい…!という豪快なスタンスで堂々と口を開き、意中の相手の名を発した。
「おい、京佳ぁ!」
「はい?」
想い人の名前を呼んだとは思えない、乱暴な…というかヤンキーのような口調だったが、藤丸はコレが平常運転である。それは京佳相手でも変わらない。
急に声をかけられたことで小さく首を傾げる京佳。その目の前で、藤丸は自らのメロンに両手を置いて口を開いた。
「……揉むか?」
「ぶっっっ!?がはっごほっ」
藤丸の言葉に真っ先に反応したのは帯島だ。
言葉の意味を理解した瞬間、口に含んでいた緑茶を思いっきり吹き出す。中途半端に吞み込んでしまった緑茶が気管に入ってしまい思いっきり咽た。
胸を押さえて咳をしつつ、帯島は思う。この人、急に何言ってんの?ーーと。
「あん?帯島?」
「大丈夫か?」
「…だ、だいじょうぶッス…」
藤丸と京佳が帯島に声をかけ、帯島が目尻に涙を浮かべながら答える。
あまりにも自然な様子の2人を見た帯島は「今のは聞き間違いだ」と考えた。豪快さに定評のある藤丸といえど、唐突に「おっぱい揉む?」なんて聞くはずがないと。
何とか自分を納得させて落ち着いた帯島を横目に、再び藤丸が爆弾を投下した。
「京佳ぁ、揉むのか?揉まねえのか?どっちだ?」
帯島は再び咽そうになるのを堪え、先程までの自分の考えを訂正する。
(全然聞き間違いじゃなかったッス…!)
帯島は今までに類を見ないほどの困惑を露にするが、何とか思考回路は保っていた。
「何言ってるんですか!?」というツッコミを口に出そうとするも、それよりも早く京佳が口を開いた。
「あ、いいすよ」
「えっっ!?」
「まあ、そうだよなぁ………あん?」
京佳の口から飛び出た予想外すぎる言葉に、帯島のみならず当事者である藤丸でさえも驚愕する。
当然だ、藤丸も帯島も、まさか京佳が承諾するとは思ってもいなかったからだ。
言葉を失っている2人を見回し、京佳は首を傾げた。
「…揉んでほしいんすよね?いいすよ。じゃあ、とりあえずここ座ってください」
京佳は落ち着いた様子で立ち上がると、自分が座っていたソファをポンポンと叩く。
「あ、え?」
「?どうしたんすか?ほら、早く」
完全にパニックに陥り何も考えることが出来なくなっている藤丸は、京佳に誘導されるがままソファに腰掛けた。
ソファに腰を下ろしたところで、藤丸は我に返る。それと同時に帯島も平静を取り戻した。
(ま、待て待て…!あたし、今から京佳に胸揉まれんのか!?予想以上に恥じィ…!どうせ断られるだろ…とか思って言わなけりゃよかった…!かといって今更引けねェし…)
(い…今からイケないことが起きるッス…!み…見ないようにしないと…!)
京佳は藤丸を座らせると、顔を真っ赤にしている藤丸の背後に回り込む。
そのまま背後から藤丸の肩に手を添えると、藤丸が可愛らしい声を上げた。
「ひゃっ…!」
「どうしました?」
「な、なんでもねェ…」
藤丸の心臓は痛いほど脈打ち、全身の体温を上げていく。ドキドキが周りに聞えそうだった。
そんな2人の様子を見ていた帯島は、隣のソファで顔を真っ赤に染める。両手を顔に当てて目を隠しているものの、指の隙間からチラチラと様子を伺っていた。
これから何が起こるのか興味津々な様子で、小さく「ふぁあ…」というような声を漏らしている。まるで小動物のようだ。
「なるほどなぁ。後ろからたぁ…意外といい趣味してんじぇねェか」
藤丸が強がりの声を上げるが、声は少し震えている。少しでも緊張を和らげようとして言った言葉だったが、逆効果になったようだ。
「後ろから揉まれる」という事実を言葉に出してしまったことで、今から起きることに対する想像力が働いてしまい、今まで以上に緊張が増していく。もう藤丸はどうにかなりそうだった。
「?普通じゃないすか?前からは揉みにくいですし」
「へ…へェ…なるほどなァ」
「はい。じゃあ、揉みますね」
「お…おう…」
京佳がゆっくりと口を開く。藤丸が短く返事をし、ギュッと目を瞑る。
帯島はムッツリスケベよろしく指の隙間から様子を伺う。
京佳の手が藤丸の胸に触れーーーることはなく、そのまま藤丸の肩を揉み始めた。
「あ~結構凝ってますね」
「「え?」」
肩を掴み、力を入れて揉み解している京佳。その様子を見た2人の女子は困惑する。
そして困惑すると同時に、自らの勘違いに気付いた。
そう、京佳は初めから、胸を揉むのではなく肩を揉むつもりだったのだと。
自らの勘違いに気付いた2人は再び顔を赤く染めた。
藤丸は、こんな純粋で良い後輩に胸を揉ませ、私利私欲のために色仕掛けを仕掛けようとしたことを恥じた。
帯島は、肩を揉むという話を胸を揉む話だと勝手に勘違いし、チラチラと指の隙間から覗いていたことを恥じた。
京佳は、特に恥じることなく淡々と手を動かす。2人が顔を赤くしている理由などは露知らず、吞気に按摩を続ける。
「この前揉んでもらったんで、お返しです。いつでも言ってくれれば揉みますよ」
「そ…そうかァ……」
京佳のテクニックによって、藤丸が解れていく。藤丸の気持ちよさそうな所を見つけ出し、指でぐりぐりと刺激した。
京佳が指に力を加えると、藤丸は思わず声を漏らす。気持ちよさそうな声を聴いた京佳は満足げにほほ笑んだ。
「あっ…あ~…」
「どうすか?ここ」
「あ、ああ…イイ…」
藤丸の顔が快楽によって蕩けていく。気持ちいい所を指で押され、藤丸の表情は崩れ切っていた。
京佳が前に手を回し、藤丸の固くなっている部分を指で刺激し、解していく。
「鎖骨回りも固くなるんすよ。痛くないすか?」
「あっ…はぁ…大丈夫…」
「それはよかった」
「んっ…!気持ちいい…」
しかし、京佳の責めは終わらない。藤丸の気持ちいい所を的確に刺激して解していく。
「あっ…そこ…!」
「ここがいいんすね?じゃあ…こんなのはどうすか?」
「っ…!それ、やば…っ!」
京佳が指で気持ちよくなる部分を刺激し、藤丸は表情を崩して喘ぐ。
作戦室には京佳の囁き声と、藤丸の甘い声が響いており、それを目で見て耳で聞いている帯島は、何かイケナイものを見ているようで頭がおかしくなりそうだった。
「あっ…はっ……ああん…」
「ここ、凄いことなってますね」
「んっ…もっと…強くして…あっ…!」
「了解す。痛かったら言ってください」
「ぁっ…あぁ〜…気持ちいい…」
そんな様子(肩もみ)を見ていた帯島は、顔を赤く染めながら心の中で呟いた。
これ、自分が見たらダメな気がするッスーーーと。
ーーー
「だいぶ楽になった。ありがとな、京佳」
「いえいえ、お安い御用です」
肩に手を当て、ぐるぐると肩を回しながら言う藤丸に対し、京佳は笑顔で答える。
藤丸は色仕掛けという当初の目的をすっかり忘れ、京佳の肩もみを満喫していた。
「俺、今から防衛任務なんでもう行きますね」
「おう、いつでも遊びに来な」
「はい。帯島もまたな」
「ッス!またご指導お願いします!」
京佳は2人に挨拶をし、部屋の出口へと向かっていく。
扉を開けて外に出ようとした瞬間、背後から藤丸に声をかけられた。
「あ、そうだ。…京佳ァ」
「はい?」
振り向くと、腕を組んで立っている藤丸の姿が。首を傾げている京佳に向け、続く言葉を投げかける。
「お前、好きなスイーツとかあるか?」
「スイーツ…ですか?」
唐突な質問だが、藤丸にとっては大事な質問だ。
来月に控えたあるイベント。そのために京佳の好みを知っておくのは重要であり、他のライバルに差をつけるためにも欠かせない。
京佳は不意な質問に一瞬困惑を示したものの、数秒の思案で直ぐに答えを出す。
「ん~…わらび餅っすね」
「そうか。引き留めて悪かったなァ」
「いえ、じゃ俺はこれで」
そのまま京佳は退出していき、作戦室には2人の女子が残される。
数秒の静寂の後、藤丸が口を開いた。
「なあ、帯島ァ…。バレンタインにわらび餅って……」
「…あんまり聞いたことないッス…」
「だよなァ…」
藤丸は静かに息を吐く。
バレンタインにわらび餅はあまりにもミスマッチ過ぎる。
海外から輸入されてきたバレンタインというイベント。学生のバレンタインで男子にプレゼントする物といえばチョコがほとんどであり、その他はクッキーやマカロン、ケーキなどが殆どだろう。。
そんな中でわらび餅などという純和風の物をプレゼントするというのは、有り得なくはないかもしれないが、あまりにも珍しすぎる。
言わば、バレンタインのわらび餅というのは、正月のおせちにチョコレートフォンデュが出てきみたいな事だ。なんか少し違うかもしれないが、まあいいだろう。
「あ!チョコ味のわらび餅とかどうですか?」
「……アリだな」
帯島の献策に対し、藤丸はニヤリと笑みを浮かべる。
ただのわらび餅だとアレだが、チョコ味ならいけるかもしれないと。
そんな藤丸の様子を見た帯島は、ニヤニヤしながら声を掛けた。
「これで京佳センパイに喜んでもらえますね!」
「なっ…!バっ…!そんなんじゃねェよ!つか、まだ京佳にやるなんて一言も言ってねェだろーがこら!」
顔を赤くして明らかに焦りを見せる藤丸。
どうやら京佳への好意を隠せてると思っていたらしいが、帯島には筒抜けだった。
というか、弓場も神田も外岡も、チームメイトは全員気付いていた。気付かれていることに気づいていないのは藤丸ただ1人。
そもそも、さっき自分で”バレンタイン”って言っていたのだが…京佳が関わるとファンガールはみんなアホになってしまうので、まあしょうがないだろう。
その最たる例が加古望だ。
彼女は通常であれば優秀な思考力と美貌を持ち合わせた聡明な女性なのだが、京佳が関わってしまうとおっぱい星人やら何やらと喚きだすアホになってしまうのだ。
烏丸京佳という存在は、世の女子たちをダメにする。まるで違法薬物のような言い方だが、あながち間違ってないだろう。
閑話休題。
1月もあと数日で終わり、2月に差しかかる。
女子達の決戦の日(ただのバレンタイン)が、近づいていく。
第二次 書いて欲しいキャラ
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